ガンプラにはグレードが設定されている
バンダイのガンプラには、グレードが設定されています。
例えばHGというのは「ハイグレード」といいますが、ガンプラファンは「エイチジー」と呼びます。
グレードは、バンダイがそのキットを「どういう方向で作ったのか」を知らせるもので、買う側としても目安になってわかりやすいです。
もしもグレードがないと、
「子供にガンダム買ったら、難しすぎて作れなかった」
「超リアルなものを作りたかったのに、なんか物足りない」
という勘違いがあるかもしれません。
ガンプラグレード一覧表(主なもの)
以下に、ガンプラのグレードを表にしてみました。(主なものだけ)
種類 | グレード | スケール | 種類 | 特徴 |
EG | エントリー | 1/144 | 少 | 道具不要の超初心者向け |
FG | ファースト | 少 | 旧キットをリニューアル | |
HG | ハイ | 多 | ガンプラの主戦場 | |
RG | リアル | 中 | よりリアルに細かく | |
MG | マスター | 1/100 | 中 | 大きい |
PG | パーフェクト | 1/60 | 少 | 巨大でリアル |
旧キット | — | いろいろ | 多 | 昔のガンプラ |
グレード解説
EG(エントリーグレード)
もっとも初心者向けのグレードで、道具も使わず手だけで作ることが出来ます。
種類はまだ少ないですが、増えています。
FG(ファーストグレード)
昔のガンプラを現代風にリニューアルしたものです。
色分けもなくシンプルで、これから増えることはないでしょう。
ガンダムやザクは300円です。
HG(ハイグレード)
ガンプラの主戦場。種類も一番多くて、初心者から上級者まで楽しめます。
RGよりもシンプルで、自分で改造したり塗装を楽しむ人には、作りごたえのある素晴らしいベースと言えるでしょう。
種類が多すぎるので、作品別や時代別にサブのシリーズ名称が付いています。
「THE ORIGIN」とか「UNIVERSAL CENTURY」とか。
RG(リアルグレード)
その名の通り、とにかくリアルに細かく作り込まれているシリーズです。
反面、最初から完成度が高すぎるために「やることがない」とも言えます。
「MGの細かさを、1/144という小さなスケールに落とし込んだ」ようなものです。
リアリスティックステッカーという、専用のステッカーが付属していて、貼るだけでカッコよく。
MG(マスターグレード)
1/100という少し大きめのスケールで作られたシリーズです。
大きいぶん、かなり細かいところまで再現されていて、無理がありません。
ガンプラの主戦場はHGと書きましたが、それに次ぐ種類の多さです。
また、「Ver.ka」という表示があることがあります。
これは、バージョンカトキといって、カトキハジメさんが独自のアレンジを加えてMG内シリーズとして作ったものです。
PG(パーフェクトグレード)
1/60というプラモとしては巨大とも言える大きさに、出来る限りのリアルさが詰まっています。
電飾なども内蔵されていたりして、
「とにかくすごいの1体作ってみたいぜ!」
なんていう場合にはこれでしょう。
ただし、種類はとても少ないので、気に入った機体があれば。
ガンプラでよくある誤解
ガンプラのグレードについて説明しましたが、少しだけ補足をさせてください。
グレードに優劣はない
まず、グレードに優劣はないということです。
たとえばHGよりRGが優れているかといえば、これは人によって違うと思います。
スジボリや改造を楽しみたい人にとってはHGがとても便利ですし、RGのステッカーなんて不要なものです。
刃物を使いたくない年齢にとっては、(多少完成度が落ちるとしても)EGが唯一安心して作れるガンプラです。
それぞれがどんなガンプラを楽しみたいかによって、選ぶものが違ってくるでしょう。
新しいキットは強い
また、「MGだから」「RGだから」必ず作りがスゴイとは限りません。
バンダイの技術は恐ろしいスピードで進化していますので、
古いRG・MGより、最新のHGのほうがリアルでかつ作りやすい
ということがよくあります。
「新しいキットは基本的にすごい」のです。
「がっかり」というキットもありますが、時代が進歩したので仕方がないでしょうね。