こんにちは、おらプラです。
プラモデルを作るときに、ほとんどの人が2つの接着剤を使い分けていると思います。
2つとは「通常の接着剤」と「流し込み接着剤」。
私も入門書通りに2つ使ってきましたが、最近になって流し込み接着剤に「黒」バージョンがあることを知りました。
通常の透明な接着剤が、ただ黒く着色してあるだけ。
でもそれが超便利なわけですよ。
「おいおい、最初からこっちオススメしてくれよー」
と入門書を恨みたくなります。
色がつくのでパチ組み派はだめですが、塗装する人なら「黒」がダメな理由は見当たらないなあ。
塗装派なら流し込み接着剤は最初から「黒」が快適です。
流し込み接着剤には黒があったのか!
プラモデル趣味を再開してから、ずっとタミヤの接着剤2種類を愛用してきました。
とくに不満もないので、無くなったらまた次のを・・・という感じで買い続けてました。
そんなある日、模型店でふと目に入ったのが、クレオスの流し込み接着剤「黒」というわけです。
正式には、「Mr.セメントSPB(ブラック)」といいます。
「黒いからなんなんだ?透明な方が目立たないじゃん」
と思いつつ、物は試しと買ってしまったのです。
使って後悔「最初からこっち買えば・・・」
ところが、1回使ったら驚きました。
驚いたというより、むしろ、
「今まで透明な流し込みを使ってきた自分を殴りたい」
とさえ思いましたよ。
「最初からこっち買っておけよ、おれ」
と後悔しましたし、
「入門書も最初からこっちオススメしてくれればいいのに~」
と責任転嫁する始末ですよ。
パチ組み派は透明なほうが目立たなくていいですが、塗装する人なら逆に目立つ黒が便利です。
実際にどうなるか、使ってる様子を写真で見てください。
流し込み接着剤は「黒」だとこうなる
黒の効果がわかりやすいように、白いジャンクパーツを探してきてテストしてみます。
通常の流し込み接着剤と同じく、幅広のハケ状ではなくて細い面相筆のようなハケをしています。
適当な場所にチョンとハケをつけると、粘度の低い接着剤が、毛細管現象で合わせ目を流れて広がっていきます。
これは透明でも黒でも一緒ですが、違うのは、
「流れていくのが目で見える」
ってことです。
流し込み接着剤は、パーツの隙間に接着剤を行き渡らせて、それを圧着することで接着させます。
このとき、通常の透明なものですと、
「どこまで接着剤が流れていったかわかりにくい」
ので、不安で、
「ついつい多めに流しこんでしまう」
ことをやっちゃってました。
接着剤が行き渡ってないと、そこの合わせ目が消えないことになりますから、全面に行き渡らせたいのです。
その結果、細かいモールドを消してしまったりする「失敗」へと繋がってました。
ところがこれが黒になるだけで、
どこまで流れているか一目瞭然でわかりやすい
ので、
- 必要以上に接着剤を流し込まなくなる
- 接着剤が行き渡っていない場所がなくなる
となってくれます。
ミスや失敗の確率を大きく下げてくれるわけですね。
さらに、上の写真をよく見てください。
よく見ると、黒い接着剤が、パーツの合わせ目以外にモールドにも流れ込んでしまってますよね?
これはモールドの近くにチョンとやってしまった私のミスですが、これも透明だとわかりません。
「流し込み接着剤が勝手にモールドに流れてて、気付かずに指で触ってベタベタになっちゃった」
という経験、誰でもあるでしょう。
黒はそれも防いでくれますね。
黒より透明がいい場合
黒より透明がいい場合というのは、どういう場合でしょう?
私が思いつくかぎりですが、これは素組みとかパチ組みとかする人で、塗装しない場合になると思います。
塗装しない場合は、やはり接着剤には余計な色は付いていないほうがいいでしょうから。
そもそもガンプラの場合は、現在はほとんどがスナップフィット(接着剤不要)ですから、素組み派は接着剤自体を使わないですしね。
他にもあるでしょうか?私にはわかりません。
塗装派なら流し込みの黒!
経験豊かな人は、透明なものでもまったく問題ないと思います。
流し込みの方法とか加減とか、身についているでしょうし。
私も含めて、初心者から初級者ほど、黒の恩恵に助けられるでしょう。
塗装派なら、最初から流し込み接着剤は黒にしておけ!
ミスや失敗を減らすことはもちろん、流し込み接着剤がどういう特性を持っているかを、早く理解することになると思います。
⬇黒色の瞬間接着剤もあります。これも便利。