こんにちは、おらプラです。
プラモデル用の塗料はいくつかの種類に分けられます。
代表的なのは、ラッカー塗料、エナメル塗料、水性アクリル塗料の3つでしょう。
慣れてくると、塗料のビンを見ただけで見分けられるようになります。
例えば、
「これはGSIクレオスのMr.カラーだから、ラッカー塗料だよね」
という感じ。
でも、まだ塗料について慣れていない初心者にとっては、なかなか難しいと思います。
私もプラモ屋さんで塗料棚の前で選んでいる時、とても混乱した思い出があります。
一番初心者を悩ませるポイントは、
「ラッカー塗料に『アクリル』と書いてある」
ことだと思います。
『アクリル』って書いてあるからアクリル塗料じゃない?
初心者の人は絶対にこれを知って欲しいんです。
塗料選びで間違いがなくなるコツもお教えしましょう。
初心者を惑わせる『アクリル』という言葉
上の写真は、左から、
- GSIクレオス・水性ホビーカラー(水性アクリル塗料)
- ガイアノーツ・ガイアカラー(ラッカー塗料)
- GSIクレオス・Mr.カラー(ラッカー塗料)
です。
初心者の人が、上の2つのラッカー塗料を、メーカー名や塗料の種類などを知らないで見たら、どうするでしょうか?
きっと、ビンの裏の成分表示を見ると思うんです。
そして、そこに書いてある文字を見て、混乱するのです。
きっと経験する人は多いハズ。
アクリル水性塗料は?
まずは、水性アクリル塗料である『水性ホビーカラー』のビンを見てみましょう。
そこには、『合成樹脂(アクリル)』と書いてあります。
他には、水、有機溶剤、顔料と書いてあります。
水性アクリル塗料なんだから、『アクリル』が成分というのは当たり前ですよね?
ラッカー塗料なのにアクリル?
それでは、ラッカー塗料である『Mr.カラー』の成分を見てみましょう。
なんと書いてあるでしょうか?
私は当然こう思っていました。
「ラッカー塗料なんだから、成分はラッカーでしょ?」
そもそも『アクリル』も『ラッカー』も、何なのか知らないですが・・・。
ビンの裏に書いてあった成分は、なんと。
あれ? 『アクリル』って書いてあるぞ?
しかも、『ラッカー』って言葉がどこにもないじゃないか!
他には、有機溶剤、顔料とあるだけで、水が含まれていないことを除けばアクリル水性塗料と同じ。
ちなみにこのビンのどこにも、『ラッカー』という言葉は出てきません。
もしも、塗料に詳しくない初心者がお店で見たら、
「これはアクリル塗料?」
って思うでしょう。
それでは、ガイアノーツのガイアカラー(ラッカー塗料)も見てみましょう。
こちらも同じく、合成樹脂(アクリル)と有機溶剤、顔料で形成されています。
うーん、どういうことでしょう?
塗料を成分で見ると混乱します
じつは、初心者にはとっても分かりづらいことに、塗料は成分で見分けようとすると、難しいのです。
難しいどころか、間違った方向に誘導されてしまうでしょう。
最初にお話しましたが、少し慣れてくると、覚えてしまうので問題はないのです。
「ガイアカラー? ラッカーに決まってるでしょ?」
って感じ。
自分のよく使う塗料を中心に、プラモデル用塗料の主なブランドが知識として頭に入りますから大丈夫なんです。(成分だけ見て見分けられないのはベテランも一緒!)
大変なのは、これから初めて塗料を買う人や初心者なんですよね。
塗料の簡単な見分け方
塗料は成分で見分けようとしてはいけません。混乱します。
さらに、ビンにはラッカーという表示は(ほぼ)ありません。
そこで、初心者の方に、「超簡単な塗料を見分けるコツ」をお教えしましょう。
塗料ブランドの種類を覚えていない時期には、参考にしてください。
塗料の種類 | 見分け方 |
ラッカー塗料 | 下以外。ラッカーの言葉を探しちゃダメ。 |
エナメル塗料 | 成分にエナメルが含まれている。 |
水性アクリル塗料 | 容器のどこかに「水性」の表示がある。成分に水が含まれている。 |
プラモデル用塗料は、最近はもっと複雑化しています。
水性塗料もアクリジョンとかエマルジョンとか。
ですが、初心者の方が最初に使う範囲では、上の表のように考えれば、たいてい見分けられるはずです。
初心者を惑わす『アクリル』という言葉。
ラッカー塗料とアクリル塗料は違うと思っているのに、両方に含まれる『アクリル』。
わからないのはしばらくの間だけです。
そのうち塗料の名前を覚えてしまうまでですから、頑張ってください。