こんにちは、おらプラです。
初めての戦車プラモに挑戦ということで、タミヤの38tという軽戦車を作っています。
前回は、デカール貼りとフィギュアの塗装を行いました。
デカール貼りは破ってしまうミスがありましたが、なんとかリカバリーできましたし、フィギュアもまあそれなりに塗れました。
今回は、油絵の具によるドッティングということをやっていきます。
「ドッティング?」
私はプラモに関しては勉強熱心(笑)で、戦車を作るに当たって動画やブログを観まくりました。
すると、今まで知らなかった意味不明な言葉が出てくるんです。
ドッティングも初耳ですし、油絵の具もプラモに使うことを初めて知りました。
スケールモデルではよく使う手法(ウェザリングの一種?)のようです。
やってみた様子を書いていきますが、
かんたんに戦車プラモに味が出る
方法だと思いましたので、やったことない人も挑戦する価値がありますよ。
使った道具
⬆アマゾンで買った格安の油絵の具セットです。24色で1000円ちょっと(笑)
100均の筆
ドッティングとは?
私と同じく、ドッティングという言葉を初めて聞く人も、多いのではと思います。
まずは簡単にドッティングについて説明しておきます。
あとで実際の様子を見てもらうのが一番わかりやすいとは思いますが、予備知識として。
油絵の具やエナメル塗料を使う
ドッティングは油絵の具やエナメル塗料を使います。(以降油絵の具として書きます)
「ドット」という言葉通り、プラモの上に油絵の具をチョンチョンと点付けしていきます。
それをあとで溶剤でぼかしていく手法です。
部分的に色を加える手法
ウォッシングってありますが、あれは全体に色を加えますが、ドッティングは部分ごとに違う色を加えていく感じです。
そして、ランダム(上級者は狙ってる?)でバラツキがあることで、「それっぽい・いい味」が出るんです。
チョンと置いて溶剤でぼやかす
手順は、最初に油絵の具をあちこちに置いて、それを溶剤で溶かしてぼやかしていきます。
油絵の具は最初につけた場所を中心に広がります。
水の流れも意識して
水の流れも意識して、重力方向に広げる場合もあります。
油絵の具の特性
油絵の具はあまり馴染みのない塗料だと思います。
「油絵に使う絵の具?」
私と同じように、これくらいの認識の人がほとんど?
かんたんに油絵の具の特性を紹介します。
乾くのが遅い
油絵の具は乾くのがとても遅いです。
点付けしていったときに、乾燥してしまっては困りますので、乾燥は遅いほうがいいのです。
エナメル塗料を使う人がいるのも、同じく乾燥が遅いからでしょうか。
乾くと溶けません
油絵の具は乾燥してしまうと溶けません。
油絵の名画が今も残っているのはそういう強さがあるからだったんですね。
溶剤はターペンタイン(テレピン)かペトロール
油絵の具の溶剤はターペンタイン(テレピン)かペトロールというものが使われます。
どちらも初耳でしたが、私は匂いが少ないターペンタインを選択しました。
ちなみにターペンタインとテレピンが同じものだと気づくのに数日かかりましたよ(苦笑)
38t戦車に初めてのドッティング
それでは、実際に初めてのドッティングの様子をご覧ください。
まずは練習(ほんと趣味には真面目)
プラ板にファレホを塗ったものに、ドッティングの練習をしてみます。
我ながら、趣味にはほんとうに真面目で、慎重で、研究熱心です。
まずは白を1つぼかしてみました。
「ほう、こんな感じになるのね」
青をぼかすと、いかにも
「青い絵の具を塗りました」
という感じでとても目立ってしまいます。
どうやら基本的に絵の具の量が多いみたいです。
これじゃ全部やったら迷彩塗装みたいになってしまうかも。
次に、重力方向に流れるようにボカしてみました。
やっぱり色が強すぎますが、かなり感じがつかめてきました。
「足りなかったら上からもう一度足せばいいだけだし、なるべく薄めでやっていこう」
と方針を決めました。
油絵の具の色選び
ドッティングは、基本的に「白・茶・青・黃」程度でやればいいようです。
私もそれに習ってやるつもりだったのですが、なんとなく緑も少しやってみました。
「草を踏みつける車輪にやってみよう」
と思ったのですが、ほとんど見えなくなりました。
⬇は一般的にドッティングで使われる色と効果です。(私調べ)
色 | 表現するもの |
白 | 退色表現など万能 |
黄 | ほこりなどの汚れ |
青 | 影。黒には効果的 |
茶 | サビや土 |
緑 | なんとなく(自己流) |
なにしろ1回やっただけですので、詳しくは他の動画などで調査してください。
ドッティング開始!
空き箱をカットしてパレットにして、5色を出しました。
量は使わないことがわかったので、少しだけにしたつもりですが、これでもかなり余りました。
筆でやると多めに絵の具が付いてしまう気がしたので、爪楊枝で置いていくことにしました。
ドッティングの注意点で「規則的にならないこと」と言われていましたので、なるべく不規則に置いていきます。
でも、気づけば規則的に置いてしまっているものなんですよね。
次は、黄色を置いていきました。
黄色はホコリなどの汚れがたまった感じになるらしいので、上を向いた面に少しずつ置いてみました。
緑色は地面に近いところ、つまり車輪だけに、少しだけ実験的に置きました。
青色は影になるところに置いておくといいようです。
とくに車体が黒い場合には、青色が混ざると使い込んだいい感じを表現できるようですよ。
茶色も置きますが、これはサビなどを表現するので、サビやすそうな場所を選んで置きます。
爪楊枝はとても便利でした。
個人的に筆よりもやりやすかったです。
とくに油絵の具は筆を痛めるそうなので、一石二鳥?
ぼかしていきます
それではいよいよぼかしていきます。
ドキドキ。
ちょっと光って見にくいですが、ハッチから始めました。
テレピンを含ませた筆(100均)で上から叩くように薄めていきます。
いきなり溶液が多いと、絵の具が全部流れてしまうので、少なめでスタートするのがいいかもしれません。
ちなみに、これをやっている間は、
「こうなったらいいな。こうしたいな」
ということは一切考えていません。
ランダムに色を置いて、その周辺だけに広げるわけですから、どうなるかは運次第という感じです。
具体的に狙った表現を出来るようになるには経験が必要だと思うのですが、
適当にやってもなんとなく自然にそれっぽくなる
のが、ドッティングの特徴かもしれませんね。
つまり、センスも技術もなくても大丈夫、それなりにはうまくいきます。
これ、初級者には最高じゃないですか?
ただ、重力方向だけは意識したほうがいいでしょう。
側面に塗った絵の具を、横方向に筆を動かすとおかしなことになってしまいます。
「すべての汚れは上から下へ流れ落ちていく」ということです。
複雑に色が混ざって、すごく使い込まれた感じが出てきました。
「もしかして、上級者もみんな適当なんじゃないか?」
と思いました。(←絶対違う)
ドッティング前後
ドッティングはとても楽しい作業です。
頭で考えてやるわけじゃなくて成り行き任せですし、絵の具が多ければどんどん薄めてなくしてしまえばいいですし、少なければ足すこともできます。
完全に乾燥するまでの時間が長いので、その日のうちなら修正もやりたい放題。
実際にドッティングをやってみた結果がこうです。
個人的に気に入った場所を上げると、後部エンジンルームのフタです。
黒(ジャーマングレー)が白で少し古ぼけ、青がいい感じです。
青は影を表現するだけじゃなく、金属っぽい感じも出してくれるような気がします。
次回はウェザリングいろいろ
初めてのドッティング、大満足です。
油絵の具を買うところから挑戦してみましたが、やってよかった!
笑われるかもしれませんが、
「これ、本当に自分がやった塗装?」
と思いさえします。
油絵の具はほとんど減らないし、
「ガンプラにもどんどん使っていけるのでは?」
と思ってます。
そのうちガンプラでドッティングやってみたい。
次回は最後の工程、ウェザリングです。
ドッティングもウェザリングなのかもしれませんが、いつものウェザリングマスターとスミ入れを行って完成とします。
最後までお付き合いよろしくお願いします。