こんにちは、おらプラです。
プラモの改造で時々使う「伸ばしランナー」上手に作れますか?
言葉にすると「ライターで炙ってやわらかくして伸ばすだけ」なんですが、初心者のうちは案外失敗する人も多いのではないでしょうか。
とくに、ランナーがうまく伸びずに切れてしまうミス、ありませんか?
そこで、「伸ばしランナーの作り方の基本」を説明した後、「初心者が失敗する理由」を解説します。
コツがわかれば伸ばしランナーは使い道たくさん。
伸ばしランナーとは?
伸ばしランナーとは、プラモキットを作ったときに余るランナーを長く伸ばすことによって、細い棒状のものや糸状のものを作り出すものです。
プラモの改造やディテールアップをするときに、とても便利なテクニックです。
戦車やガンプラのアンテナを作り出したり、艦船模型や飛行機の張り線(電線)の材料にすることが多いでしょう。
伸ばしランナーの特徴を簡単に並べてみます。
長所
- ランナーなので材料費がタダ
- プラ材なので塗装や接着が出来る
- 慣れれば簡単
短所
- 長いものを均一な太さで作ることが難しい
- 太さが正確ではない
- (用途がかぶる)金属より弱い
- 火に注意
伸ばしランナーの作り方
それでは、伸ばしランナーを初めて作るという人のために、基本的な作り方を説明します。
ランナー(プラモのパーツのまわりに付いている棒)を適当な長さにカットします。
ランナーの真ん中をライターであぶって、やわらかくします。
やわらかくなったら、両側に引っ張っていきます。
すると、あぶってやわらかくなったところが、ビヨーンと伸びて細くなります。
長く引っ張れば引っ張るほど、伸ばしランナーは細くなります。
数mm程度の細い棒状にするのもよし、糸よりも細くすることもできます。
あぶったところの周囲は熱くなるので、ランナーは長めにしておかないと手が火傷してしまいますよ。注意してください。
よくある失敗「ランナーが伸びずに切れてしまう」
さて、実は伸ばしランナーは最初のうち失敗することも多いと思います。
好みの太さにしたり、均一な太さに揃えることは、経験を積んで慣れるしかないのですけど、よくある失敗というのは、
両側に引っ張ったときにランナーが伸びずに切れてしまう
ことです。
2つに切れてしまうとランナーが短くなって、もうそのランナーは使いづらい(手で持つところがない)ので、ランナーの切れ端が大量に生み出される結果に。
そしてまた、ランナーをパチパチと切り出して・・・イライラ。
経験あるでしょう?
失敗の理由
この失敗をする理由は、ただ1つ。
あぶり方が足りなくて、中のほうが十分にやわらかくなっていないから
です。
うまくやるコツ
ライターであぶると、しばらくするとランナーがグニャッと曲がってきます。
「よし、やわらかくなったぞ!」
と引っ張りたくなりますが、もう少し我慢です。
まだ表面だけが溶けている(中もやわらかいけど、伸びるほどではない)状態です。
そこで引っ張ると、伸びずに切れてしまうことになるのです。
グニャッとなったランナーをクルクルと指で回転させるなどして、もっとやわらかくなるまであぶりましょう。上の図のイメージ。
すると・・・
両手を目一杯広げても切れないくらい、長く伸びてくれますよ。
体感的に1cmほどの部分が、2m近く伸びるので、成功すると気持ちいいよ~(笑)
戦車のアンテナ、艦船模型の張り線(ロープ)、飛行機のアンテナ線など、細い伸ばしランナーを使うとディテールアップが出来て、プラモのかっこよさもアップします。
真鍮線や金属線(メタルリギング)で代用することもできますが、毎回使うにはお値段も高いものばかり。
その点伸ばしランナーは作り方さえマスターすれば、材料費はタダです。
今回説明したコツを1点押さえればそんなに難しいものではないので、ぜひ練習してみてください。