こんにちは、おらプラです。
時間があればプラモデルを作って、スキマ時間にはプラモデルの動画を観たりネットを観たり。
今は動画が充実しているので本当に勉強になりますが、私は紙の本も好きです。
写真を拡大したりは出来ないけれど、じっくりと写真を眺めたり文章を読んだりするのは、ネットと違う楽しさがありますよね。
今回はプロモデラーのセイラマスオさんの本を紹介します。
プロモデラーさんには珍しく、水性塗料を筆塗りでガンプラを作っている方なのですが、セイラマスオさんの作り方がよくわかる、ちょっと変わった本です。
セイラマスオさん?
セイラマスオさん、ガンプラ作る人なら誰でもピンとくるでしょうが、あのセイラ・マス嬢をもじったネーム、一度聞いたら忘れないでしょう。
水性塗料で筆塗り
かなり有名なモデラーさんにもかかわらず、私はこの本を読むまであまり知りませんでした。
ですが、「水性塗料の筆塗りでガンプラ作ってるプロ」という本の紹介を見て思わず買って読んでみました。
それがこの本で、とても役立つ本でした。
私も筆塗りで作っているのですが、プラモデルの本はほとんどがラッカー塗料でエアブラシ使用ですから、そこに書かれている知識を使うためには、ちょっと変換が必要になったり使えない知識だってあるわけです。
もう、それだけで貴重。
使う道具はごく普通
「うそ?まじ?」
と思ったのは、この人は特別な道具を使いません。
筆は100均の安い筆だし、スジボリだってデザインナイフでやってるし、
「もしかしたら自分のほうが道具だけは上かも?」
と思いますが、きっとかなりの人がそう思うのではないでしょうか。
プラ棒やプラ板も買わず、キットのランナーを使うというからすごい。
悪い言い方をすれば「貧乏くさい」のですが、私達一般のモデラーにとってはハードルが低くて助かります。高い道具を買わなくても、頑張ればこれだけ作れるんだな・・・と。
簡単工作、独特の色使い
あと、セイラマスオさんの作例はすごくカッコいいものですが、実は簡単な工作の積み上げで出来ているというのです。
そのあたりは本の中で詳しく説明してあったので、紹介しますね。
まさにこのセイラマスオ流の工作こそが、この本の醍醐味です。
セイラマスオさんの手法が解説されてます
簡単な工作を繰り返すだけ?
ご本人いわく、やっている工作は誰でも出来る基本的なものだけ。
プラ板を貼ったり、それをスジボリで繋いだり、たしかにそうなんです。
すごく難しいラインのスジボリとか、難しい工作が使ってあったら、
「こんなの出来ないよ」
と投げ出しちゃいます。ほとんどのプロの作例ってそういうもの。
でも、どうやらこの人、本当に簡単な工作しか使っていないようです。
ただそれを積み上げていくだけ・・・いや、当然センスもいいのは間違いがないのですが、
「これなら、頑張れば自分にも出来るかも?」
と思えてしまうんです。
「ここでスジボリよれて失敗したから、プラ板で隠した」
なんて、プロは絶対書かないことをあっけらかんと書いてらっしゃる。
なんかいい色
この人の作例は独特の色使いをしていて、それがカッコいい。
グレーが混ざって彩度を落とした色だと思うのですが、まあ、上手ですわ。
これはセンスが左右するものなので、素人とは違うなと感心します。
「セイラマスオカラー」としてガイアノーツから販売もされているみたいですね。
売られているのはなぜかラッカー塗料。個人的に水性だと嬉しいけど
本から伝わってくること
この本は製作途中の写真が多いので、勉強になりました。
例えば上の写真ですが、いかに薄い塗料を根気よく筆塗りしているかとかわかりますよね。
あと、パーツごとに塗るというより、けっこう大きな塊(腕とか)で塗っている様子もうかがえます。
いきなりドーンと完成写真見せられても、あまり勉強にならないことって多いじゃないですか。
「すごい」「かっこいい」と思うだけで。
セイラマスオさんの、素人の目線に立った解説や文章がわかりやすいです。
「気まぐれガンプラ製作記」
セイラマスオさんは、ホビージャパンで連載されているようで、この本はその「まとめ本」のようです。
続編もありますが、個人的にまず読んでほしいのは、一番最初の作例でセイラマスオ流の基本を解説しているところです。
そこを読まないと後々の作例も意味がなくなると思いますので。
- 筆塗りでガンプラを作っている人
- とくに水性塗料で
- かっこいい改造をしたい人
には良いヒントが得られる本だと思います。
連載を読んだことがない人、セイラマスオさんの基本工作を知らない人は、ぜひ手にとって読んではいかがでしょう。