こんにちは、おらプラです。
ガンプラを作ってみたものの、
「なんか上手な人とは違うんだよな」
「どうしてオレのはイマイチなんだろう?」
と感じている初心者のみなさんは多いと思います。
プラモをつくる人はそれこそ天井知らずに上手な人がいて、私もいまだにため息しかでません。
もちろん、改造や塗装などの超絶テクニックはすぐに身につくものではないでしょう。
が、初心者が塗装しないで作ったときにでも、「差をつけられる」簡単なテクニックがあります。
「スミ入れ」です。
今回は「塗装もしたことがない」「組み立てるだけで終わってた」そういう人が一歩前に進めるように、
スミ入れとは、そもそもどういうことなのか?
スミ入れってどうやるのか?
スミ入れで実際どんな差が生まれるのか?
を解説します。
格好良くする超基本「スミ入れ」とは?
「スミ入れ」とは文字通り、「墨を入れる」ということで、「墨入れ」と書いたほうが直感的にわかりやすいかもしれません。プラモ業界では、「すみいれ」「スミ入れ」と書かれていることのほうが多いような気がします。
スミ入れとは、プラモのディテールやモールドなどに、塗料を流し込むことで強調する手法です。
塗装する人でも、塗装しない人でも、関係なく使えるテクニックです。
スミ入れの基本のやりかた
スミ入れとはどうやるのか、基本的な方法を見てください。
スミ入れは、通常よりシャバシャバに薄められた塗料を流し込むのですが、初めての方はスミ入れ専用の塗料を使うほうがいいでしょう。ちょうどよい濃度に調整されていますし、筆や溶剤など道具も最小限で済みますから。
以前作ったHGガンダムorigin版を例に説明しますが、上のパーツはガンダムの胸の青いパーツです。
凹んだモールドに、スミ入れ用塗料の筆先をチョンと付けます。
すると、毛細管現象(液体が細いところを伝わって流れていくこと)で、自然にモールドに沿って塗料が流れていくのです。
スミ入れのことを「チョンとやると、ツツーッといく」と表現するんですが、まさにその表現通りになります。このツツーッが気持ちいいのです。
チョンっとやったところは塗料がはみ出しちゃうのですが、スミ入れ塗料は簡単に拭き取れるので、拭き取ると上の写真のようになります。
青いパーツの凹みに黒い塗料が流れたことで、まるで別々のパーツだったかのように境界が強調されました。
たったこれだけ、これがスミ入れです。
上の写真はガンダムの腕ですが、ところどころ、チョンっとした跡が見えると思います。
塗料が乾燥してきたら、このチョンっの跡を拭き取るので見えなくなりますが、この段階ではどこにチョンとやってどういうふうに塗料が流れたのかよくわかるんじゃないかと思います。
「どうせ拭き取る!はみ出しは気にしない!」
けっこう変わるでしょ?
上の写真は同じキットを組み立てただけの写真と、その後スミ入れをしたあとの写真です。
少しだけデカール(シール)を貼ってしまっていますが、スミ入れの黒い塗料がどのように働いているかは、わかってもらえると思います。
どうでしょう? けっこう差が出てくるでしょ?
ガンダムが本来どのようなパーツが組み合わさって出来ているか、パーツがどのような形をしているか、ひと目で分かるようになるのがスミ入れです。
これだけで、グッと情報量が増えてカッコよく見えるでしょう?
初めてスミ入れをしたら、きっと驚くと思います。
「こんなに簡単に格好良くなるのか!」
スミ入れと素組みとの差は大きいのです。
スミ入れのセオリー
スミ入れにはいくつかセオリーがありますので、簡単に紹介しておきます。
元の色より濃い目の影になる色
スミ入れの塗料の色は、基本的に元の色より濃い目で、影になる色です。
基本は黒色で、場合によってグレーなどが万能になります。
上の例ですと、下地が白でも青でも赤でも、すべて黒でスミ入れしています。
黒には?
「それじゃあ、下地が黒のときって何色でスミ入れすればいいの?」
これは誰もが最初悩む問題です。
黒より濃い黒ってないですからね。
「影になるように」という原則からは外れてしまいますが、一般的には、
「グレーや銀など明るい色で、とにかく目立たせる」
という解決方法がとられます。
リアルかどうかではなく、結局はモールドが目立ち格好良く見えればいいということですね。
好みとセンスで色を選んで、何も問題はありませんよ。
下地がつや消しだとにじみます
スミ入れで初心者が失敗する・・・きっと誰もが一度は失敗するのが、
「スミ入れ塗料がにじんでしまってキレイに拭き取れない」
という問題です。
これについては長くなりますので、別記事で書いてあります。
素組みから上達への第一歩「スミ入れ」やってみて
以上、ガンプラをお手軽に格好良くする第一歩「スミ入れ」の基本を解説してきました。
- 必要な道具が少ない
- お手軽に出来る
- やった効果がすごく大きい
という、やりがいのあるお得?なテクニックがスミ入れです。
道具をたくさん買えなくても、手間ひまかけなくても、
「ちょっとした時間で最大限効果を上げたい!」
という欲張りな初心者さんは、まずはスミ入れやってみてはいかがでしょう?