スジボリの毛羽立ち一発解消!キサゲで「この違い」

ディテールアップ
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こんにちは、おらプラです。

ガンプラ作りで私が一番キライな作業がスジボリです。

デザインはセンスないし、彫るときに失敗するし、修正は面倒だし・・・

でも、それでもやりたいのは、やっぱり格好良くなるから!

上級者のみなさんのような超人的スジボリは出来なくても、少しだけ彫るだけでもやっぱり出来上がりが違うんですよね~。

さて、スジボリをすると、彫った跡が汚くないですか?

彫った跡がなんか毛羽立ってて、いまいちラインが美しくない。これって初級者あるあるだと思います。

「紙ヤスリで彫り跡を磨いてあげればいいんだよ!」

ご存じの方も多いでしょう。

私もそう教えてもらってやってみたのですが、これがまた超面倒な作業なんです。しかもヤスリをかけるものですから、スジボリ自体もシャープさを失って、ビシッと決まらない残念な出来になることもしばしば。

そこで導入してみたのが、キサゲという道具です。

もちろん上級者に教えてもらったわけですが、これが素晴らしいのです。

サッとスジボリをなでるだけで、あっという間にスジボリの毛羽立ちが消えてくれます。

そしてシャープさを失うこともありません。

スジボリの毛羽立ちが面倒で、しかも苦手な人、ぜひ使ってみてください。

スジボリの毛羽立ち一発解消で時間短縮、それが簡単な作業で実現するんですから。

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最初にキサゲとは?

ミネシマのキサゲ(小)45度

刺さりそうな鋭い刃物

キャップは忘れずに

キサゲとは、金属の棒の先を鋭く尖らせた刃物です。

私が思うに、プラモで使う工具で一番危険だと思います。

手裏剣のように投げたら、かなりやばい刺さり方しそうです(笑)

独特の形状です

キサゲの刃先

キサゲの刃先は、先端から両側に傾斜して研磨してあります。

これはミネシマさんの刃先45度のものですが、もっと鋭い25度のものもあります。

横から

裏から

裏側は平面になっています。こういう形状をなんていうのでしょうか、私はわかりませんが、

「この形状がキサゲ」

なんだと思います。

カンナとしても使えます

カンナとしても使えるようです

説明書には、カンナとして使えると書いてありましたが、私はカンナとしてはセラブレードが使い易いので、その用途では使っていません。

超便利!マイクロセラブレードでらくらくカンナがけ【使い方】
マイクロセラブレードという道具を知っていますか?プラモデルのパーツをカンナがけして、パーティングラインや合わせ目を消すのに便利な道具です。実際の使い方を説明しましたので、参考になればと思います。ミスなく、作業時間が短くなります。

スジボリをしてみましょう

まずは2本スジボリをしてみます

それでは、実際にキサゲがどんな効果を生み出すのか、一発でわかる実験をしてみます。

まずはプラ板に2つのスジボリをしてみました。(今回はラインチゼル0.2mm)

1本はそのままで終了として比較対象とし、もう1本のほうをキサゲで処理していきますね。

キサゲでスジボリを軽くなぞる

キサゲの柄をもって、刃先をスジボリに合わせます。刃の向きはこれが正しいです。

そうしたら、キサゲを奥から手前の方へ引いて来ます。

スジボリのすべての作業に共通することですが、ここで力は入れないようにしましょう。力を入れるほどズレやすくなってしまいます。(経験者語る)

よく見ると、キサゲの刃先に小さな削りカスが出てきているでしょう?

これがキサゲの効果なのですが、詳しくは後述します。

一見違いは無いように感じますが・・・

パッと見た感じでは、2本のスジボリに差は見当たらないように感じます。

でも実はこの時点で大きな違いが出来ていて、指で触ると感触が違うのですが、それは写真ではわからないので、みなさん自分でやったときに触ってみてください。

見えやすくするためにサーフェイサーを

白いプラ板ではわかりにくいと思いますので、ここでサーフェイサーをスプレーします。

すると!

どうです?キサゲの力!

見えたでしょう?

スジボリしたままのほうは、スジの周囲が毛羽立っています。これをキレイにしないままで塗装すると、このように目立ってしまって「あちゃー、しまった」となるわけですね。

ところが、キサゲでなでたものは、その毛羽立ちが見事にとれていて、キレイなスジになっているでしょう?

スミ入れしてみます

スミ入れしてみても、その違いは明らかですね。

先ほど説明しましたが、もちろん紙ヤスリで丁寧に処理すれば、キサゲと同じように出来ます。

ただ、時間はかかるし面倒だしシャープさを失う可能性がある。

それがキサゲで一発、サッとなでるだけで同じように出来るのですから、こんな楽ちんなことはないと思いませんか?

スジボリの毛羽立ちのメカニズム

ちなみにスジボリの毛羽立ちのメカニズムについて図解すると、スジボリはプラスチックを刃物で削りなが変形させているので、スジの両側にカスのようなものが隆起します。これが毛羽立ちです。

キサゲでなでると、その隆起したカスが削り取られてなくなるので、キレイなスジボリになるというわけです。

上の方で、キサゲでなでると削りカスが付いていたじゃないですか?「あれ」が「これ」です。

プラモデル用のキサゲ便利です

私はミネシマさんからプラモデル用に出ているキサゲを使っています。

  • 刃先の角度は25度か45度
  • それぞれ大小

で4種類あります。

調べてみると、クレオスさんやWAVEさんからも出ているようですが、私はプロモデラーさんがみんなミネシマさんのを使っているのを見て、迷わずミネシマさんにしました。

価格もほぼ一緒だったので、それなら・・・そうなるでしょ(笑)

まあ、いずれにしろ、プラモデル用に作られた精密なキサゲ、ぜひ使ってみてください。

「面倒で大変なスジボリ、少しでも楽に簡単にしたいのに、紙ヤスリでいちいちヤスっていられるか!」

それは私だけじゃないはず。

キサゲでスジボリの毛羽立ち一発解消して、簡単にスジボリの完成度を上げてみません?