エッチングパーツとは?
エッチングパーツとは、薄い金属板をフォトエッチングという方法(後述)で加工した、プラモデルをより精密に改造するパーツのことです。
プラスチックでは成形が難しいものを、金属という強度を活かして超繊細に再現したものなので、プラモデルの解像度がグッと高くなります。
キットに付属しているものもあれば、別売りのグレードアップパーツとして売られているものもあります。
エッチングパーツの作り方
知る必要はありませんが、エッチングパーツがどのように作られているか、簡単に原理だけ説明します。
エッチングパーツは薄い金属板を材料にします。
簡単に解説しますと、
- 薄い金属板に保護膜を付ける
- 金属板を溶剤で溶かす
- 保護膜の付いたところだけ残る
- 残ったところがエッチングパーツ!
という仕組みです。
エッチングパーツの特徴は、とても細かいデザイン設計が出来ることです。
直径1mmよりも遥かに細い線も可能です。
しかし、基本的には板状なので、エッチングパーツは曲げて立体を作っていくようになっています。
エッチングパーツの効果いろいろ
エッチングパーツを使うとどのような効果が生まれるのか、例としていくつか紹介しますね。
これは戦車の排気口ですが・・・
上から付属のエッチングパーツを貼ると、一気にディテールがアップしました。
細かい網目状の場所はプラスチックでは作りにくくて、上はバイクの排気管ですが、キット純正のプラパーツだと網目が貫通していないですよね。(網目のように見えるだけの板)
これをエッチングパーツにすると、実際に裏まで貫通した本当の網目にすることが出来ます。
このように部分的に見る人の目を引きやすいポイントの解像度を上げることで、キット全体が引き締まる効果があります。
また、艦船模型でよくあるのですが、本来のプラパーツは基本部分しか使わず、大部分をエッチングパーツで置き換えてしまうという場合もあります。
プラスチックは強度的に弱いので、細かすぎる成形は難しくなります。
「本当はもっと細かく再現したいけど、プラには難しい」
そんな場所を、金属の強度を活かして置き換えたり追加したりする助っ人がエッチングパーツの役割となります。
⬇エッチングパーツの実際の使い方について、こちらで詳しく書いていますので、これから使おうという人はどうぞ。