こんにちは、おらプラです。
初めてのレジンキット作りとしてダッカスを作っています。
前回はパーツの切り出しをして、パーティングラインを消したり、ヤスって磨いたり、必要に応じてお湯で変形を修正する方法など書きました。
今回はレジンキットでは行うべきとされている、パーツ洗浄をやっていきます。
プラモデルでも昔は必要だったみたいですが、今はあまりやらないパーツ洗浄。
どうしてレジンキットはパーツ洗浄が必要なのか?
方法は大きくわけて2通りありましたが、私は2つともやってみましたので、その様子をみてください。
パーツ洗浄をする理由
レジンキットを成形するとき、2つの型を合わせてその隙間にレジンを流し込んで作ります。
その時にレジンを流し込む口がゲートです。
レジンが固まったら型を外して中のパーツを取り出すのですが、その時にレジンが型と密着して取れないトラブルを防ぐために、あらかじめ型のほうに離型剤というものが塗られています。
これはつまりフライパンに油を塗るようなものですね。
その離型剤がレジンパーツの表面にも残っているので、それを落とすのがパーツ洗浄というわけです。
このままにしておくと、塗装をしたときに離型剤によって塗料が弾かれてしまいます。
ちなみにプラモデルでも同じことが言えるのですが、現代の日本のプラモデルではほとんど離型剤が残らないように工夫されていて、おかげで私たちからは縁遠いものになっています。
パーツ洗浄のタイミングについては前回説明しましたのでそちらを読んで下さい。
離型剤が残っていると、パーツがヌルヌルするからわかります。が、「ヌルヌルしていないから洗浄をしない」というのは怖くてできないです。念のためやっておくのが吉。
方法は大きく分けて2通り
私が事前に調べると、パーツ洗浄については大きく分けて2通りの方法がありました。
1つは、専用の液体や他業種のパーツクリーナーを使って漬け込んで落とす方法。
もう1つは、歯ブラシで擦って洗い落とす方法です。
今回は2通りの方法を両方ともやりました。
方法①専用の液体を使う
レジンパーツの洗浄専用の液体が販売されていますが、私は最もメジャーと言えるガイアノーツのレジンウォッシュというものを使いました。
液漏れのしない容器にパーツを並べて、そこにレジンウォッシュを流し込みます。
パーツ全体がちゃんと漬かる量を入れればOKですが、基本的に全部入れちゃいましょう。
なぜなら、このレジンウォッシュは繰り返し数回(5回~10回)使えるので、また容器に戻すからです。使い捨てじゃないのです。(だから私も買いました。使い捨てだったら台所洗剤だけで洗ったかも・・・(笑))
一つ注意点として、この液体は多少揮発性があるらしく危険なので、漬け込むときはフタができる容器がいいでしょう。
時間が来たら漏斗などを使って元の容器に戻します。
元通りの無色透明で、量もほぼ変化がないようです。
次のレジンキットを作るときまで、このまま保管しておきましょう。
ちなみにレジンはプラと成分が違うので、この液体にプラパーツを漬け込むことは禁止です。
プラパーツがボロボロになってしまうそうですよ。
サーフェイサーも同じですが、プラ用とレジン用で違いのあるものは要注意です。
ここで洗浄を終える場合は、水でキレイに流したあと、完全乾燥するまで放置します。
私はこのあとさらに洗浄するので、このまま次の作業に移りました。
方法②台所用洗剤&クレンザーを使う
続いて2つ目の洗浄方法に入りますが、使うものはどこのご家庭にでもありふれている、中性洗剤とクレンザー、そして古い歯ブラシです。
洗面器などにパーツを入れて、そこに中性洗剤とクレンザーを適量入れます。
適量ってわかりにくいですが、洗えてる感じがすればいいんじゃないでしょうか(笑)
心配なら洗剤を多めにすると間違いないでしょうが、最後に洗い流す手間は増えてしまいます。
そこに水を入れてゴシゴシとやるわけですが、レジンキットの場合はお湯を使っては駄目ですよ。
パーツがやわらかくなって変形するおそれがありますから。前回お湯につけて変形を直したことをお忘れなく。
1つ1つ丁寧に、表はもちろん裏側まで、しっかりと洗いましょう。
ここで1つ経験者から教えてもらったコツを。
「大きいパーツから先に洗って、小さいパーツは後から洗う」
その理由は、
「大きいパーツは洗いやすいので歯ブラシが行き届くけど、小さいパーツになると指で固定するのももどかしく、歯ブラシが全体に行き届くかどうかわからないから」
です。
歯ブラシで洗えない可能性を考えて、少しでも洗剤が入った場所(洗面器)に漬け込む時間を長くするんだそうです。
なるほど~。
今回のように2通り両方の洗浄をする場合は大丈夫ですが、いきなり歯ブラシの場合は注意が必要かもしれません。
全部のパーツを洗ったら、水でしっかりと洗い流します。
そうしたら、しっかりと水を切り、水分がなくなるまでしっかりと乾燥させます。
私は小心者なので、ザルや流し口に小さなパーツが残っていないか、何度もチェックしました。
共通する注意点
一般的に2つの方法のうちどちらかで十分だと思います。
私はレジンウォッシュを買ったので、今後もダブル洗浄体制で行くことにしています。
「パーツ洗浄が足りなくて、塗装がやり直しになった時の精神的ダメージの大きさ」
を経験者はみなさん熱心に話しますから、念入りに行くのがいいのかな。
最後にどちらの方法にも共通する注意点を改めて書いておきます。
「洗剤やレジンウォッシュは完全に洗い流すこと」
離型剤を落としても、それらが残るとやはり塗装に良くないので、つまり意味がないことになっちゃいますよね。
しつこいくらいに水洗いしましょう。
次回は
パーツ洗浄が終わると、パーツからヌルヌルがなくなって、キュッキュッと手触りも違ってきます。
ヤスリのカスもなくなるので、パーツが美しく輝いて見えます。
もう、その段階で並べて額に入れたいくらい!
次回はレジンキットで(またもや)必須の作業、プラモではやらない「軸打ち」をやります。
いろいろなパターンやコツが必要でしたが、丁寧にやればちゃんと出来る、はず。