こんにちは、おらプラです。
プラモデルを作り始めた時、覚えることがたくさんあって大変でした。
「でした」といっても、今でも知らないことがたくさんあって、コツコツ調べながら作っているので現在進行系ですが。
たぶん、皆さん誰もが通る道、通ってきた道だと思います。
そんなあふれかえってゴチャゴチャになった知識を、簡単に理解するためには、
プラモの表面のことを理解すること
だと気づいたんです。
ぜんぜん難しいことではなくて、初級者の方が理解するのに助かるんじゃないかと思いますので、説明してみます。
プラモ初級者が悩むこと
まず、私がこれまで悩んできた疑問の一部を書き出してみます。
- スミ入れが上手に流れてくれない
- スミ入れがはみ出した後、拭き取ってもキレイにならない
- デカールを貼っても密着してくれない
- ウェザリングマスターが上手に付けられない
などなど、ほんとうにごく一部です。
勉強は嫌いだけど、プラモを少しでも上手に作って満足するために、みなさん頑張るわけじゃないですか。私もそうです。
それぞれ1つ1つ、ネットや本で調べては、知識として覚えてきました。
そして、忘れそうになるたびに、ページを開いて確認しながら、また作業に戻るのです。
表面の状態を知れば解決
ところが、あるときにそんな疑問がピタッと理解できた瞬間がありました。
まるで、バラバラになっていたパズルが、一枚の絵になった感じと言うと大げさでしょうか。
そのきっかけは、プラモの表面の状態に関する、ある言葉を見たときでした。
「つや消しは、つまりザラザラということだから・・・」
そ、そうだったのか!
「つや有り=ツルツル」「つや無し=ザラザラ」
プラモのパーツの状態は、簡単に言えば「ツルツル」か「ザラザラ」のどちらかなんです。
新品のパーツ、ヤスリがけたパーツ、サーフェイサーを塗ったパーツ、つや有り塗装をしたパーツ、つや消し塗装をしたパーツ。
どれもが必ず「ツルツル」か「ザラザラ」のどちらかです。
表にまとめてみたのでどうぞ。
パーツ処理 | 表面の状態 |
パーツそのまま | ツルツル |
ヤスリがけ | ザラザラ |
サーフェイサー | ザラザラ |
つやあり塗装 | ツルツル |
つや消し塗装 | ザラザラ |
そして、この表面の状態が、いろいろな作業に関わっていたのでした。
表面の状態を知ればわかりやすい
例えば、パーツそのままの状態は、表面がツルツルなので、パーツはつや有りです。
そして、その状態では、
- スミ入れ塗料は流れやすく
- はみ出したところもキレイに拭き取りやすく
- ウェザリングマスターはなかなか付かず
- デカールは簡単に密着させられる
のです。
ウェザリングマスターをしっかりと付けたいというときには、表面をザラザラに変える(後述)ほうが効率が良いということです。
まとめると以下のようになります。
ツルツル | ザラザラ | 関連記事 | |
つや | あり | なし | |
スミ入れ | 流れやすい | 流れにくい | |
はみ出し | 拭き取りやすい | 拭き取りにくい | 詳細記事 |
ウェザリングマスター | 付きにくい | 付きやすい | つや消しで付けてその後保護する |
デカール・シール | 密着しやすい | 密着しにくい | マークセッター等の利用 |
このように理解してしまえば、感覚的にわかることばかりです。
ザラザラなところに塗料は流れにくいのはわかりますし、にじんだ塗料が拭き取りにくいのもわかるし、粉が付きやすいのもわかるし、デカールが浮いてしまうのもわかります。
ツルツル=つや有り、ザラザラ=つや消し
私の中ではこれがキーポイントでした。
初級者の皆さん、どうですか?
意図的に表面の状態を変えるのがトップコート
ところで、パーツの表面の状態を、意図的に変える方法は知っていますね?
それがトップコート(&クリアーの吹付け)です。
私は昔、こう思っていました。
「トップコートはプラモ製作の最後に、保護するためにする仕上げ」
でも、それは使いみちの1つにすぎないということも、これでわかったのです。
塗料がつや消しだったら、デカールを貼ったり、スミ入れをするのが苦手です。
それなら、その前に一度トップコートでつや有り(ツルツル)に変えればいいのです。
ツルツルになってしまえば、デカールはキレイに貼りやすいですし、スミ入れも簡単に流れ、拭き取りも綺麗にできます。
ウェザリングマスターで汚したいなら、そこでまたつや消しトップコートをしてザラザラにして、ウェザリングします。
そして最後に、トップコートで「保護」すればいいのです。
「まさか何度もトップコートを繰り返すのが当たり前なんて・・・」
上級者の皆さんは当たり前のようにやっていることで、初級者の皆さんはそれを知らないから、それぞれの作業で苦労したり失敗したりしてきたんです。
面倒がらずに手順をこなせば、それほど難しくないのかもしれません。
まとめ
つやあり=ツルツル、つやけし=ザラザラ。
これからやる作業にあわせて、プラモ表面の状態を変える。
一見面倒そうでも、「急がば回れ」で結果的にキレイに簡単に出来るようになります。