「面出し」とは?
「面出し」とは、「平面を出す」ことです。
本来平面であるはずのパーツが、製造時のヒケやゆがみで、キチンとした平面になっていない場合があります。
例えば美しいボディが魅力のはずのカーモデルを作る時に、ボンネットにヒケがあったとしましょう。
もしも気づかずそのまま作ったとしたら、
「あれ?このフェラーリ、ボンネット歪んでるだけど?事故車かよ!(笑)」
となって、かっこ悪いですよね。
本来平面であるはずのところを、ちゃんとした平面になっているかチェックして、修正することが「面出し」なのです。
地味ーな作業なので初心者ほど軽視する傾向にありますが、上級者を目指すなら避けては通れない道?
面出し図解
面出しの作業を簡単に図解してみます。
「でも、プラモってちゃんと平面担ってると思うけど・・・?」
と思ったら、一度パーツの表面を平面ヤスリでヤスってみてください。
「あなたの知らない世界」が広がります(笑)
面出しの様子を見てみる
それでは実際に面出しの例を見てください。
このパーツの平面を例に見てみましょう。
これはHGドムのビームバズーカのパーツです。
ここで、この平面に金属ヤスリなどを当てて軽くヤスってみると・・・?
すると、平面ならばヤスリが全体に当たって削れるはずなのに、ヤスリが当たるところと当たらないところが出来てしまってます。
これは、パーツにヒケやゆがみがあって、平面が出ていないということです。
そこで、もう少しヤスってみると、次第にヤスリが当たる場所が増えていって、やがて全体的にヤスリ跡が付きました。
飛び出ている部分がヤスリで削れて、へこんでいるところと同じ面に揃ったというわけです。
これで「平面を作り出した➡面出しをした」ということになります。
面出し前後で並べても、一見は違いがわからないかもしれません。
でも、人間の目って不思議なもので、実際には面出しをしたものは、ピシッと締まって見えるのです。
プロモデラーさんが、面出しだけをしただけのプラモを並べて比べたのを見たことがあります。なんとそれだけで結構違っていて、驚いたことがありました。
上級者さんたちが面出しなんて言う地味な作業を、ビシッと手抜かずやるのですから、理由があるということですね。
↑少し広めの金属ヤスリがあると、すごく便利ですよ。