カルトグラフ?
カルトグラフ=カルトグラフ社製のデカール
カルトグラフとは、カルトグラフ社製のデカール(水転写デカール)のことです。
世界的にあまりにも有名なので、「カルトグラフ社製デカール」を省略して「カルトグラフ」と会社名だけで呼ぶことが多いです。
カルトグラフ社はイタリアでシールなどを印刷している会社です。
決して模型専門の会社ではないようですが、まあ我々モデラーにとっては「プラモデル用の高品質のデカールを作っている会社」という認識になります。
カルトグラフだけで価値が上がる
発色の良さ、繊細なデザイン再現度が評判で、プラモデル業界のデカールの質を一気に変えた立役者と聞きます。
「このキットにはカルトグラフ社のデカール付属してまっせ!」
というだけでキットの価値が変わったそうで、箱にわざわざ明記してセールスポイントにしているんですね。
カルトグラフのすごいところ
カルトグラフが革新をもたらす以前、プラモデル用のデカールはとても品質が悪かったそうです。
細かいデザインが再現できなかったり、色の発色が悪かったり、ズレていたり。
デカールって作品の完成度を大きく左右するものだから、それがいまいちだとせっかく作った甲斐がない残念な気持ちになりますよね。
カルトグラフの長所は、
- 繊細なデザインを忠実に再現している
- 色の発色が良い
- 極力薄いので余白が目立ちにくい
ことです。
現在でも業界トップを走っているカルトグラフですが、日本の会社を含め「追いつけ追い越せ」で独走状態というわけではないようですよ。
日本のデカールで不満に思ったことないです
カルトグラフの欠点
上の写真はカルトグラフのデカールを水につけて貼ろうとしたところですが、ズラそうとしたらあっさり切れちゃいました。
私が下手なだけで、いつもどおりの力でズラそうとしたのが悪いのですが、カルトグラフのデカールはリアリティを邪魔しないように極力薄く作ってあるようです。
そのため余白が目立たない反面「弱く切れやすい」という弱点になるわけです。(上の写真でも余白が普通じゃないでしょ?)
このキットの場合、2つしか必要のないものが4つありました。
「予備が多めにしてあるのは、私のように失敗する可能性が高めだから?」
と考えてしまいます。いや、助かりました(笑)
キットにカルトグラフ社のデカールが付属していたら、ぜひ体験してみてください。
驚くと思います。ただ、注意してくださいね。
別売りのデカールっていうのもありますよ。