艦船模型初心者にオススメ「1/700戦艦より1/350駆逐艦」

キット選びの基礎知識
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こんにちは、おらプラです。

私は初めて艦船模型を作るときに、ベテラン勢からこうアドバイスされました。

「最初は1/700の戦艦作るより、1/350の駆逐艦のほうがオススメ」

と。

せっかくならデッカイ戦艦とか空母とか作ろうと思っていたのに・・・。

でも、作ってみてそれが正しかったと思いました。アドバイスに感謝したんです。

艦船模型初心者さん、ぜひ聞いてください。きっと後悔しませんよ。

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艦船模型のスケールについて

ガンプラでも戦車でも飛行機でも、プラモデルには主流のスケールがありますよね。

例えばガンプラだと1/144が中心で、1/100は大きくて豪華な作りになります。

艦船模型では、小さめのものが1/700、大きめのものが1/350というのが主流です。

展示やコレクションに便利な1/700、ディテールにこだわった1/350という感じです。

みんな最初は1/700戦艦大和?

「艦船模型作ってみたいな」

と考えている人は、(私もそうでしたが)きっと1/700の戦艦大和を候補にしていると思うんです。

  1. まずは小さめの1/700(ガンプラでHGを買う感覚)
  2. 象徴的な戦艦大和(ガンプラでガンダムやザクを買う感覚)

もちろん、好きな戦艦を作りたいという気持ちは重要なので、決して間違ってはいません。

ただ、買う前に聞いて欲しいことがあるのです。

艦船模型は細かいです

艦船模型は船という巨大な物体の模型なので、忠実に再現するととっても細かいです。

戦艦大和で全長260m以上あります。(ちなみにガンダムは身長18mほど)

それをお手頃サイズに小さくするためには、1/144よりずっと小さく圧縮した1/700というスケールになるわけですね。

しかしそうすると、艦船の上にのっている様々なもの(主砲とか飛行機とか機関銃とか)がものすごーく小さくなってしまいます。

細かいパーツになると、もう指ではつかむことすら出来ず、ピンセットでプルプルしながら持つレベルです。

船の大きさ

同スケールの戦艦と駆逐艦

さて、戦艦大和は全長260m以上と書きましたが、他の船はどうでしょうか?

調べてみると、一般的な戦艦で220mほど、小さな駆逐艦で100mほどだそうです。

これをプラモデルのスケールに直してみます。

全長 1/700 1/350
戦艦 220m 約30cm 約60cm
駆逐艦 100m 約15cm 約30cm

だいたい、1/700の戦艦で全長30cmほどですから、手頃な大きさですよね。

棚などに飾るのにもいい感じじゃないですか。

ただ、同じように手頃な大きさで1/350の駆逐艦もあることに気づきます。

同じ30cmでも細かさが別世界

(画像元:ハセガワ様)上が戦艦長門、下が駆逐艦雪風

「どっちも30cmで同じ大きさなら、やっぱり戦艦作りたいよ!」

と思うものですが、実は作りやすさは全然違ってくるんです。

戦艦と駆逐艦の主砲は、もともとの大きさが違うので、結果的に同じような大きさのパーツになります。(上の図参照)

でも、機銃になると話が違ってきて、戦艦も駆逐艦も基本は同じ機銃を使っていて、その量が違うだけです。

何十個も積んでいるのが戦艦、数個だけ積んでいるのが駆逐艦ですが、元は同じ機銃なのでプラモデルのスケールが違うと機銃の大きさも違ってきます。

1/350と1/700なので、2倍の差があることになります。

1/350で1mmのパーツが、1/700だと0.5mmですからね。

主砲は大きいから作りやすい

艦船模型には機銃などの細かい備品がたくさんついていますが、それらすべてが小さいので、ものすごく作りづらいんですよね。

1/350でも機銃は極小です

細かい作業が苦手な人だと、嫌になって放り投げてしまうかも。

1/700戦艦より1/350駆逐艦の理由

そんなことを頭において、考えてみてください。

パーツが大きく作りやすい

1/350のパーツは、初心者でも十分手に負える大きさで、扱いやすいです。

失敗も減りますし、パーツがグチャグチャに壊れてしまうことも少なくなります。

それでいて精密感がある

作りやすい割に、そのぶん精密感に欠けるかといえばそうではなくて、スケールが大きい分リアルに再現されています。

1/700では簡略化されている部分が、1/350ではちゃんと再現されていることも多くて、船の細かい仕組みがわかりやすいですよ。

単純にカッコいい!

駆逐艦は日本の誇り

艦船に詳しくない自分ですが、太平洋戦争当時、じつは日本の駆逐艦はとても優秀で、世界から恐れられたそうです。

つい戦艦だ空母だと思ってしまいますが、駆逐艦に目を向けるいいキッカケになるかも。

実際私もそうでしたが、駆逐艦を「小さい砲塔の弱っちい船」から「魚雷や爆雷など機能満載のすごいヤツ」とイメチェン出来たのは、プラモデルを実際に作ったおかげだと思っています。

エッチングパーツも作りやすい

艦船模型にはエッチングパーツなどの別売りディテールアップパーツ群があります。

それらを使うと、これまたレベチな精密感になるのですが、当然エッチングパーツも作りやすいレベルに収まっています。

難しいことは難しいので、最初から挑戦するかどうかは別として、1/350のエッチングパーツが努力と苦労で乗り越えられる壁だとしたら、1/700のエッチングパーツは拷問に例えたくなります(笑)

好きなものを作るのは正解

最初にも書きましたが、好きなもの、作りたいもの、憧れのもの、を作るのは正解です。

艦船模型を1つしか作らないのに、興味もない駆逐艦を作るのはオススメできません。

ただ、艦船模型をこれから少しずつ始めてみよう、その第一歩としてふさわしいキットを探しているのなら、

1/700の戦艦より1/350の駆逐艦がオススメ

です。

これは私自身も教えを受けて、私も今書いているように、艦船模型経験者みんなに共通するアドバイスじゃないかな?

  1. 投げ出さずに作りやすい
  2. それでいてリアル
  3. 手頃な大きさ

艦船模型のスタートを、1/350駆逐艦で始めてみてはいかがでしょう?

【タミヤ1/350雪風】初心者が艦船模型の楽しさを伝えたい
艦船模型って難しくてハードルが高いイメージですよね。初めての艦船模型として1/350雪風を、インフィニモデル社のエッチングパーツてんこ盛り、張り線まで挑戦してみました。「案外いけるかも?」ととても楽しく作れましたので、感想とアドバイスを伝えたいと思います。