こんにちは、おらプラです。
戦車やマシーネンクリーガーなど、人つまりフィギュアがセットになっているプラモデルがあります。
フィギュアと一緒になっていると、その物の大きさがよくわかりますし、動きが出てかっこいいですよね。
ところが、フィギュアとくに顔の塗装って難しいのです。
せっかく戦車を頑張って作っても、運転している兵士がこの世のものではない、人外の顔をしていたら、戦車自体が台無しになってしまんじゃないですか。
私もいくつのモンスターを生み出してきたことか(笑)
今回、
「フィギュアの顔がうまく塗装できない」
「でもなんとかしたい」
と悩んでいる人向けに、超簡単にフィギュアの顔を「最低限見れる顔」に出来る方法を紹介します。
上手に塗装できるようになるまでは、きっとこれで乗り切れますよ!
フィギュアの顔塗装は難しい
画竜点睛を欠く
フィギュアの塗装がうまく出来ないと、プラモデル本体の完成度がガクッと落ちてしまいます。
かといってフィギュアをナシにするのは、それはそれで物足りないものです。
私はなんとか塗装していますが、フィギュアがあることでプラスになることは皆無で、
「せめて全部パーにしちゃう事態だけは避けたい」
と願って塗装しています。
過去の「アチャー」
インターネッツにあげるべき事案ではないのですが・・・私の過去の「顔」をさらしましょう。
プラモ復帰後初めて塗装した顔ですが、最初なので丁寧だったのか偶然か、かなりマシな出来栄えの顔でした(当社比)。
慣れたら逆に変になった? 白目が黄色い病気?
時々うまくいく時もあるのですが、確固たる手順でやってるわけじゃないので、運任せです。
肌を明るいところと暗いところで塗り分けるのが大切とわかってはいるのですが、くっきり塗り分けすぎてこういう事態に。フェイスパックか火傷か。
1/35スケール(戦車系)になるとフィギュアの顔はとっても小さくなるので、余計に塗装ができなくなります。
私の現状は、
「暗い色と明るい色を塗っていくけど偶然まかせ。はまればそれなりに顔に見えるけど、たいていは収拾がつかず、なんとか最悪の状態を抜け出した時にやめておく」
というのを毎回やってます。
塗れないなら塗らないほうがマシ
そこで今やっている逃げ道的手法が「ウェザリングマスターだけで顔を立体的にするだけ」というものです。
顔を塗装できない初級者向けに、ベテランさんたちがおすすめしているやり方です。
言うなれば、
「まだ上手く塗れないんだったら、塗らないほうがマシでしょ」
という方法です。
ウェザリングマスターだけで顔にする
原理
ウェザリングマスターは、その名の通りウェザリングに使うための色の着いた粉を適度な粘度で練ったものです。
ブラシやスポンジ等でこすりつけるものですが、とても使いやすくて便利なものです。
フィギュアの顔を塗装するために重要なのは明暗の塗り分けですが、その難しい塗り分けを、ウェザリングマスターまかせにしちゃおうという方法になります。
- 顔全体を影用の一番暗い肌色で塗る
- 明るいウェザリングマスターをこすりつける
- 凸部分にだけ明るい粉がつく
- 凸部分は明るく、凹部分は最初に塗った暗い色のまま
- 顔の凹凸が自然に表現!
という原理です。
方法は簡単です
実際にやっていきますが、とっても簡単です。
というのも、タミヤのウェザリングマスターの中に、フィギュアの肌に使うためのセットがちゃんとラインナップされているので、それを使うだけですから。
- Gセット(フィギュア用Ⅰ)・・・暗めの肌用の3色
- Hセット(フィギュア用Ⅱ)・・・明るめの肌用の3色
本来は6色を使い分けるのでしょうが、今回使う方法では必要なのはハイライト(光が当たる場所)に使う明るめの色ですから、もしもどちらかだけ買うのであればHセットをおすすめします。
ジャンクパーツの中から、マシーネンクリーガーのパイロットの頭部を使ってやってみます。
顔の部分に、暗めの肌色をベタ塗りします。
人間の肌の色ってけっこう違うので、人種によって変えればいいと思います。私はよくわからないのでいつも同じでやってます。
ウェザリングマスターのスポンジに明るい肌色の粉をつけて・・・
スポンジをこすりつけると、顔の凸部分にだけスポンジが当たり粉を付着させます。
スポンジが当たらない凹部は元の塗装のまま。
そしてさらに、すごく尖った部分は粉が多めに着きますし、少しだけスポンジが当たるような中間点は、これがまた微妙な粉の着き具合になってくれるので、自然とグラデーションになってくれるんですよ。
⬆たったこれだけですが、顔の凹凸がはっきりとわかって、いい感じだと思いませんか?
自信のある方は唇や目(コレが難しいんですけどね)だけ塗ってもいいかもしれませんが、このままいじらないで完成としても一応格好はつくでしょう。
顔周囲のヘルメットなどを塗装すると、顔が間接的に顔として強調されますから、より顔らしく見えてきます。
1/35なら無問題
1/20の大きめのフィギュアでは、目などに塗装していないのがわかりやすいですが、一番ポピュラーな1/35フィギュアでは、その必要はまったくないと言っていいでしょう。
上のフィギュアはウェザリングマスターをこすりつけただけですが、問題なく顔になっていると思います。すくなくとも、プラモ本体を台無しにしちゃうレベルではないと思いませんか?
今回紹介した方法は、1/35のフィギュアにはバッチリ有効です。
このドイツ兵もテストで塗ってみました。
写真ではアップなのでアラが見えますが・・・
戦車プラモに乗せて目で見るレベルでは、しっかりと顔になっているんですよ。
フィギュアの顔を簡単に塗ろう!
以上、フィギュアの顔塗装に苦労している人向けに、
「ウェザリングマスターだけで顔を塗ってみませんか?」
という紹介でした。
もちろんいつかは上手に顔を塗装できるようになりたいですし、実践しないとうまくならないのは承知の上です。
でもそれまでフィギュアを作らない、乗せないというのではつまらないじゃないですか。
上手に塗れるその日まで、「塗れないならあえて塗らない」でお手軽に仕上げるのも1つの方法だと思います。
⬆2つセットで1000円しないよ。