フィルタリングとは?
プラモデルでいうフィルタリングというのは、塗装の上から薄い色を全体に塗ることによって、その色の薄い膜をかぶせたような(フィルターをかぶせる?)効果を持たせることです。
ウェザリングの手法の1つとして使われます。
例えばですが、緑色のザクに茶色をフィルタリングすれば、地上で使われて土に汚れたザクを表現するときに有効です。
具体的に見てもらったほうがわかりやすいと思うので、写真で説明します。
フィルタリングの方法概略
フィルタリングの方法の基本は次のようになります。
薄めた塗料をバシャバシャと全体に塗りたくって・・・
少し待って綿棒などで拭き取ってしまいます。
拭き取っても全体的に茶色がかって残ってしまうのですが、それがフィルタリングです。
全体的に茶色っぽくなって、それまでバラバラだった色が馴染んで統一感が出ます。
フィルタリングの効果
実際にフィルタリングしたものがありますので、参考になれば。
砂漠色と緑色で迷彩模様に塗ったものですが、茶色でフィルタリングをすることで、色が馴染んでいるように見えます。
「2つの色が同じ時間を過ごしてきて、同じように汚れている」
という風に見えるので、プラモデル全体的に使用感が出てリアルっぽくなるのです。
色同士が馴染むのに加えて、デカールも同じように馴染ませてくれるのがフィルタリングです。
デカールが「今貼った(今塗った)ばかり」に見えてしまうのを防いでくれます。
ドム全体が汚れているのに、マークだけピカピカなのはおかしいですからね。
このことからわかりますが、フィルタリングは塗装が終わって、デカールも貼って、その後に行うと効果的です。