こんにちは、おらプラです。
私はエアブラシは使わず、筆塗りでプラモデルを楽しんでいます。
そして塗料もラッカー系は家族から禁止されているので、水性塗料ファレホを使っています。
水性塗料で筆塗りしていると、迷彩塗装で悩みがあって、
「エアブラシのように境界線をボカせない」
んですよね。
自分なりに工夫しているのですが、なかなかうまく出来ません。
そんなとき、あるプロモデラーさんが、
「ラッカー溶剤でボカすといいよ」
と話していました。
水性塗料をラッカー溶剤でボカす?
不思議に思いましたので、実験をしてみることにしました。
筆塗りの迷彩
本などを読むと、
「筆塗りならではのクッキリとした迷彩も魅力」
などと書かれてたりします。
たしかにエアブラシとは違った筆塗り独特の面白さがあるのはわかるのですが、「エアブラシのようにボカしたい」時もやっぱりあるんですよね。
私の黒歴史
過去、何度かチャレンジしてきた歴史↓
プロモデラーさんの言葉
そんなある時、プロモデラーさんが、
「水性塗料の筆塗り迷彩塗装のとき、境界をラッカー溶剤でボカすといいよ!」
と話しているのを聞いたのです。
「水性塗料なのに、ラッカー溶剤?いやいや、そんなことしたら塗装溶けて大変だから!」
と、勘違いに違いないとスルーしたのですが、後で思いなおしました。
「ん?もしかして塗装が溶ける『から』、いいんじゃないか?」
ただ、やり方については説明はなかったので、自分で想像して実験してみるしかありません。
答えはあるはず
たしかその話では、「エアブラシがない時代はそうやっていた」という流れでした。
そうか、たしかにその時代にはみんながやってたはずだから、絶対に答えはあるはずなんですよね。
ただ、今はエアブラシが普及して「使うことが少なくなくなった」技術なんでしょう。
ネット探しても全然見つからないんです(泣)
それならば自分でいろいろテストしてみるしかない!
おことわり
これからテストしていきますが、事前に1つお断りしておきます。
試行錯誤してやっていきますが、私自身答えがわかっているわけではありませんでしたし、最終的に答えにたどり着いたとは言えないんですよね。
いろいろ試している間に、「少~しだけ見えてきたかも」ぐらいの結果しかわかりませんでした。
まだまだテストは続けるつもりですが、どうかそのつもりで読んで下さいませ。
実験していくよ!
プラ板に適当に迷彩っぽい塗装をしてテストピースにしました。
塗料はファレホで、筆塗りしたものです。
いつもの方法で
まずはこれまでやってきた迷彩ぼかしの方法をやってみます。(詳細は上の方のリンクを読んで下さい)
テストなので適当ですみませんが、2つの色を交互に重ねていくことで、自然にボケたような感じに仕上げています。
重ねる回数が増えれば増えるほど、複雑に塗料が重なり合っていい出来になると感じています。
ラッカー溶剤をただ垂らす
水性塗料に移行する前に買ってしまったラッカー溶剤を取り出してきました。
まずは水性塗料にラッカー溶剤をつけるとどうなるか知りたかったので、筆で溶剤を含ませ、ボカしたい境界に置くように塗りました。
筆は動かしていません。
「もしかしてこれだけでも溶剤で水性塗料が溶けて、混ざり合ったりするか?」
という可能性を考えていましたが、10分ほど経って変化がないことがわかりました。
ラッカー溶剤が乾いた跡が残って、汚くなっているのがわかります。
ラッカー溶剤が水性塗料を一度溶かしたものの、そのまま再硬化したのだと思います。
テスト失敗。ラッカー溶剤をただ置くだけではダメなんですね。
筆でこする
次に、もう一度ラッカー溶剤を垂らして、そのあと、筆先でチョンチョンと少しこすってみました。
「こする」といっても、「真上から筆先でたたく」感じで、横方向には動かしていません。
すると、筆先が触れたところが、ニュルッと塗料が動いて、混ざり合う感じになりました。
もしこのままティッシュなどで強くこすったら、塗料が全部取れてしまうような感触です。
「これは絶対筆を強く当てちゃダメだぞ」
と、そのままもう少し続けていくと・・・
なんかいい感じかもしれません。
最初にやった「溶剤なしで重ねていく塗り方」に近い感じが、簡単に出来ました。
上の写真右下のほうに少し写っていますが、同じようなレベルという感じでしょうか?
もう一度
隣の場所で、もう一度やってみました。
先ほどのは事前にラッカー溶剤を垂らして1分ほど待ち、それから筆でいじったのですが、
「ラッカー溶剤がついた跡が汚い」
ので、次は筆にラッカー溶剤を付けただけで、事前に垂らすことはせず、直接いじっていきました。
水性塗料に対するラッカー溶剤はやはり強力なようで、筆で触れるとすぐに溶けて、同じように混ざり合っていきました。
「ラッカー溶剤を事前に垂らしておく必要はない」
ことがわかりました。
細い面相筆で
「もう少し細い面相筆で、繊細にボカしていった場合はどうなるだろう?」
とさらにテストしていきます。
細い面相筆を使ってボカしていくと、やはり筆の太さで効果も違いが出てきます。
テストピースではなくて、実際のスケール感で変えていくことも可能になりますし、違う太さの筆を併用してみるのも面白そうです。
テストピースにもう1箇所テストできる部分が残ったので、そこで最後に練習です。
上の写真の上端のほうに、プラ板の白い面が見えていますが、これは注意が必要だと思いました。
あまり筆でいじりすぎると、塗面が完全に壊れて下地が見えてしまう危険性があります。
あえて下地に違う色を塗っておくのも、色に変化が出て面白いかもと思いました。ラッカー塗料が得意な表現です。
水性塗料をラッカー溶剤でボカすテスト結果
今回のテストはこれで終了です。
私が感じた結果を並べますと・・・
- ラッカー溶剤で塗料を溶かすと、あっというまに塗料が混ざる
- 筆で軽くいじるとボケ味が出る
- 練習が必須だけど、可能性はある
- 次のプラモで試してみたい
- ただ溶剤がやはりキツイ
となりました。
エアブラシのように・・・とはならないかもしれませんが、個人的には十分「狙えるかも」「使えるかも」と手応えはありました。
次に迷彩塗装をするプラモを準備しているので、そこで試してみたいなと思っています。
プロモデラーさんが「水性塗料筆塗りの迷彩をボカすならラッカー溶剤」と話していた言葉だけを頼りにやってみましたが、もっと本当はよい方法があるのかもしれません。
まだまだ試行錯誤と精進が必要ですね。
エアブラシのない時代からやっている古強者モデラーさん、知っていたらぜひ教えてください!