本来のダボの意味
もともと「ダボ」はプラモデル専用の用語ではありません。
本来の「ダボ」は、木工で使う言葉のようです。
2つの木(オレンジ、黄色)をくっつける時に、頑丈にするために穴を開け、中に木片(赤)を入れます。
この赤い木片のことを、ダボといいます。
プラモデルでのダボの意味
プラモデルで使う場合のダボは、木工のときと少し違います。
くっつける片方のパーツに「ダボピン」という棒があり、もう片方に「ダボ穴」という穴が作られています。
パーツを合わせる時にこのダボピンをダボ穴に差し込むことで、
- パーツの合わせ方がわかる
- 強度がアップする
- 接着剤なしで組み上がる
のです。
この仕組みのこと全体を、「ダボ」と呼んでいます。
ダボピン+ダボ穴=ダボ
ダボの働き
もしもダボがなかったとしたら、
- 接着剤なしではくっつかない
- 位置決めがむずかしい
- 仮組みができない(めんどうくさい)
など、プラモデル作りがスムーズにいかなくなります。
ダボは誰でもプラモデルを作りやすくするために、必要不可欠なんです。
仮にダボが1つしかないと、パーツ同士がどの向きにもハマってしまいます。
でも、ダボが2つ以上で多ければ多いほど、「パーツはハマるようにしかハマらなくなる」ように限定されるので、初心者でも安心して組み立てることが出来ます。
木工の場合のダボは、2つの穴に1本の棒でした。
プラモデルはもっと細かいパーツ成形が出来るので、最初から片方に棒がハマっている状態で出来ていると考えれば、同じ意味と言えますね。
ダボ的なもの
上の写真のように、ダボピンとダボ穴ではないものでも、ダボと呼ぶ場合があります。
上の砲(ガンタンク)は、凹形状の場所に凸形状を差し込むことで固定され、長い砲身が完成します。
こういう場合に、
「砲身はダボ形状になっていて組みやすいね」
などと表現します。
ダボはメーカーの腕の見せどころ
正確に作られたダボがあるキットは、とっても作りやすいです。
でももしも、ダボの位置がズレていたら・・・パーツがハマらなくなってしまいます。
また、ダボがきつくて入らないのも困りますし、ゆるくてグラグラだと接着剤が必要になります。
バンダイやタミヤといった日本のメーカーは、恐ろしいほどのパーツ精度を誇ります。
初心者のみなさんは迷わず日本製プラモから始めましょう!
子供の頃は、精度が悪いプラモも多かったなあ。そんなメーカーは消えていきましたが・・・