自作ウォーターパレットから製品に変えて感じた結果・・・

塗料・塗装道具
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こんにちは、おらプラです。

水性塗料で筆塗りをする人で、ウォーターパレットを利用している人は多いと思います。

塗料が乾きにくくて、使いやすく無駄がないということで、もはや必須と言える道具かもしれません。

私も長くウォーターパレットは使ってきたのですが、自作したものでした。

しかし最近お店で気になって買ってみて、試してみたのです。

「自作とどこか違うのかな?一度使ってみてもいいかもしれない」

その結果、いくつかのことがわかりました。

ウォーターパレットの自作版と製品版、違いについて感想話します。

結果的に、私は2つを合体させました!

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水性塗料に便利なウォーターパレット

私の自作ウォーターパレット

最初にご存知ない人のために少しだけ説明しますと、ウォーターパレットとは、水で湿らせた紙をパレットとして利用するもので、適度な水分のために水性塗料が乾きにくく、使えなくなるまでの時間を伸ばす効果があるものです。

「ウォーターパレットは自作したもので十分だよ」

と最初に聞いた私は、100均グッズを利用して自作して利用してきました。

【水性塗料には必須】ウォーターパレットのかんたんな作り方
水性塗料でプラモデルを塗装している人に絶対に使ってほしいウォーターパレット。ほとんどの人はご存知でしょうが、もし使っていない人がいるなら、簡単に自作できるので絶対に使うべし。乾燥遅いし作業中断できるし、デメリットがありません。自作方法を紹介。

とても便利なので、あまり不満なく使ってきたのですが、店頭で見かけて気になったのがきっかけで買ってみたのです。

500円ほどで高くはないし、一度も製品版を使っていないで「満足」と思いこんで、違いを知らなかったから興味が湧いたのでした。

今更だけど買ってみた「造形村ウォーターパレット」

ボークスで売っている造形村のウォーターパレット

これが今回買ってみたボークスのウォーターパレットです。

ウォーターパレット自体は各社からいくつか出ています。

ボークスは私が使っているファレホを販売しているお店ですから、お試しとしてはちょうどいいかなと思って買いました。500円です。

透明な簡易ケース

パレット本体(紙)と下に敷くスポンジが、容器を兼ねているパッケージに入っています。

容器は透明な簡易的なものです。

梱包かと思っていたら、まさかそのまま利用するものだったので驚きました。

薄めのスポンジ

スポンジ1枚。これに水を染み込ませて使います

水を含ませるスポンジは薄くて、スポンジというか吸水シートのような材質でした。

私が自作で使っているのは薄めの台所用スポンジなので、かなり薄く感じます。

パレットの紙

紙パレット。思ったより分厚い紙でした。

紙は表面がツルツルの紙で、

「案外しっかりとした紙なんだな」

と感じました。

私の自作版ではクッキングペーパーなので、厚く感じました。

水を染み込ませて

紙を1枚敷きます

スポンジに水を染み込ませて、紙を1枚置くと、最初は紙が反り返って浮き上がってしまいます。

しばらくすると紙に水分が染み込んで、スポンジに密着してきます。これは自作版でも同じことが起きます。

さて、使い心地は?

欠点に気づき・・・

使ってみると、いろいろ欠点が見えてきました。

壁が高い

第一印象で感じたのは、スポンジが薄くて容器の壁が高いため、容器の底の方にパレットがある感じになることです。

これは私の自作版との比較なので、個人的な比較になってしまうのですが、壁が邪魔に感じてしまいました。欠点と言えないかも。ボークスさん申し訳ない。

壁が透明なのもあって避けようと意識するのか、筆を上から回し込むような感覚になってしまって、不自然に思いました。

水が多いと漏れるおそれ

壁が高く、水分が漏れないか心配

上でも書きましたが、容器がペラペラで角を折りたたんで箱型にしている構造です。

「これ、水分が多いと絶対漏れるよね?」

ウォーターパレットは水分と塗料を入れたまま、次の日でも使えたりするのが長所です。つまり、フタをして放置しておくわけですね。

それなのに、これでは安心して放置しておけないかなって思います。

また、最初に入れる水が多かった場合に、いきなりテーブルの上がビチャーって嫌です。

良いところ

欠点だけだと「自作版でいいじゃん」となりますが、やはり製品版には長所がありました。

それはパレット本来の機能です。

  • 台所用のスポンジより薄いことによる、水分量の調整が楽なこと
  • 紙パレットの質がいい

この2つは「さすが」「使いやすい」と感じました。

自作パレットの問題点は、「水をどれだけ入れるか」がけっこう微妙なんですよね。

水を入れすぎるとクッキングシートに水分が来すぎてしまって、塗料がどんどんシャワシャワに薄まっていってしまいます。

逆に水が少ないと、厚いスポンジでクッキングシートまで水分が届いてこなくて、塗料が乾いてしまうんです。

そのため、使うごとに塗料の湿り具合が違って、調整が必要でした。面倒でした。

その点、製品版は指定された水の量を入れると、紙パレットが長くちょうどよい湿り気になりましたし、毎回同じ湿り具合で使うことが出来ます。

比較した結果(私の結論)

タッパーに製品版のスポンジと紙を合体

結果的に、私は自作版で使っていた100均のタッパーに、製品版のスポンジと紙を入れて使うことにしました。

パレットとしての使い心地は製品版に求め、密閉性は自作版のほうが良いと判断して合体させたということですね。

使いやすくなった

紙パレットは随時買う必要が出てきましたが、高価なものではないし適度な大きさに切って使えるので、コスト的に問題なしです。

その程度で「安定した水分量で、いつも同じ使い心地」が手に入るのですから気になりません。

今回何気なく興味をもって試してみましたが、良かったと思います。

もしもこれから水性塗料とウォーターパレットの利用を考えている人がいたら、

「どこのでもいいから製品版のスポンジと紙を使って、容器は100均とかでいいよ!」

と伝えたいと思います。

交換用のスポンジと紙は販売されていますので、容器まで一緒に買うことはないですからね。