こんにちは、おらプラです。
- (前々回)ゲート跡の処理
- (前回)関節を中心に簡単な部分塗装
を行いました。
続いて、スミ入れという作業を行います。
スミ入れというのは、パーツのモールドなどに塗料を流し込み、装甲板の継ぎ目などを目立たせる作業です。
全体をシャキッと引き締めて、ディテール感もアップする効果が期待できます。
私は人生初のスミ入れになります。
やってみた結果はご覧いただくとして、正直難しかったポイントがあって、私はスミ入れ苦手ですね。
作業工程
使った道具
クレオス・ウェザリングカラー(マルチブラック・グランドブラウン)
クレオス・接着剤用筆セット
クレオス・ウェザリングカラー専用うすめ液
100均・綿棒
スミ入れの準備
ウェザリングカラーのビンのフタには、接着剤のような筆が付いていません。
そこに、クレオスの接着剤用筆というのがピッタリはまるらしいので、取り付けてみました。
細い面相筆のような形状ですから、とても使いやすくなりました。
どうして最初から付けてくれないんだろう?
パーツの保持は、塗装と同じく100均の目玉クリップを使いました。
ガンダムの頭は持てないので、下から綿棒を突っ込んで持ち手にしました。
スミ入れの練習(余剰パーツ)
人生初のスミ入れ作業で、いきなり本番は怖いなと思っていました。
そこで思い出したのが、このガンダムには余剰パーツがいくつか付いているということです。
「この余ったパーツにスミ入れしてみれば、感覚がわかるかも!」
塗料を流して
ウェザリングカラーの筆をパーツのモールドにチョコンと付けると、シャバシャバの塗料がツツーッとモールドの中に流れていきます。
「うわっ、気持ちいい~」
彫り込まれたモールドはもちろん、パーツの角にも流し込んでいきます。
あちこちに、筆を付けたポイントが丸く残ってしまいます。
また、小さいモールドに塗料を流し込みすぎた場合も、周りににじんでしまいました。
はみ出しを拭き取る
そのはみ出した部分は、専用のうすめ液を付けた綿棒で丁寧に拭き取っていきます。
「おおっ、きれいなラインになったぞ」
ちなみにこういう深くてハッキリとしたモールドは簡単な場所なんですが、浅いモールドなどはハミ出しのほうが多くて、私には拭き取りが難しかったです。
詳しくはあとで書きますが、そこを上手に出来るようになるのかが、スミ入れのポイントかもしれません。
スミ入れ
ヘタですがとりあえず感覚がわかったので、本番にいきましょう。
シールドのスミ入れ
シールドの裏は、モールドに流し込むという感じではないので、凹凸のあるところに全体に塗りまくっていきます。
そして、余分なところを拭き取るという作業になります。
「拭き取り加減で印象が変わるので、適当に行うこと」
と本に書いてありましたが、
初心者にはどんな感じが適当なのかがわからない!
細かいところに綿棒が入らず拭き取れないし、拭き取りムラのようなスジが出来てしまうし、焦りました。
「とりあえず、拭き取りムラのスジが見えるのだけはナシにしよう」
と考えて、拭き取っていきました。
スジのように残るのは、不自然で格好悪いことだけはわかりますから。
ウェザリングカラーは乾くともう取れないらしいので、けっこう必死にやってましたね。
綿棒はすぐに汚れます。
そして、綿棒が汚れると、拭き取っても汚れを広げるだけです。
汚れるたびに綿棒を変えてやることが必要でした。
100均のものを使っていますが、1本1円ですから、ちゅうちょなく使い捨てです。
なんだかスターウォーズの戦艦っぽくて格好いいな
適当でもそれっぽくなるものやね
どんどんやっていくよ
シールドは塗って拭き取るまでやりましたが、あとは全部のパーツを一気に塗って、一気に拭き取ることにします。
見えるか見えないかの小さなモールドは見逃すことも多くて、右手はスミ入れしてるのに左手はやっていなかったり、右往左往しながらやりました。
スミ入れした順番に並べておいて、先にスミ入れしたものから拭き取るようにしました。
あとで書きますが、
「ウェザリングカラーは乾くと2度と落とせない」
ということがずっと頭のなかで恐怖でしたね。
スミ入れ終了
すべてのパーツをスミ入れして、拭き取りまで終わらせました。
一気にやらないとダメなので、とっても疲れました。
ミスも多くて汚くなったところもあり、
「スミ入れ、苦手だ~」
という感想です。
ただそれでも、各パーツのモールドはクッキリと浮かび上がり、印象はずいぶん変わりました。
スミ入れは、「やる」と「やらない」とでは大違いかもしれません。
【スミ入れ】初心者のミスと疑問
私が初めてスミ入れをやってみて、失敗したことと疑問に思ったことを書いておきます。
乾燥時間がわからない
タミヤのスミ入れ塗料はエナメル塗料で、溶剤でいつでも拭き取れるみたいです。
ですからこれは、ウェザリングカラーの悩みです。
ウェザリングカラーは「乾燥すると溶剤でも取れない」らしいので、
乾燥する前に拭き取ってしまわないといけない
のです。
そこで疑問なのが乾燥時間です。
乾燥してしまうとアウトなのに、拭き取りが早すぎると綿棒がどんどん吸い取る感じなんですよね。
モールドが浅いと、全部吸い取ってしまって、スミ入れが消えてしまうこともありました。
乾燥時間は温度などの条件で変わるらしいので、経験を積んでいくしかないのえしょうね。
パーティングラインに流れる
腕に掘られたモールドに塗料を流し込んだところです。
長く伸びたモールドから、パーツの成形あと(パーティングライン)に塗料が広がってしまいました。
なんとか拭き取りましたが、少し流れて「✝」のようになっているのがわかりますか?
事前にラインを消しておくなどの工作が必要なのかもしれません。
にじんで汚くなる
拭き取りの際に、きれいにやったつもりでも、あとでよく見ると汚くにじんだように見えるところが何か所もありました。
上の写真の腰の部分。縦に伸びるモールドの周囲に、黒くにじんだままのところが見えます。
(ちなみに赤色のところのまだら模様は、トップコートの失敗です)
また、違うパターンのミスもありました。
後頭部のゲート跡をヤスッた時に、モールドを薄くしてしまったので、格好悪くなっています。
また、上のパーティングラインの例と同じように、ヤスりのあとのスジに塗料が流れ込んでしまいました。
その結果、モールドの周囲が黒くにじんだようになって、これは拭き取れませんでした。
モールド薄いぞ!なにやってんの!
次回はデカール貼りとトップコート
スミ入れ作業を終えたとき、ドッと疲れがありました。
作業自体の細かさと、うまくいかないミスで凹んだためです。
でも、そんなヘタなスミ入れでさえ、やると格好良くなった気がします。
うん、やってよかった!
次回は、デカールを貼って、最後につや消しトップコートを行います。
デカールは昔ながらの水転写式デカールかと思いきや、シールでした。
どうぞお付き合いください。