こんにちは、おらプラです。
タミヤの1/35、JSU-152を作ります。
初めてソ連の戦車を作るので、これまで作ったドイツやフランスとの、設計思想の違いみたいなものを感じられたらと思って選びました。
履帯をロコ組みしたのですが、完成後にミスに気づいて廃棄処分にしてしまいました。
みなさんこういう失敗はしないでくださいね。
キット開封
あまり戦車の世界や歴史には詳しくないのですが、ソ連製の戦車というと、デカくてゴツいイメージをもってます。
細かい設計はなしにして「デカい車体にただ鉄板を貼りあわせたデカい砲塔を乗っけただけ」みたいな。大量生産して物量で押し切るのに向いた無骨なヤツら。
今回作るJSU-152は分厚い鉄板を四角く組立てたような、そんな砲塔が気に入って作ることにしました。
「頑丈にしたい?鉄板分厚くしとけ!形?工場でかんたんに作れる形にしとけばそれで良し!」
(真実はともかく)お国柄が読み取れて面白くなります。
履帯が2種類付いてました。
昔ながらのバンド式と、コマごとに連結していく部分連結式。現代のキットだと直線部分だけじゃなくて緩やかなカーブの部分も一体式になっていますが、このキットの頃は直線部分以外は全部バラバラですね。
たるみを再現するための治具が付属しているのがわかります。
履帯についてちょうど過渡期に作られたキットなのかもしれません。
ロコ組みしていきます
当然私としてはリアルな連結式を使いたいので、ロコ組みしていくことにしました。
ロコ組みを知らない人はこちらも読んでください。
ロコ組みは転輪を取り外しするので、転輪の中に入るポリキャップはどこか一箇所切断しておくと便利です。
多少保持力が弱まってくれて、取り外しで事故が起きにくくなるんです。
車体が大きいに割に、転輪の数は少なくて助かりました。
タイガー戦車と比べたら何分の1だ?
付属の治具には、マスキングテープを貼って使うようです。
あとで流し込み接着剤をつけるときに、治具に接着するのを防ぐためです。左右で転輪の位置が違うためにタルミの形も左右違うので要注意です。
今考えると、治具を付属させるのはコスト的に悪いですね。今のように一体化が進んだ一つの要因でしょう。
説明書に書いてあるとおりに、数と順番(履帯パーツは2種類あります)に注意して並べていきます。
治具のおかげで、自然な履帯のたるみが再現されていますね。これは素晴らしいぞ!
この部分はこれで固定なので、接着剤で接着して乾燥させてしまいます。
その他の部分(前後の急カーブと直線部分)は並べ終わったら、流し込み接着剤を流し込みます。
15分から20分ほど、接着剤が生乾きの状態になるのを待ちます。
この状態になると「履帯がバラバラにはならず、しかもまだ形を変えられる」ので、転輪に巻き付けて形を決めていきました。
履帯を巻き付けて形が決まったら、流し込み接着剤の乾燥を待つと同時に、転輪との接触部分も接着してしまいます。
乾燥すると履帯と転輪が一体化した状態になるので、自由に取り外しが出来るようになりました。これがロコ組みです。足回りの塗装や汚し加工に便利なのですが、最初に考えた人天才!
ロコ組み自体の方法は間違ってはいませんが、実はこの履帯大失敗してるんです。
私はまだ気づいていなかったので、あとで気づいて全部やり直し、ゴミ箱行きになります。
JSU-152作ったことのある人ならわかるかも?
大失敗に気づく・・・手遅れ
その後、車体上部の組立てに入っていきました。
「面倒くさい足回りが終わったぜ!」
とウキウキ気分で組立てを進めていったのですが、車体上部を足回りに乗せるときに、うまくはまらない事に気づいたのです。
「あれ?ここに隙間できるぞ? パーツ付け忘れてる?」
幅1cmほどの隙間が出来ていて、どう頑張ってもハマりそうにありません。
車体の組み方が間違ってないか? パーツの付け忘れはないか?
説明書とにらめっこしますが、やっぱり間違っていません。
ソ連製の戦車だから?そんなわけがない(笑)
「履帯と転輪はちゃんと組み上がったしそこは問題ないはずだしな~?」
と途方に暮れていると、私の履帯が箱絵と違うことに気づきました。
「あ、これだ!」
一番前の転輪は、アームとショックアブソーバーで位置決めしているのですが、その取り付け方を間違っていたのです。
「ハマるようにしかハマらない」と勝手に思い込んでいたのですが、ハマるポイントが上下(?)2パターンあるんですね。
とりあえず、履帯全部と前転輪周りをバキバキと壊して外していきました(泣)
履帯はもう使い物になりませんが、転輪のアームはデザインナイフでなんとか剥がすことができました。接着し直すとほとんど見えないようになったのが救いです。
事後対策
さて、どうしよう?
青ざめて脳みそも働きませんが、解決策は限られているような気がします。
- 履帯のランナーを再注文する(コストと時間がかかりそう)
- 新しくキットを買い直す(すぐ買えるけどコストがかかる)
- 違う戦車のキットにする(同じキット買うのがイヤ)
- バンド式履帯を使う(すぐに作業できる。たるみがなく完成度↓)
考えた結果、余っているバンド式履帯を使うことにしました。(両方入っているキットだったことは運命?)
たるみがない状態はさすがに我慢できない(たるんでいる姿を観ているのでなおさら)ので、先人の知恵を使ってなんとか出来ると判断したのです。
あーあ、慎重に組んでいれば、こんなことにはならなかったのに・・・。
慣れた頃が一番失敗する・・・って本当なのですね・・・しょんぼり。
次回は
というわけで、次回はバンド式履帯を使って、なんとかたるみを持たせて作ってみます。
これも勉強と思うしかないな。