リアルタッチマーカーの使い方「かんたんにカッコよく汚そう!」

塗料・塗装道具
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こんにちは、おらプラです。

ガンプラはいろいろな楽しみ方がありますが・・・

キレイにピカピカに作るのもよし、戦場での使用感を付け加えてリアルにする作風(汚し・ウェザリング)もあります。

ウェザリングはとっても格好良くて憧れますが、「上級者のようにはなかなか上手に出来ない」と困ってる人もいるでしょう。

そんな初級者でもお手軽に簡単にウェザリング出来る便利な道具が、

ガンダムリアルタッチマーカー

です。

でもじつはこれ、初級者さん向けというだけじゃなくて、誰にでも便利で使い勝手のよいアイテムなんですよね。

しかも、塗装派でも無塗装派でも、ラッカー派でも水性派でも、使いやすいものです。

基本的な使い方と、ちょっとしたコツを紹介します。

セット全部買っても2500円で、基本のウェザリングは全部出来ますよ!

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リアルタッチマーカーとは?

ペン型の塗料です

リアルタッチマーカーは、誰でも簡単にウェザリングが出来るように作られたペン型の塗料です。

同シリーズのガンダムマーカーはアルコール系塗料(すべての塗装を溶かしてしまう)のため、使い方が限定されますが、このリアルタッチマーカーはプラに直接はもちろん、水性塗料を含むすべての塗料の上から使えます。

細いものと太いもの、両側に付いています。

色ペンとぼかしペンで

色の種類はセット2つで10色あります。

好みの色を塗ったら、ぼかしペンという透明な溶剤ペン(セットに1本付いてきます)でボカしたり薄めたりします。

リアルタッチマーカーは2本のペンがセットで働くものなので、ぼかしペンは必ず買いましょう。

リアルタッチマーカーで基本的なウェザリング

それでは基本的なウェザリング手法を、リアルタッチマーカーを使ってテストしていきます。

お手軽ウェザリング

まずは超お手軽な、ウェザリングをやってみます。

薄茶色のパーツがありましたので、これを汚してみます。

リアルタッチマーカーで塗りたくる

リアルタッチマーカーのブラウンを使って、全体を適当に塗りたくります。

ムラなんて気にしなくていいですよ。

それを拭き取るだけ

そうしたら、ぼかしペンと綿棒を使って、塗料を拭き取っていきます。

拭きムラが残ってますが、ゴメンナサイ。

たったこれだけで、まずはモールドに茶色が残ってクッキリ浮かび上がっていますし、パーツ表面にも薄く茶色が残って、まるで土で汚れた感じになっているでしょう?

これがリアルタッチマーカーによるお手軽なウェザリングの基本です。

スミ入れ&ウォッシング

次に、もう少し詳しく、汚しの種類別にやってみます。

ザクの脚です

ジャンクパーツのザクの脚を使いますね。

モールドに沿って適当に塗ります

先ほどと同じように、全体に塗ってもいいですが、今回はモールドだけを塗ってみます。

同じようにぼかしペンで拭き取る

はみ出しているところをぬぐうように、ぼかしペンで拭き取ります。

綿棒で余分なものを拭き取る

ペンでは拭いきれなかったぶんを、綿棒を使って拭き取ります。

ぼかしペンでリアルタッチマーカーをシャバシャバにうすめて、それを綿棒で拭き取るイメージです。

ぼかしペンと綿棒は必要に応じて繰り返すことが出来るので、好みの状態になるまでやりましょう。

スミ入れのようになりましたね

凹モールドにスミ入れのように塗料が残って、スミ入れのようになっています。

そして、その他の部分にも薄く緑がランダムに残っていて、長い間使われてきた感じになりました。

これはウォッシングとう手法に近いもので、

  • モールドをはっきり見せるスミ入れ
  • 全体に薄いフィルターのように色を残す

という効果があります。

普通はウォッシング用の塗料を使ってやる手法なのですが、これがお手軽に出来るだけで、リアルタッチマーカーってすごいと思います。

続いて茶色も加えてみます

ザクの脚には土汚れも付きそうですから、茶色も少し塗ってみます。

同じように拭き取って、土汚れのようになりました。

このようにして、いくつかの色を付けていくことで、パーツ表面が複雑に情報量が増えて、かっこよくなるのです。

チッピング

装甲の角など

次に、チッピングという手法についても説明します。

リアルタッチマーカーの細いペン先を使って、装甲の角など擦れやすい部分にチョンチョンと点を描いていきます。

これは塗装のハゲを表現するチッピングというウェザリング手法なのですが、普通はスポンジを使ったり特殊な溶剤を使ったりするものなのですが、リアルタッチマーカーはそれも簡単に出来るのでした。

もちろん、これだけで完璧だとはいいませんが、初級者がお手軽にやってみるなら、十分使える方法ですよ。

液だれ(ストレーキング)

水が溜まりやすいところから下へ

次に、雨水などでサビが流れたような表現をやってみます。

これは「ストレーキング」というウェザリング手法です。

まずはオレンジ色を使って、水が溜まりやすい凹部から下方向(例ではミスって上下逆です)へ線を引きます。

ぼかしペンで薄めます

そうしたら、ぼかしペンを使って、オレンジ色をボカしていきましょう。

一気に色をつけるより、少しずつ重ねていくほうが濃淡が出てリアルになりますよ。

2回目いってみます

ぼかしてみました

どうでしょうか?

水が溜まりやすい凹モールドが錆びて、そこから錆びた水が流れて茶色くなった感じになっているでしょうか?

2回重ねることで、流れ始めは濃く、下の方は薄くなっていて、メリハリがついていると思います。

ストレーキングは、細筆で描いたり、ウェザリングマスターでやったり、いろいろな方法がありますが、リアルタッチマーカーはとっても簡単です。

以上、基本的なウェザリング手法をリアルタッチマーカーでやってみました。

ぼかしペンの洗浄方法

ぼかしペンはどんどん汚れます

ぼかしペンは塗料を拭き取っていくので、すぐにペン先が汚れてしまいます。

このまま使うと、意図しない色が混ざってしまって困ります。

そこで、このペン先をキレイにしながら使うのですが、これが簡単にできるので紹介しておきます。

ティッシュにぬぐうだけ

方法といっても超簡単で、ただティッシュに何度かぬぐうだけです。

不思議なことに、ペン先がどんどん白く元通りになっていきますよ。

もう片方もやってみます

もう一度やってみます。

3回から4回でキレイになりますよ

ティッシュに残った跡が、どんどんキレイになっていくのがおわかりかと思います。

真っ白!

ちなみにペン先は白ですが、溶剤は透明です。

リアルタッチマーカーの使い方のコツ

リアルタッチマーカーに限らないのですが、ウェザリングするうえでのちょっとしたコツを簡単にお教えしておきます。

いくつかの色を混ぜよう

上のザクの脚でも緑と茶色を使いましたが、単色ではなく2色以上を重ねて使うことで、よりリアルになります。

ぼかしペンと綿棒を使い分けよう

塗料を拭き取る方法は、ぼかしペンと綿棒の使い分けになりますが、何度か練習して吹き取り具合の違いを見てから本番に挑んでください。

こういうときのために不要なパーツは保管しておくといいですよ。

拭き取りあとは残さないように

拭き取り跡(こうやって拭き取ったんだなという形跡)はなるべく残さないようにしましょう。

どのように拭き取ったのか作業工程が読まれてしまうと、一気にプラモデルっぽくなりリアル感が薄れてしまいます。

重力方向を意識しよう

拭き取るときは、重力方向を意識して、上から下へ拭き取ります。

例えばサビた水の流れた跡が、上から下じゃなくて、右から下へ流れていたらおかしいですよね。

セットで揃えてしまおう

リアルタッチマーカーは2セットで販売されています。バラでも売ってます。

必要な色だけ選んで買い揃えていってもいいですが、私はセットで揃えてしまうほうがいいと思います。

理由は、

  • 上のコツでも書いたように、複数の色を使ってやりたいから
  • どこにどういう色が合うかわからない。そのたびに買うのは面倒だから
  • 全部買っても2500円だから

です。

自分も最初、「ピンクはいらないだろうな」と思ったのですが、ピンク以外をバラで買うより、セットで買ったほうが安かったですしね。

お財布に余裕があるなら、一気に揃えちゃいましょう。

使いたいときに手元に欲しい色がないと悔しいですよ~。

リアルタッチマーカーの全色をテスト比較「グレーが3つ?」
リアルタッチマーカーは2セットで10色ありますが、全部の色をプラ板の上でテストしてみました。白いプラ板の上でどのような色なのか見てください。とくにグレーは3種類ありますので、それぞれの違いを見てください。リアルタッチマーカー色選びの参考にどうぞ。

⬆2セット10色の色味をテストしてみました。色選びの参考にどうぞ。

【HGザク】リアルタッチマーカーだけで作ってみたら・・・①
リアルタッチマーカーだけ使って、素組みのザクを仕上げていきます。まずは全体的に緑でウェザリングしていきました。塗装工程で言えばウォッシングやスミ入れをやった感じですが、リアルタッチマーカーだとこんなにラクなんです!

⬆実際に、リアルタッチマーカーだけで素組みから仕上げたザクも参考にどうぞ。