こんにちは、おらプラです。
はじめてのカーモデル挑戦で、フィアット500Fを作っています。
前回はシャーシ周りの製作をして、カーモデルのメインディッシュ(というより最難関)であるボディの製作に入ります。
今回は、モールドをまたぐような大きなデカールの処理を解説します。
車やバイクや飛行機では、大きな面積をしめるデカールが登場するときがあります。
それは時折、深いモールドをまたいで貼らなければいけないのですが、その時にどうすればいいかやってみます。
モールドをまたぐ時に浮いているデカールをピッタリ!できますよ。
モールドをまたぐデカールの問題
大きーいのとか長ーいデカールを貼るのって緊張しますよね。
場所を合わせるのも大変だし、デカールを切ってしまわないか心配だし。
なんとか貼れたと思っても、じつは問題が隠れている場合があります。
それがこれ、デカールが大きなモールドをまたいでいる場合に、デカールは宙に浮いたようになっています。
遠目には大丈夫でも、これではいかにもデカール貼りましたって感じでダメですよね。
今回は車のドアの境界ですが、バイクや飛行機にも見られます。
これは実物では塗装なので、モールドにそって奥までピッタリ沿っていなければいけないはず。
こういう時にどうすれば解決できるか、やってみます。
ぜんぜん難しくありませんので、急がず丁寧にやれば大丈夫です。
デカールをモールドにピッタリさせる
まずはカッターで切る
まず、デカールを貼ったらしばらく乾燥させます。
貼ったばかりのデカールはフニャフニャで弱いので、その時にカッターの刃を入れると、キレイに切れず千切れたようになる場合がありますから。
水気が飛んでしっかりしてきたら、カッターをモールドにそって入れて切ります。
それでもデカールは基本弱いので、新しい切れ味抜群の刃を使いましょう。
また、デカールの端から刃を入れるのではなく、中心から両端に向かって切ると失敗が少ないです。(上の写真でも真ん中に刃を入れています)
マークソフターを塗る
デカールを切ったら、そこにマークソフター(デカール柔軟剤ならなんでも)を塗ります。
マークソフターは実は塗装面(ラッカーですら)を侵食してしまうので、あまり塗り過ぎはよくないですが、デカールの上からはみ出さない程度に塗れば問題ないかと思います。(多少はみ出しても大丈夫です)
マークソフターを使う場合に、綿棒等で押し付ける方法と、そのまま放置する方法があります。
綿棒で押し付けるほうが手っ取り早いですが、デカールを壊してしまう場合があるので、自信のない人はそのまま放置するほうが安全だと思います。
マークソフターが乾燥していくにつれて、自然にモールドに馴染んでいってくれますよ。
マークソフターは勝手に仕事してくれているんですねえ。助かるなあ。
これは今回のような場合に限らず、どのような時でも同じです。マークソフターは偉大なのです。
図でまとめ
貼り終わった様子が上の写真です。
まるで別々のデカールを貼ったように、モールドが見えていますよね。
ちなみにドアの後ろ側のところは本当に別のデカールですが、差がわからないのではないかと思います。
切れ目を入れるという一手間をかけて、マークソフターを塗っておくだけ。
これで大きなデカールもキレイに貼れる可能性が上りますね!
次回は
カーモデルの場合は、デカールを貼って終了というわけにはいかず、ここからが本当の仕事みたいなものらしい。
デカールの段差を消していく、研ぎ出しという作業があるのです。
私自身、それに挑戦したくて今回カーモデルを作っているわけですが、次回はその様子をじっくりとお伝えします。