パネルラインとは?
パネルラインとは、パネル(装甲板)同士の境界線のことです。
例えばアニメのガンダムは、アニメーション用に細かな線は省略してありますが、
「本当なら、もっと細かい装甲が組み合わさっているはず」
と解釈して、プラモデルに線を書いたり掘ったりします。
パネルラインが多いもの、少ないもの、どちらがいいとは言い切れないですが、
一般的にパネルラインは情報量をアップさせカッコよく見せる効果
があります。
ガンダムは巨大なものなので、パネルラインは実線で表現されることが多いですが、戦車や飛行機などは、リベット打ちの点線と併用して表現されます。
パネルラインは意味が大切
パネルラインはただ在ればよいというものではありません。
ちゃんと意味がないと説得力に欠けてしまうと思います。
例えば飛行機の羽根は、
「ココとココが開いて、中からフラップが出てきて、飛行を調整する」
というように、理由があって出来ていますよね。
ただカッコいいから線を引いてあるわけじゃないです。
ガンプラなどの架空の機械をプラモデルとして作る際にも、
「この装甲板はメンテナンスのために開く」
「製造上ここに継ぎ目がないとおかしい」
など、「自分なりに」考えて作るべきだと思います。
あくまでも「自分なりに」でいいのです。また、デザイン重視でやるのも間違いではないと思います。
ハロのパネルライン
パネルラインについて考えていたら、ガンダムのマスコット「ハロ」が思い浮かびました。
球体に目があって、パネルラインが数本あって、口のように見えて可愛らしいアレです。
耳のように見える丸いラインは、ただのデザインとも言えますが、実は開いて羽根のようにパタパタします。
その羽根が収まったときのラインがパネルラインとしてデザインになっているわけですね。
もしもハロにパネルラインを引くとして、こんなラインを引いたらどうでしょう?
まったく可愛くもないし、変なラインですよね~。
ガンダムなども同じで、上級者さんたちが作るパネルラインは、カッコよく、そして説得力もあるんですよね。そこにシビれる、あこがれる~。
パネルラインはキットに最初からデザインされているものもありますし、後からスジボリなどで追加するものもあります。
超絶技法で作られた複雑なものが必ずしもカッコいいわけでもないし、シンプルでもカッコいいパネルラインもあります。
好きな作例を探して、参考にするのもいい手ですよ。