こんにちは、おらプラです。
初めてのFSSプラモとしてIMS1/100破烈の人形を作っています。
前回は頭部の組立てを行いました。パーツが合わないとか、合わせ目大きいとか、いろいろ初級者泣かせで緊張感をアップさせてくれました。
今回は脚部の組立てに入りますが、この破烈の人形は関節に大きな問題を抱えていると評判ですから、しっかりと考えながら作業していかないと取り返しのつかないことになりそうです。
これも先達者がいろいろと経験をネットに上げてくれているので、参考にさせてもらって「いいとこどり」で進めました。
肉抜きをポリパテで埋める
まずは足首後方にあるスパイク状のもの(アンカー?)には、大きな肉抜きがあるのでこれを埋めます。
自分の感覚では目立たない場所なんですが、先達者が「目立つよね」とおっしゃるので流されやすい私は埋めることに。
ポリパテは本体と付属の黄色いものを、同じ長さだけの分量を混ぜて使います。
爪楊枝でこねて、埋めたい場所に押し込んでいきます。
スイートポテトを作っている感覚に近いですね。(知らんけど)
ポリパテは大量に使ってもヒケが無いのが特徴ですが、硬化後も比較的削りやすいので、不足のないように大盛りにしておきました。
上の写真では一部足りていない場所(または空気の混入)がありました。こうなるとさらにパテ埋めしなくてはならず二度手間です。だから大盛りにしたのにね。
内部フレームと装甲という構成
脚部に共通して言えるのは、
- 内部フレームに装甲板がつく構造
- ただし後ろ側はむき出しになる
ということです。
ここで問題になるのが、またもやパーツの合いの悪さです。
上の写真でも内部フレームに隙間が出来ているでしょう? これは中に挟み込んだ(パイプ状に見えている)パーツが干渉してしまっているので、接着のときに調整してやる必要があります。
強い力で圧迫しながら接着すればだいたいうまくいきますが、無理な場合はヤスリなどで邪魔な場所を削るといいと思います。
スネにおもりを仕込む改修
おもりを仕込む理由
さて、破烈の人形は左手に持つシールドが巨大で重く、さらに関節が弱いので、完成後に左側に傾いてしまうという最大の欠点があります。
そこでみなさんの対策が、
- 関節をしっかりとしたものに変える(関節技という別売りパーツ)
- 関節を固定してしまう
- 重量バランスを整えるために右側のどこかにおもりを仕込む
- 土台に付ける
というものでした。
正確には、1か2のどちらかは必要で、3か4をやったとしても傾きを抑えられるわけではありません。3と4は完成後に転倒しやすいのを防ぐ方法です。
私は難しい改造は出来ないので、関節に関しては固定して傾きを抑え(対策2)、転倒予防としてはおもりを仕込む(対策3)でやることにしました。
おもりを仕込む方法
釣り用のおもりを使う人が多かったのですが、私は手元にあった鉛シートを使うことにします。
この鉛シートは薄い板状の鉛で、手で自由に変形させられるのでパーツ自体に加工しなくても詰め込めると思いました。
詰め込む場所は右足のスネにします。
原作ではレッドミラージュやジュノーンはスネの中にエンジンを仕込んだシーンがありました。
破烈の人形は多分違いますが、
「こんなスペースにエンジン搭載するなんてすごいねアマテラスは」
と思いつつ、鉛を詰め込んでいました(笑)
無事に収まったようなので接着してしまいます。
下のように別パーツが付くので、合わせ目消しはほぼ必要ありません。(少しだけ見える場所があります)
ちなみに上写真下の右側の装甲(平行なスリットがある場所周辺)はフレーム色ではなくボディ色です。塗装の方法によっては後付けになるので注意です。私は内部フレームは筆塗りなので先に接着してしまいました。
ガラスの膝関節
膝関節(だけじゃないですが)は、バンダイではみないような構造になっていて、正直あきれました。
プラパーツにポリキャップを押し込んで、それを別のプラパーツのダボピンに押し込む構造なんです。
ところが、プラパーツとポリキャップがきつくて、スムーズには入ってくれませんし、この軸を動かそうとすると、これも当然動きがきついので、いつかピンが折れるような感じです。
想像するに「このきつさじゃないと関節がグラグラで動いちゃうからね」ということなんでしょうが・・・。
まあ、私は固定ポーズで作って動かすことはないのでこのままいきますが、人によっては補強必須でしょう。
そうそう、写真の赤丸の部分をカットしておくと、膝装甲を最後に後ハメすることができるので、やっておきましょう。
足首関節の補強
破烈の人形の関節では、信じられないことにダボピンが軟質素材のところがあるんですよ。
しかも足首とか腰とか、全体の荷重がかかりやすいところに。
これは、折れるとか折れないとかの問題ではなく、ポージングを取らせてもグラつくことになりますので、補強したほうがいい感じです。
ピンバイスで穴を開けて、真鍮線を仕込む対策を施しました。
かかと部分は、両方からヒールパーツのピンを差し込んでそのピンでアンカー(最初にパテ埋めしたもの)を固定する構造になっています。
ヒールパーツはボディ色で後付けしたいので、ここがきついと組み上げのときに面倒そうです。
ピンを少しヤスって細くしておきました。ここは接着して動かない場所なので、ピンがゆるくても問題ないはずです。
仮組みしてみましたが、こんな感じになります。
工作が多くて面倒だけど、それでも嫌にならないくらいカッコいいです。「このクソキットめ!」と放り投げる気分にならない。悔しいけどなんとか作り上げたくなってしまうんですよ。
⬆真鍮線はWAVEさんのものを各太さ揃えています。ほしいときに手元にないと困るんですよね。
次回は
次回は胴体の組み立てに入ります。
胴体も脚部と同じように、破烈の人形をビシッと立たせるために補強必須な「要」ですから、試行錯誤が必要です。