合わせ目とは?
パーツ同士がくっついたライン
プラモデルのパーツを合わせると・・・
そこには線が出来てしまいます。
これが「合わせ目」と呼ばれます。
接着剤を使う使わないに関係なく、必ず合わせ目は出来てしまいます。
合わせ目はモデラーには邪魔なもの、嫌われ者ですが、それはどうしてかというと・・・
本当はないライン
合わせ目が本来ないラインだからです。
わかりやすいので人間を例にして考えてみましょう。
↑のフィギュア、体を前後真っ二つにする合わせ目がありますよね。肩なんて穴っぽいものも見えてしまってます。
人間にはこんな線はありませんから、
「これは人形であって、人間じゃないね」
と、一気にプラモとしての完成度がガタ落ちになってしまうんです。
先ほどのザクのアーマーだって、もともと丸っぽい装甲に角が生えているはずで、こんな前後に割れる構造はおかしい。
合わせ目があると、プラモがリアルじゃない。
だから、合わせ目を消すのは、モデラー上達の第一歩なんです。
合わせ目を消さないと、どれだけ頑張って改造して塗装しても、イマイチという評価になってしまうでしょう。
合わせ目消し
合わせ目を消すことを、合わせ目消しといいます。(そのまんま)
方法を語りだすとキリがないので、簡単にその様子だけを観てみましょう。
これはガンダムの太ももですが、このほうがいいでしょ?
合わせ目を消すために、基本から応用までノウハウがありますので、これから挑戦する人は頑張ってください。大変だけど、やる効果は抜群ですよ!
合わせ目が見えない工夫
「合わせ目消しなんて面倒なことはしたくない」
と誰でも思うもので、プラモデルメーカー(とくにガンプラのバンダイ)は、工夫をしてくれています。
- 合わせ目消しをしなくても、見映えが良い
- 合わせ目消しをする苦労が少ない
だから誰でもカッコいいガンプラが作れるんですね。
2つほど例を紹介します。
他のパーツで隠す
足のふくらはぎに合わせ目があります。
そこに後ろから別パーツの装甲をハメることで、合わせ目が見えなくなってしまいました。
つまり、ここの合わせ目は消さなくて良いということになります。
助かる~。
デザインとして組み込む
そして、ふくらはぎ下部の合わせ目は、あえて太く彫り込んであって、「そういうデザインなんですよ」という風にしてくれています。(段落ちモールドという)
違和感のないデザインにしてくれることで、これも合わせ目を消す必要がありません。
また、合わせ目を隠してくれた前後の装甲同士にも、合わせ目ができるはずですが、それも写真のようにクランクしたラインにすることで、デザインに落とし込んでいます。
結果的に、↑の前後の合わせ目だけは見えてしまうことになります。
最初はこのままでもいいでしょうし、そのうち頑張って消したくなるかもしれません。
ガンプラのスゴイところ
バンダイのガンプラのすごいところは、上のように、
合わせ目を極力見えにくくしてあって、初心者でもカッコよく作れる
ことでしょう。
感謝感謝。
合わせ目まとめ
- 本物っぽく見えない「合わせ目」
- だから消したい
- でも面倒くさい・難しい
初心者にも優しいガンプラといえども、一歩上へ進むためには乗り越えるべきボーダーラインなのです。