プラモデルキットの超基本名称
ランナー、パーツ、ゲート、この3つは、プラモデルのキットを形成する3大基礎名称です。
この3つを知らないことには、説明書を読んでも意味がわかりません。
それはつまり、プラモデルが作れないってこと。
パーツとは
パーツとは、プラモデルを組み立てるための部品そのもののことです。
説明書に書いてある通りに、パーツを切り離し組み合わせていくことが、
プラモデルを作る
ということになります。
ランナーとは
ランナーは、パーツの周囲を取り囲んでいるプラスチックの棒状の部分です。
プラモデルキットは、金型に溶けたプラスチックを流し込んで製造されます。
その溶けたプラスチックが、流れていく通り道がランナー(走り抜けていくからランナー?)です。
ランナーはキットを作る上では必要ないもので、キットが完成したあとにパーツが抜けた状態でランナーだけが残ることになります。
当然パーツと同じ材料ですから、改造などに便利に使えます。
いくつか保管しておくと重宝します。
ゲートとは
ゲートは、ランナーとパーツをつないでいる、少し細くなった部分のことです。
ランナーを流れてきたプラスチックが、パーツの部分に流れ込む「入り口」なので、ゲートと呼びます。
どうしてゲートは細い?
もし、ゲートがなくてランナーから直接パーツが付いていたら、どうでしょうか?
パーツを切り離す時に、太い場所をニッパーで切るのは力がいりますし、切り跡も汚くなっちゃいます。
細い部分がなく、太いままのほうがプラスチックは流れやすので、メーカーの製造上はゲートなんて無い方がいいはずです。極端な話、ゲートが細すぎるとプラスチックが詰まって流れていかない欠陥品になってしまいますよね。
でも、お客さん(プラモを作るモデラー)にとっては、ゲートが細いほど簡単に切れますし、切り跡も目立ちませんし、作りやすいのです。
お客さんが作りやすいような細さ、それでいて欠陥品が出ない太さを、ギリギリまでバランスを追求した結果が、ゲートということです。
ゲートは進化中!
太さ細さだけじゃなく、ゲートは形状も工夫されています。
- 手でも切り取れるタッチゲート
- 切り離し跡が見えない場所に出るアンダーゲート
などです。
詳しくはここでは書きませんが、ゲートを観察するとプラモのことが一歩深く見れるようになりますよ。
ランナー補足
全体をランナーと呼ぶことも
場合によって、ランナーにパーツが付いたままの状態全体のことを、ランナーと呼ぶ場合があります。
ランナーには区別するためにアルファベットなどの記号が付いているのですが・・・
例えば「HGガンダムのAランナー」と言うと、「A」というランナーにパーツをひっくるめた全体のことを指しています。
「Aランナーのパーツ」「Aランナーのランナー」
という表現もあるんですよね。
レジンキットのランナー
プラモデルとは材料が違いますが、レジンキットも仕組みは同じです。
ランナーが多いと嬉しくなる
モデラーあるあるですが、箱を開封してランナーを取り出したとき、多ければ多いほど嬉しくなるものです。
「うわっすごい量!作りごたえあるぞー」
とみんなが思うはず。
でも、そのぶん作るのは大変ですけどね(笑)