ウェルド(ウェルドライン)とは?
ウェルドラインとは、プラスチック部品を射出成形で作る時に、表面に現れる線状の跡のことです。
ウェルドラインはモデラーの間では通称「ウェルド」と呼ばれることのほうが多いと思います。
ウェルドラインは製造不良と言えばそうなのですが、
「どうしても出来てしまう不具合」
として理解されています。(クレーム対象ではない)
ウェルドラインが出来る仕組み
ウェルドラインがどうして出来るのか、その仕組みを解説します。
プラスチックを射出成形するときに、複数箇所から溶けたプラスチックが流れ込むことが多いです。
すると、溶けたプラスチックが出会う・合流する場所というのが必ず出来てしまいます。
その合流した境界線が見える状態で残ったものが、ウェルドラインというわけです。
ウェルドラインは不具合?
ウェルドラインは、酷い場合にはプラが混ざらずに固まってしまい、弱かったり割れたりする場合があります。
しかし、そのようなものは(仮にあったとして)工場出荷時にチェックされ取り除かれますので、実際のプラモデルキットでは、
段差などもなく、ただの色違いで出来た線
なんですよね。
目には見えるけど、手で触ってもわからないのです。
その程度では、不具合と考えるモデラーはいないと思います。(クレームがもし入ったらメーカーはどう対応しているのかは知りません)
おらプラ
工業製品で製品表面に現れた場合は、不良品になる場合が多い。
例えばテレビは樹脂製ですが、ウェルドラインは見えないと思います。
ウェルドラインが出やすいのは?
ウェルドラインが見えやすいのは、
- 大きなパーツ
- 濃い色のパーツ
- メタリック系のパーツ
です。
塗装する場合は関係なし!
ウェルドラインは見た目だけの問題です。
だから、塗装をする人にとってはまったく関係のないものですね。
無塗装で仕上げる場合には、もし目立つ場所にウェルドラインが出ていたら、ちょっとガッカリしちゃいますね。
ちなみにヤスリで表面を削っても、消えるものではありません。