こんにちは、おらプラです。
1/144レジンキット、谷明サイレンを作っています。
前回は天才と呼ばれる男について熱く語らせてもらいました。いよいよ製作に入ります。
素晴らしいと評判の造形をなるべく再現するべく頑張っていきます。
ガレージキットは原型が100点、作るのにミスると減点という感じ?
楽しみな半面、怖い気持ちもあります。
レジンキットのパーツ処理
まずはパーツを切出して、1つ1つキレイに処理をしていきます。
レジンキットのゲートはプラモデル(インジェクションキット)に比べて太い上に、丸見えな場所に「遠慮なく」付いていることも多いです。
これはレジンキット3体目なので私も驚かなくなってきました。
説明書や完成写真を見ながら、本来のパーツがどこまでなのか想像して処理していきます。
切りすぎると取り返しがつかないので、少しずつ削っていくことが重要ですね。
プラモデルと同じく、レジンキットにもパーティングライン(型の合わせ目)があります。
ゲートから始まりゲートまで、必ずパーツの周囲を一周するように付いています。
うまくパーツの端っこになるように工夫されていることが多いのですが、それだけに見落としやすいとも言えます。
ヤスリやデザインナイフの他、私はセラブレードやスクレーバーでカンナがけしてます。
上のパーツですが、えげつないゲートの付き方してます。
一見どこまでパーツなのかわかりません。
裏表からよーく観察して、まずはおおまかにニッパーで小さくしていきました。
「これ以上はニッパーで攻めるのは怖いな」
ってところで、あとはヤスリで削っていきます。
ほんと、レジンキットのパーツ処理は、化石の発掘に似てると思います。
ちなみにこの作業は嫌いではありません。案外面白い(うまくいったときはネ)。
レジンキットはパーツ処理のためにものすごく観察するので、その造形を味わう時間と言えるかもしれません。
作業を急ぐだけじゃなく、パーツを色々な方向から眺めて「ほうー」とか「はあ~」とか独り言をつぶやきながらやってます。
よく似たパーツがある場合、区別が付くようにしておきます。
見えない場所にLRや数字の刻印が入っている場合もあります。
ない場合は、パーツの形状やダボの形状から判断して、わかるように目印をつけておいたほうがいいでしょうね。うかつにも油性マジックで数字書いていますが、これはサフを吹いた後に見えなくなるおそれがあるので注意です。(今回たまたま透けて残ってくれてた)
腰のチェーンメールみたいな部分、美しいなと思ってしばらく眺めていました。
凸についたカーブと、凹についたカーブが組み合わさっていて、まじでかっこいいです。
配列も前後左右で違ってて、「なんかデザイナーって別世界の人たちだな」と遠い目をしたくなります。
ずいぶんたくさんの突起が飛び出しているパーツもありました。
あきらかにゲートとわかるものもありますが、はたしてどれを切るべきか?
結局全部ゲートでした(笑)
なぜあんなにたくさんのゲートが必要なのか、理由は私にはわかりませんけどね。
見えないとわかっているところはニッパーでパチンと切ってそのままでOKです。
パーツ洗浄
パーツの切出しと表面処理が終わったら、パーツを洗浄していきます。
私は1回の洗浄で、離型剤とやすりカスを一緒に洗い流す派(最初とヤスリがけ後、2回洗う人もいる)です。
タッパーなどフタができる容器にパーツを入れて、レジンウォッシュを注ぎます。
レジンウォッシュは使いまわしできるので、遠慮なく全部注ぎます。
今回のサイレンFは1/144というサイズなので、前回作ったアルカナサイレンとはパーツの大きさが全然違います。
そもそもアルカナサイレン自体がサイレンに追加重装甲を付けたものですから、元の大きさ自体違うのですけど、1/144というスケールを感じます。
これまでのレジンキットもすごくディテールが細かいし、レジンならではの妥協のない凹凸感だと感じていましたが、このキットはギュッと圧縮した感じを受けていました。
スケールの違い?いや、それだけじゃないな。
1/100のガンダムと1/144のガンダムじゃ、こんな感じはうけない。
小さくしたのにさらにディテール感をアップさせる何かがあるのでしょう。
それが、天才の造形と呼ばれる所以の一端なのかもしれませんね。
レジンウォッシュのあとは中性洗剤と水で洗い流して、乾燥させました。
乾燥したら、100均のケースに部位ごとにわけて入れておくことにしてます。
レジンキットを作るときに、こうするのが自分の中では楽しく、気分も上げ上げになるんですよ。
ケースに入れるときの、レジンならではの「コトン」という重さを感じさせる音が心地良いし。
次回は軸打ち
次回からは軸打ちをしていきます。
1/144という小さいサイズだから、軸打ちは薄くて小さな面に穴あけすることも多く、慎重さが必要な作業でした。