こんにちは、おらプラです。
「自分にはどんなプラモが合っているのか?」
「プラモのジャンルごとの面白さを知りたい!」
との興味本位で、いろいろなジャンルのキットに手を出しています。
今回は、バイクのプラモデルを製作してみました。
バイク自体は昔から乗ってますし、好きな乗り物ですが、はたしてプラモデルとなると・・・?
これからバイクプラモを作ってみたいと思っている人に、
「バイクプラモ初心者がどのように感じたか?」
楽しかったこと、難しかったことを含め、感想をお伝えしたいと思います。
初めてのバイクプラモ製作
作ったキット
初めてのバイクプラモということで、選んだキットはこれです。
安心のタミヤ製で、しかも(当時)最新キットですし、モトGPは好きでTVを観ているので、2020年のスズキのチャンピオンマシンにしました。
GSX-RRというのですが、チャンピオンになったミル選手ではなく、ご贔屓のリンス選手のバージョンで作っていきます。
製作方法
今回も当然、水性塗料ファレホを使って筆塗りしています。
ただし、カウルを筆ムラなく美しく塗装する自信がなかったので、カウルはスプレーを使いました。
また、ディティールアップパーツとして別売りされている「フロントフォークセット(タミヤ製)」も贅沢に投入しています。
「最初で最後のバイクプラモかもしれないし」
とお財布のヒモをゆるめました。
バイクプラモを作って難しかったところ
それでは、私が初めてのバイクプラモを作ってみて、感じたことを書いてきます。
まずはバイクプラモの難しかったところ、残念だったところです。
筆塗り難しい!
塗装ですが、バイクは基本的にツルッとして美しい工業製品ですから、筆ムラは厳禁だと思っています。
それがなかなか上手に塗れませんでした。
そこで、一番目立つカウルは、スプレーを使って塗装することに妥協しました。
バイクプラモを筆塗りだけで仕上げる腕があればいいのですが、私にはまだまだ無理でした。
タミヤらしく専用のマスキングテープが同梱されています。
キレイに切り離して指定の場所に貼るだけで、正確なカラーリングが可能になります。
これはとても嬉しい配慮でした。
金属色を沢山準備
キットの塗装説明には、ちゃんと塗料の色指定がされていますが、再現は難しいと感じました。
というのも、実際のマシンは金属の素材感そのままで、塗装されているわけではありません。
塗料の「ツヤあり、なし、半光沢」という3種類では、金属それぞれのツヤやテカリ通りにはいかないんですよね。
- アルミの感じ、チタンの感じ、ステンレスの素材感の違い
- 鋳物、鍛造品などの製造方法での雰囲気の違い
私はその通りに再現するのは無理だと思ったので、せめてという思いで、素材ごとに色を変えてみました。
たとえば、チタン色はこの色、アルミはこの色・・・という感じです。
実際の色とは違ったとしても、塗り分けることで、素材ごとに違うという感じだけ出せればと思いました。
デカール貼りが大変(分割・曲面)
バイクプラモはデカール貼りが大変でした。
まずカウルの曲面が大きい所に、大きめのデカールを貼るところです。
どうしてもシワになるので、マークソフターを駆使してなんとか貼れた感じです。
ゼッケンを貼り終わったときは上の写真のように不安でしたが、これはマークソフターのおかげでキレイになりました。さすがマークソフター!必須だと思います。
次は、デカールがパーツをまたぐ場合があるということです。
上の写真、カウルは別パーツで分離しているのですが、デカールは1枚です。(SUZUKIが分かれる)
カウルを付けたあとに貼ればいいかもしれませんが、それでは隙間が出来ますし、バラすこともできなくなります。
そこで、カウルを仮止めしてデカールを貼り、その後カッターで切り離すという作業になります。
こういうところが何箇所かありました。
面倒だけど、手抜きすると一気に完成度が下がる場所だと思います。
カウル付けると中が見えなくなる
バイクプラモは、エンジンやフレームなどのメカを作り込んでいっても、カウルを取り付けてしまうと大部分が隠れてしまいます。
これ、作った者としてはとっても悲しいことです。
もしも・・・このことを知っていれば、2台同時に作って、カウルありとカウルなしと、並べて飾りたかったかな。
でも、隙間からチラ見えするメカが、それはそれで格好良いような気もします。
ちなみにタミヤさんのバイクは、カウルがビス止めなので、一応取り外しは出来るようになってます。
バイクプラモの楽しかったところ
続いて、バイクプラモを作って楽しかったところを書いてみます。
バイクの構造がわかる
まずはなんといっても、バイクの構造がわかることです。
細かい意味はわからないのですが、
「このバイクのマフラーってこんな曲がり方で収まってるんだ~」
「このスイングアーム、えぐいカーブしてるなあ」
みたいな感じです。
バイクとくにレーサーマシンは、最新技術が詰まっているので、各メーカーで構造が違うので比べると面白いでしょうね。
手のひらにギュッと詰まったメカ感
バイクのプラモって、小さい割にけっこう重いです。
細かいパーツが中までぎっしり詰まっているからなんでしょうね。
「プラモは重いと格好いい」
とプロモデラーさんがおっしゃっていましたが、たしかに重いだけで格好いいんですよね(笑)
それはともかく、手のひらサイズのバイクにギュッと圧縮した感じは、いい感じでしたよ。
ガンプラや戦車じゃなく、身近なバイクという乗り物だから?
いろいろな素材
バイクプラモはプラスチックだけじゃなくいろいろな素材のパーツで出来ています。
ゴムタイヤ、ホース類のビニールチューブ、金属のスプリング、エッチングパーツ、ビス、などです。
とくに、太いタイヤなんかは、見たり触ったりしているだけでもいいもんですよ。
今回は初心者のくせに、贅沢に純正別売りパーツも使いました。
とくにフロントフォークの金色のメッキパーツがGOODでした。
上の方で書きましたが、「素材ごとの違い」が無塗装でバリエーションが増えるので、効果バツグンなのです。下の写真、金が2種類あるでしょ? これを塗装で塗り分けるなんて私には無理。
特殊なデカールも
バイクプラモには、ゴムタイヤ用の特殊なデカールが付いてきました。
これはバイクと車のプラモデルだけなんでしょうか。
説明書よく読んで貼りましたが、やったことがない作業なので、好奇心満たされました。
合わせ目消しがほぼない
タミヤ製だからなのかもしれませんが、パーツの合わせ目を消す必要がほとんどありません。
燃料タンクとフロントカウルぐらいしか覚えていません。
しかも完成時に見えるのはフロントカウルだけかな?
合わせ目消しが多いと・・・正直面倒ですよね。
完成品がカラフルで美しい
バイクプラモは、完成して棚などに並べると映えます。
他のプラモには無反応な家族も、バイクだけは「きれい」と言ってくれます(笑)
一般人受けが良いのです。
たしかに戦車とかロボとかは、作った方は満足だけど他人にとってみれば「なんか汚い」のかもしれないですね(苦笑)
実物を見ると嬉しい
私はこのプラモを作ってから、モトGPでスズキのバイクを見ると、(細かいところは違うとは言え)嬉しくなりました。
そのマシンのことが、手にとるように分かる感じがするんです。
「おや、フロントブレーキ回りが今年は違うんだな?」
なんて、違いがわかるのには、自分でも驚きました。
車とかバイクは市販車も多いですし、街で見かける機会も多いでしょうから、楽しいと思います。
完成写真
私がなんとか完成させたものを一応載せておきますね。
アラが多いですし、上級者には笑われるでしょう。
さらに、細かいところは、実際の指定色と違うのですが、バイクマニア以外はわからないはずですから、あまり気にしていません。
「初めてでもこれくらいは出来るんだな」
と、これから作る人の後押しになれば嬉しいです。
バイクプラモを作ってみよう!
バイクプラモをつくる人は、きっと実物をなるべく再現するのが楽しいのだと思います。
たぶん、バイク自体にもすごく詳しい人。
でも、そんなんじゃなくても、私のようなガンプラ人間にとっても、バイクプラモは楽しめました。
実物と色が違っても、そんなことは気にしなくていいのだと割り切って楽しむのも、いいんじゃないでしょうか。
今、プラモの展示棚を見て時々、
「違うバイクと並べたいな」
と思っています。
2台3台と並んだほうが、バイクや車って格好良さが倍増していくと思うんです。
最初で最後のつもりでしたが、またバイクプラモ作りたいです。
今バイクプラモを作ろうか考えている人、ぜひ作ってください。
バイクプラモ、楽しかったですよ!