【レジンキット】ネオジム磁石で軸打ちする基本方法と注意点

FSS他
スポンサーリンク

こんにちは、おらプラです。

レジンキットの軸打ちの方法で、磁石(強力なネオジム磁石)を使った軸打ちをする場合があります。

金属線(真鍮やアルミ)を使った通常の軸打ちとの違いや、磁石軸打ちのやり方、注意点やコツなど解説していきます。

使えるようになると便利な方法ですよ。

簡単なので覚えてやってみてはいかがでしょう?

スポンサーリンク

その前に

「軸打ち? レジンキット?」

そのあたりがわかっていない人は、まずはこちらを読んでもらってから、この記事を読まれるのが良いと思います。

「レジンキットの作り方」初心者が驚き・戸惑い・感動するポイント
こんにちは、おらプラです。 プラモデルを趣味にしていても、ちょっと手を出すのに勇気がいる、それがレジンキットではないでしょうか。 「よくわからないけど、難しくて、コツが必要で、上級者しか手を出してはいけない世界」 私はそう...
【初めてのレジンキット】軸打ち方法これだけ知ってれば出来ました
レジンキットの軸打ち方法について解説しながらやっていきます。私は初めてのレジンキット製作なので、上級テクは知りませんが、ここで書いたいくつかの方法と注意点だけで、ほとんどのキットはちゃんと軸打ちして作れると思います。

ネオジム磁石による軸打ちをする理由

真鍮線による軸打ち

通常の軸打ちは、真鍮線やアルミ線を使う場合が多いと思いますが、ネオジム磁石による軸打ちもよく使われる方法の一つです。

どちらかが上位ではなくて、うまく使い分けることで便利になる方法です。

ネオジム磁石を使った軸打ちを選択する唯一のメリットは『付け外しがラクだからなのですが、

  • 気分で変えて眺められる
  • 持ち運びが安心になる
  • 展示のスペースに収めやすい

という便利さが生まれるんですね。

軸打ちの方法を磁石にするときは、場所を選んで行うようにして、基本的には金属線による軸打ちをメインに使うことになるでしょう。

ネオジム磁石で軸打ちする方法

それでは、磁石による軸打ち作業を、写真で解説します。

アルカナサイレンというレジンキット

今回例として使うのは、ボークスさんのアルカナサイレン(FSS)というキットです。

巨大な肩のアーマーに、10cmを越える超尖ったツノを取り付けるのですが・・・

このようにつく

これは展示スペース的にかさばりますし、万が一持ち運んだり仕舞ったりする場合に、とっても邪魔になりそうですよね。

そこで、簡単に取り外しできるように、磁石による軸打ちを選択しました。(他の場所はすべて金属線です)

磁石を埋める穴を開ける

金属線で軸打ちするときと同じように、両方のパーツにピンバイスで穴を開けます。

金属線は太さに合わせた穴を開けますが、この場合は埋め込む磁石の直径に合わせた穴を開けることになります。

今回は直径3mmの穴を開けました。

磁石が埋まる深さまで開けます

磁石が埋まる深さまで穴を開ければいいのですが、きっちりとは調整できないかと思います。

対処法は後で説明しますので、ここでは、磁石が埋まり切る深さ以上に開けておくことが大切です。

おらプラ
おらプラ

今回使う磁石は直径3mm厚み1mmの磁石ですので、つまり1mm以上の深さまで開けておくことが大切です。

瞬間背着剤をちょっと着けて

ネオジム磁石に少しだけ瞬間接着剤をつけて・・・

穴に押し付けてしばし乾燥

穴に押し付けてしばらく乾燥するまで放置します。磁石を棒状に連結して差し込んでいますが、このほうが作業性がいいですよ。詳しい理由はあとで解説します。

棒状の磁石を外すと、1つだけ残っている

十分に乾燥したら、棒状になっている磁石を引っ張ってみましょう。

すると、瞬間接着剤で固定された磁石1つだけが穴の中に残ります。

これで1箇所の作業完了です。

対になるパーツにも同じように

対になるパーツにも同じことを繰り返して、磁石を埋め込んでいきます。

これで磁石の軸打ち完成です

作業はこれだけで、両方のパーツに埋め込まれたネオジム磁石の強力な磁力によって、パチンっとパーツが固定されます。

くっつく瞬間は気持ちいいですよ(笑)

着け外し自由です

磁石による軸打ちの注意点とコツ

基本的な磁石軸打ちの手順を解説しましたが、注意点とかコツがありますので、順番に説明していきます。

磁石の向きを気をつけよう

磁石の向きに気をつけて

磁石にはN極とS極があります。小学校で習った通り、同じ極同士は反発してしまいますので、対になるパーツがくっつくように向きに気をつける必要があります。

「色が塗ってないから、よくわからないかも」

と思った人はするどい!

実際に作業すると、向きがわからず何度も何度も確認することになってしまいます。

そこで・・・

磁石を棒状に繋げて使うのがコツ

磁石を棒状で使うと向きを間違えにくい

磁石を棒状に連結させたままで作業を行うことによって、磁石の向きを正しく設置しやすくなります。

上の写真の状態で瞬間接着剤をつけて、対になるパーツに押し込むのです。

磁石単体で押し込もうとすると、小さくてよくわからなくなっちゃうんですよね~。

棒状に連結させておく

強力なネオジム磁石は、そもそも分けて保管しておくこと自体が難しく、たいてい棒状にくっついています。なので、そのまま使えばOKってことです。

ホゾの有無による違い

磁石を使った軸打ちで、難易度を大きく左右するのが、パーツのホゾの有無です。

ホゾがないと、磁石のズレがパーツのズレに直結する

ホゾがない場合、磁石を埋め込む場所(穴を開ける場所)が少しでもズレてしまうと、磁石はまっすぐにくっつこうとしますから、パーツがズレてくっついてしまうことになります。

ホゾがあれば磁石がズレていても大丈夫

ホゾがある場合、磁石が少しズレていても、ホゾで位置がビシッと決まるので、安心です。

上で挙げた例でもホゾがありましたが、ホゾがない場合は私は磁石軸打ちはしません。私には難しい作業になりますので(←下手)。

サイズ:薄型のものが使いやすい

ネオジム磁石は、いろいろなサイズのものが手に入ります。

プラモデル(レジンキット含む)に使う場合、なるべく薄いものが便利だと思います。

ちなみに私は直径3mmと1mm(厚みは1mm共通)の2種類を常時在庫してます。

穴が深すぎたら磁石を重ねれば良い

穴の深さがマチマチ

私は慎重さに欠けますから、磁石を埋める穴の深さがマチマチになってしまいます。

(穴が深くて)多少磁石が埋もれてしまっていても、大した問題にはなりません。でも、あまりに深くなってしまった場合には、もう一つ磁石を重ねてあげればいいです。

厚さ1mmの磁石を使っている場合、1mm以上の深さにはならない理屈ですね。

強度は金属線の軸打ちより劣ります

強度は金属線の軸打ちが一番

磁石による軸打ちは、脱着可能になることでの利便性がメリットですが、金属線による軸打ちより強度的には劣ることがデメリットです。

使い分けが肝心ってことですね。

まとめ買いしておくのが吉

大量に入ってて安いです

Amazonなどのネット通販で探すと、ネオジム磁石は大量&安価で手に入ります。

1種類数百個入ってて、数百円ですからね。

ネオジム磁石は、100均よりネット通販のほうが圧倒的に安くて種類も豊富です。

磁石軸打ちまとめ

磁石による軸打ちは、難しいものじゃないでしょ?

金属線による軸打ちが出来る道具と技術があれば、あとは磁石を準備するだけです。

何から何まで金属線で軸打ちするのもいいですが、適所に磁石を使うと、なにかと便利で重宝しますよ。

一度やってみて!