成型色とは?
プラスチックの色のこと
プラモデルにおける成型色(せいけいしょく)とは、プラスチックの色のことです。
特定の色のことを指しているわけじゃなくて、白でも黒でも赤でも青でも、ぜんぶ成型色です。
成型色のいろいろ
例として、いろいろな成型色を観てみましょう。
↑はFGガンダムで、成型色は白単色です。
私が子供の頃のガンプラは、ほとんどが単色の成型色でした。
「ガンダムだから白、ザクは緑、シャアザクは赤」
「塗装をしなくても一番それっぽい色」が成型色として使われていました。
細かい色分けは脳内で補完!
最近のプラモ(とくにガンプラ)は、塗装しなくてもかなりの見映えがするように、細かく成型色が分かれています。
組み上げただけでこんなに色分けされてますね。
これ、もうガンダムです!(当たり前か)
塗装しない場合の成型色
上のガンプラのように、細かく成型色が色分けされていると、組み立てただけで塗装をしない場合でも、完成度が高くなります。
白だけのガンダムと色分けされたガンダム、ぜんぜん違いますよね。
塗装する場合の成型色
「それじゃ成形色は塗装する場合には関係ないの?」
と思うかもしれません。
実は塗装をする場合でも、成型色はいろいろ工夫されています。
例えばガンダムを塗装する時に、成型色が白の場合と黒の場合はけっこう違ってきます。
白色を塗装するときに成形色が黒とかだと、なかなかキレイに白くなってくれないんです。
「じゃあ、全部白がいいんじゃない?」
というわけでもなくて、プラモデルはなるべく光が透けないほうがカッコいいので・・・
なるべくなら暗めの色のほうがいいんですよね。
あと、白とかよりグレー系のほうがパーツの形がわかりやすいということもあります。
成型色は適当に選ばれているわけじゃなくて、いろいろ工夫されているのです。
成型色仕上げ?
成型色に関連して、プラモでは「成型色仕上げ」という言葉があります。
これはプラモデルを仕上げるバリエーションの1つです。
素組みとは違う
「成型色で仕上げるってことは、塗装無しでただ組んだだけ?」
厳密に言えば素組みも成型色仕上げなのかもしれませんが、モデラーの間では違うものとして区別されています。
成型色を生かす
↑は素組みの状態のザクです。成型色が色分けされていて、十分カッコいいですね。
この成型色をそのままに、少し手を加えて完成させる作り方があります。
例えばリアルタッチマーカーを使って汚してみるだけで、まるで塗装をしたかのようにガラッと変えることができるんです。
部分塗装で
また、部分塗装といって、
「一部だけ塗装するけど、ほとんどは塗装なし」
という場合も、成型色仕上げと言えるでしょう。
上のガンダムは、腕の関節のところだけ金と銀で塗装してあって、あとはスミ入れ(黒い線)を入れてあるだけです。
けっこう違うでしょ?
「成型色・成型色仕上げ」まとめ
成型色とは、キットに使われているプラスチックの色。
成型色仕上げとは、成型色を生かしたまま、少しだけ手を加えてかっこよくすること。
↑写真で使ったザク。たくさんあるザクの中でも傑作キットだと思います。