こんにちは、おらプラです。
スプレー塗装やエアブラシ塗装で、塗料が垂れるのはよくあるミスです。
吹付け量が調整しやすいエアブラシより、スプレーのほうがよくやっちゃうと思います。
では、塗料が垂れちゃったらどうすればいいのでしょう?
修正する方法は、ただ1つしかありません。
詳しく解説しますので、もし垂れたときはしっかり直して、いい作品に仕上げてください!
スプレー塗装の流れ
一応最初にスプレー塗装の流れをかんたんに見てみましょう。
スプレー塗装のコツは、少しずつ塗料を重ねていくことに尽きます。
一気にキレイな塗装面にしようと思っても、それは失敗の元です。
まずはサラッと塗料がばらまかれる程度(ザラザラなので砂吹きと呼ばれる)で土台を作り・・・
2回3回と少しずつ塗料を重ねていくことで、キレイな塗面になっていきます。
上の写真は均一な塗面になっているように見えますが、いまいちツヤがありませんよね。
じつはスプレー塗装で一番ツヤが出るのが、塗料が垂れる寸前までたっぷりと吹き付けたときなのです。
ですから、砂吹き~乾燥~2回目~乾燥~3回目~・・・の間は塗料は少しずつでいいのですが、最後の1回、最後の仕上げのスプレーは、少したっぷりと吹き付けたいというわけです。
理想を目指すからこそ、失敗しやすいと言えるでしょう。
スプレー塗装で塗料が垂れる原因
ツヤツヤ塗面が欲しくて、ギリギリまで吹き付けた挙げ句、塗料が垂れて失敗!
では、塗料が垂れる原因は何なのでしょうか?
距離が近い
まずスプレーとパーツの距離が近い場合です。
スプレーが近いと、塗料が大量に同じ面に吹き付けられてしまい、塗料が垂れてしまいます。
吹付け量が多い
また、十分な距離をとっていても、同じ面に長い時間吹き付けたときも塗料が垂れてしまいます。
どちらにも共通するのは、塗料が多すぎたということです。
塗料が多すぎた結果、塗料が重力で下方に溜まっていき、その結果塗料の垂れという結果になってしまいます。
塗料が垂れた時の修正方法
それでは本題、塗料が垂れたものを、修正してみましょう。
方法自体はかんたんですし、みんなが持っている道具で出来ます。
面倒がらずにやれば、キレイに修正することが出来ますよ。
ヤスリで平らにする
まず、塗料が完全に乾燥するのを待って、ヤスリをかけます。
塗料の垂れた跡は案外段差が大きいので、粗いヤスリを使いたくなりますが、なるべく細い目のヤスリを使うのがオススメです。
というのは、粗いヤスリをかけると、塗装があっという間に全部削れてしまうからです。
(塗装やり直しという意味で、それでもいいのですが)なるべく塗装したものを残したいじゃないですか?
だから、塗料が垂れて溜まったところが平らになるように、「最低限」だけヤスるといいでしょう。
上から塗装を重ねる
ヤスリで塗面が平らになったら、もう一度(必要に応じて数回)スプレーを吹き直します。
- 塗料が垂れた
- つまり塗料で段差が出来てしまった
- だからヤスって平らにする
- 上から塗装やり直し
考えてみれば当たり前の作業手順ですね。特別なことは何もありません。
でも、初心者の方は、
「塗装をやり直したくないし、なんとかうまく修正できる方法はないだろうか?」
と考えてしまう人が多いみたいです。
NO!やり直すしかないのです!
ヤスる時のアドバイス
ヤスリがけをするとき、塗料の垂れだけをヤスリがけするのが理想ですが、そうするとかえって塗装面が平らになりにくいです。
塗料の垂れプラス、塗装面を全体に少しヤスるつもりで全体をヤスりがけしたほうが、平らになりやすいですよ。
完全に平らにしなければ、そのあとどれだけスプレーしてもキレイにはなりませんので、頑張ってください。
塗料の垂れを修正する方法は1つ!
スプレー塗装で塗料が垂れてしまった場合、それを修正する方法はただ1つです。
近道はありそうでないんですねえ。
ヤスリがけで塗装面を平らにし直して、あらためてスプレーをかける。
愚直にやるしかないのです。
コツと言ってもせいぜい、これまで重ねた塗料を無駄にしないために、細かく丁寧にヤスっていくぐらいです。
面倒に感じるかもしれませんが、他に方法はありませんし、結果キレイな塗装が出来ていい作品が出来ると思えば、やる価値はありますよ!