ハイライトとは?
プラモデルの、とくに塗装に関してよく使う言葉が、「ハイライトとシャドー」です。
ハイライトとは、光が当たりやすい場所のことですが、プラモデルでは、光が当たりやすいところを少し明るく塗装することで、立体感を強調します。
「ハイライトを入れる」
なんていう表現をよく使います。
シャドーとは?
対してシャドーとは、光が当たりづらい場所のことで、文字通り影になる部分なのですが、少し暗めの塗装をしたりして立体感を強調します。
光が当たりやすいところを明るく、影になる部分を暗くすることで、プラモデルにメリハリが生まれて、格好良く見えます。
図解
そもそもプラモデルは立体で、2次元のイラストではないので、そのまま置いてあるだけでちゃんと立体的です。
しかし、ハイライトとシャドーを入れて立体感をより強調することで、プラモデルをより実物っぽく、カッコよく、見せるために行います。
適当な絵で申し訳ないですが、光が当たりやすいエッジに白を塗り、影になりやすいエッジに黒を塗りました。
これだけでも、少し立体感が強調されたように見えませんか?(絵が下手で見えない?困)
実物で見るハイライト&シャドー
それでは、私がこよなく愛する太陽の塔を例にして話をしたいと思います。
上の写真は実物の太陽の塔です。
そしてこれが安価なソフトビニール製の太陽の塔です。
これはプラモデルと同じく立体なので、自然に影ができていますし、十分立体的です。
では、海洋堂のリアルな太陽の塔を見てください。
もともと立体なのは同じですが、顔の奥まったところに黒く塗装が入っています。
これがシャドーで、具体的にはスミ入れ手法です。
このフィギュアでは入っていません(たぶん)が、例えば鼻の頭に少し明るめの白を塗ると、さらに立体感が強調されると思います。それがハイライトです。
もともと原型の出来も違うので、比較するのもおかしいですが、立体をさらに立体感アップ(言葉がおかしいですが)されているのは、圧倒的に右側の海洋堂フィギュアだと感じませんか?
これがハイライトとシャドーの効果です。
どこが明るく見えるのか?
どこが暗く見えるのか?
想像して強調出来ると、きっとプラモデルの完成度がアップしますよ!
ハイライト&シャドーを入れる手法はいろいろありますので、勉強が必要ですが。
(塗装、スミ入れ、ドライブラシなどなど)