こんにちは、おらプラです。
今回は聖戦士ダンバインに登場するオーラバトラーを作ります。
バンダイから発売されているキットではなくて、MAXファクトリーさんから出ているサーバインというものです。
関節の構造などはなくて、完全固定ポーズのキットなのですが、そのかわりディテールは比べ物にならないくらい「カッチョいい」ものです。
自分にとって(そして多くの同年代のモデラーにとって)は、生物的なオーラバトラーのプラモに憧れた少年時代の、宿題を解決できるような夢のキット製作なんです。
はじめに「子供の頃の憧れだったオーラバトラー」
まずは少しだけこのキットの背景をお話させてください。
昔私が少年の頃、聖戦士ダンバインに登場するオーラバトラーはとてもカッコよく、当時バンダイからもプラモが出ていました。
ところが、それらのキットはどれもノッペリとしたただのロボットのようで、生物の殻や骨格で出来ているという設定を活かしたものとは感じられませんでした。
ところが、雑誌に載っているガレージキットのプロモデラーの作例はとても生物的で、
「そうそう、これこそオーラバトラーだよ」
と思っていたのです。
ゴツゴツとした装甲、浮き出る血管、関節から見える筋肉繊維。
でも悲しいことに、テクニックもお金もない子供には手を出せる世界ではなくて、ただ眺めているだけの世界でした。
そういう当時のガレージキットのなかで、人気を集めたものの1つがMAX渡辺さんが作ったサーバインのソフビモデルだったのです。
そして、それをそっくりそのままプラモデルのキットにしてしまったのが、今回のキットになります。
スケールが違うとは言え、原型を忠実に再現することをモットーに作られていますから、
「あの憧れのオーラーバトラーの造形が、組み立てキットで手に入るのか!」
と即ポチッとしたのでした。
製作方針
キット
⬆これがPLAMAXから出ているサーバイン。関節なし。
⬆これがバンダイから出ているサーバイン。関節あり。昔のオーラバトラーキットよりは格段にイイですが・・・。
使った道具
タミヤ・薄刃ニッパー
タミヤ・デザインナイフ
ヘッドルーペ
神ヤス
リキテックス・胡粉ジェッソ
開封
このキットは関節構造がないので、パーツ数は少なめです。
「ソフビキットの造形をインジェクション成形のために適切に分割したもの」
なので、左右対称でもありません。
胴体の大きなパーツをベースにして、そこに各部パーツをくっつけていくという構造です。
パーツを眺めているだけでも、
「あ、こいつは普通のプラモじゃないね」
とワクワクしてきますよ。
組み立て開始
それでは組み立てていきます。
仮組みしつつ接着していきますが、基本的になるべく完成品にしてから塗装するものだと思います。
付くようにしか付かないので、組み立ては難しくないです。
ポーズも固定ですから、誰が作ってもビシッと決まったポージングに完成しますよ。
オーラバトラーというモノ自体が曲線の多いものですから、パーツの合わせ目はしっかりと消したいですね。
ただ、さほど多く合わせ目が見えるわけではないので、手間もそうかかりません。
ツメは鋭いまま造形されているので、ガンプラのように加工しなくてもエッジが効いてカッコイイです。
ただし、服の袖に引っかかって、何度か折りそうになりました。
脚をつけただけですが、この時点で、「うわー」とか「すげー」とか声が出まくってました。
「見て、指で触るだけでもプロの造形を体感出来る」立体化されたお手本みたいなものですからね。
ガレージキット(レジン・ソフビ)は作ったことがありませんが、それに共通する楽しさなんだと思います。
このキットには透明パーツがいくつかあります。
胸部ハッチ、柔らかい羽根、硬い羽根の内側にあるヒダヒダ(オーラーコンバーター)、目です。
アニメでは、ハッチはたしか半透明の素材で出来ていたと思いますので、そのように塗るほうがいいのかな?
あまりに奥まったところは筆が入れにくいですから、そういう場所は先に塗装したり、接着を後回しにするべきなのかもしれません。
でも私はなんとかなると踏んで、面倒なことはしませんでした。
クリアパーツはすべて塗装後に後付けすることにします。
クリアーパーツをどのように仕上げるか、このときはまだ考えていませんでした。
仕上がりを大きく左右しそうなポイントですし、でも、難しいことはできないし。
このキットには、出渕裕さんが特別にデザインされた、このキットだけの特製の盾が付属しています。
このフェラリオ(妖精)がとてもオーラバトラーらしくて、バイストン・ウェル(物語の世界)らしい彫刻だと思います。
通常通り接着剤で合わせ目を消してもいいのですが、どうも大きく合わせ目が出たので、パテで埋めてヤスることにしました。
面倒そうに聞こえるかもしれませんが、合わせ目を消す場所は脚周辺が中心に多くはありません。
全体が組み上がりました。
ビシッと決まってますねえ。
改造しない限り、誰でも同じポーズに仕上がるのでポージングの苦労はありません。
ポージングの苦手な人には嬉しい話。
話はそれますが、個人的にはこういうキットがもっと出てほしいなと思っています。
どうせ固定ポーズで飾っておくだけなので。
クリアパーツ類は塗装後に取り付けできそうですし、盾は裏側を塗ってから固定することにしました。
胡粉ジェッソで下地を塗る
造形そのものは触りませんが、表面に多少テクスチャをつけたほうが筆塗りには合ってそうな気がしたので、いつもの胡粉ジェッソで下地塗装しておきます。
何度も書いていますが、この胡粉ジェッソという下地材は、適当に塗るだけで表面に微妙な凹凸が出来ます。
ツルッとした表面に仕上げたいもの(車やバイクは最右翼)には向きませんが、表面にテクスチャが出来て情報量が増やせますので、便利ですよ。
オーラバトラーの装甲が生物の外骨格で出来ているとして、それがゴツゴツ・デコボコなのか、磨いてツルツルなのか、好みの分かれるところでしょう。
どっちが多数派?
あとは木の端材に針金で固定して、塗装準備完了です。
次回は
組み立てはパーツ数が少ないことと、可動がなく面倒な工作がいらないことで、比較的早く終わります。
HGのガンプラよりも短い感じですかね。
次回は塗装に入っていきますが、もちろんファレホで筆塗りしていきます。
カラーリングは自由らしいので、センスのない頭で考えます。
ではでは次回もどうぞお付き合いくださいませ。