足付けとは?
足付けとは、塗装する面をわざと荒らすことで塗料の食いつきをよくし、塗膜を強くすることです。
プラモデルに限らず、塗装に関する共通用語です。
決してジオングに脚をつける改造のことを言うわけじゃないですからね(笑)
脚なんて飾りですが、塗装前に足は付けましょう!
足付けの方法
足付けは、ツルツルスベスベのパーツ表面に、ヤスリをかけて荒らします。
パーツは様々な形をしていますから、紙やすりやスポンジヤスリなど、パーツ形状に追随するものを使うことがほとんどです。
⬆ヤスリが当たっていないところは光を反射したままですが、ヤスリが当たったところは光の反射がなくなっています。
足付けの番手は?
通常のヤスリがけの場合、粗い番手から細かい番手へ順番にかけていくことで、傷のないキレイな表面を作りますよね。
でも、足付けの場合は逆で、完璧にツルツルな表面を荒らすわけです。
ですから、番手はどれか1つでよくて、1度かければそれで完成となります。
「じゃあ、足付けは何番でヤスればいいの?」
ということになります。
粗いと
もし番手が粗いと、どういう問題が起きるでしょうか。
- 必要以上に表面が荒れてしまって、塗料の食いつきはよくなったけど、肝心の塗面が汚くなってしまう
- モールドを丸めてゆるくしてしまったり、消してしまいやすい
細かいと
逆に細かいと・・・
- 表面を荒らしたことにならない
- そもそも足付けの目的を果たしていない
ということになってしまいます。
足付けの番手は
足付けの番手は、厳密に「〇〇番!」と決まっているわけではありません。
人によってマチマチです。
ただ一般的に、400番から1000番くらいでやる場合が多いと思います。
個人的には400番だとモールドを消してしまう恐れがあるので、慣れていない人は400番は避けたほうがいいのではと思っています。
私は600番でやっていますが、
- もしモールドをヤスってしまっても、モールドを劣化させにくい
- 塗装するときに塗膜が汚くならない
ということから、600番か800番でやれば失敗しにくいと思います。
足付けの注意点
通常の表面処理としてのヤスリがけは、細かくやりすぎても困ることはありません。
でも、足付けの場合は、細かすぎるとやっている意味がないし、粗いと塗装を汚くしてしまいます。
モールドを壊しにくく、塗膜を邪魔しない番手を使いましょう。
そして、ヤスリがけのときはなるべくモールドに当てないようにやりましょう。
⬇ヤスリがけの番手による表面の違い、参考にどうぞ。