こんにちは、おらプラです。
ハセガワ1/350長門を、ポントスディテールアップセットで作っています。
前回まで製作の様子を部分的にお伝えしてきましたが、今回は木甲板シールというものを初挑戦します。
本来塗装するべきところを、シールを貼るだけで再現しようという便利アイテムですが、これがなかなか初めての人間には厄介なものでした。
木甲板シールとは?
今回始めて使う木甲板シールというもの(ディテールアップセットに同梱されていた)は、一体何なのでしょうか。
木甲板シールとは、戦艦や空母などの木で作られている甲板を再現するために、本物の木を薄い板状にしたシールのことです。
本来ならば塗装で木のように塗り分けるところを、
「本物の木なら最高にリアルでしょ?」
と考えた、こだわりの人向けのアイテムです。
当然私にとっては初めて知るものですし、同梱されていなければ使うこともなかったと思います。
「あるなら使わないと損だな」
艦船模型を作る人にとっては身近なものらしいですが、長所も短所もあると感じました。
木甲板シールの長所
- キットごとに専用なのでピッタリフィットする
- リアルな質感
- 塗装の手間がかなり省略できる(マスキング地獄からの開放)
木甲板シールの短所
- 薄い木の板なので厚みが悪さをする
- 貼る場所を平らに削る下準備必要
- 組み立て手順が変わる場合があり
- 別売り
木甲板シールの貼り方
それでは、私が初めて木甲板シールを貼っていった様子をどうぞ。
余分な部分を取り除く
木甲板シールはそのキット専用に作られていますので、大きさも形もぴったりです。
そのため、キットと干渉する部分はカットして取り除いておけるようになっています。
ピンセットなどで簡単に取ることができました。
ただ、薄い木で簡単に破れてしまうものですから、切り取り線を一度デザインナイフでなぞっておくといいです。
ところどころくっついていていて、強引に外すとミスのもとです。
小さな穴が無数に開いている(ダクトなどを付けるための穴)ので、全部外すのが正解かもしれませんが、私は省略しました。
貼っていくときに勝手に外れてくれます。(小さい穴なのできれいに外れてくれます)
裏紙を外して
裏面にはノリが付いていて、裏紙で覆われていますので、貼る前に裏紙を外します。
貼って抑える
全体の様子を観ながら、慎重に位置決めします。
端から貼っていくよりも、全体の位置決めをしてから、少しずつ均等に押し付けていくほうが良いです。
ピンセットや爪楊枝などで浮いているところが無いように抑えて確認しておきます。
ボンドを使うほうが安心です
シールですからノリがついているのですが、経年変化で剥がれてしまう場合があるらしく、一般的にはボンドを使って補強しておくものらしいです。
私はタミヤのクラフトボンドが手元にあったので、それを使いました。
木甲板シールは切れても大丈夫
上のシールはもともと1枚なんですが、細い部分があり貼りにくそうだったので、あらかじめ分けておきました。
「切って大丈夫なの?目立たない?」
と思うかもしれませんが、貼ってしまえばほとんど見分けられなくなりますので、自信のない人は分けて貼るのがおすすめです。
これはつまり、シールが途中で切れてしまっても、焦らず貼ればリカバリーできるということです。
私は何箇所かミスって切れた部分がありまして、それが大丈夫だったので、分けることを思いついたというわけです。
手直しもやってみた
艦首の方で一箇所切れたうえに紛失した場所がありました。(上写真左側の細い部分)
仕方がないので、シールの余白部分を切って埋めることにしました。
余白の部分は木目が印刷されていないので、目立ってしまいます。
そこで、ウェザリングカラーのグランドブラウンを爪楊枝でちょっと載せて、綿棒で拭き取ってみました。
色が暗くなって目立たなくなったと思います。
このあと手すりや他のパーツを付けていくことですし、ほとんどわからないと思います。
次回は
以上、初めて木甲板シールというものを貼ってみました。
たまたまディテールアップセットに同梱されてましたし、艦船模型はこれで最後だからいろいろ経験しておきたいという思いもあって、使ってみました。
仮に別売りだったとしたら、私は使わないと思います。
それは私がエアブラシを使わなくて筆塗りということもあって、マスキングの必要がないからです。
全部エアブラシで塗る人の場合は、面倒なマスキングがなくなるぶん、かなり便利なものだと思いました。
次回は塗装について説明していきます。