こんにちは、おらプラです。
プラモデルを製作していて、
「ここに小さな穴を開けたい」
と思うことはあると思います。
日曜大工をされる人でも、きっと家にある道具は電動ドライバーと大きなドリルセットだけ。
0.5mmなんて当たり前、もっと小さな0.3mmとか、0.1mmなんていう穴を開けたくなるのがプラモデルの世界で、そういう場合には日曜大工の道具は役に立ちません。
そんな人に必要なのが、「ピンバイス」という精密な穴を開けられる道具です。
あると世界が広がりますよ~。
私が使っている、タミヤの精密ピンバイスの詳細をご紹介します。
また、ピンバイスより重要だと思うのが、ドリルセットの選び方です。
初級者にとって、ドリルセットは質より量です。
初めてピンバイスを買う人は、ずっと使えるものだから良いもの選んでくださいね。
精密な穴をあけるピンバイス
ピンバイスとは?
ピンバイスとは、手で回す精密ドリルです。
一般的なドリルより、使えるドリルの太さが細めで、0.1mmからせいぜい3mmくらいの穴を開けるのに適しています。
穴が小さいので動力が必要なく、片手で簡単に穴を開けることが出来ます。
ピンバイスは、先っぽに穴を開けたい太さのドリルを差し込んで、チャックを回して固定します。
そして、指で柄の部分を回転させると、ドリルが回転して穴を開けるわけです。
お尻の部分には手のひらに押し当てる場所があって、そこは回転するのが特徴です。
説明するまでもなく、見た瞬間に使い方がわかる工具ですのでご心配なく。
ピンバイスの使いみち
プラモデル製作で、ピンバイスを使って精密な穴を開けることは多いです。
- 真鍮線などを差し込む穴を開けたい
- 小さな穴モールドを自分で増やしたい
- パーツを切り抜くときの始点と終点を作る
私が思いつくものでもこれだけあります。
タミヤの精密ピンバイスの種類
名称 | ドリル径 | ひとこと |
S | 0.1~1.0 | 極細専用 |
D | 0.1~3.2 | チャック2種 |
D-R | 0.1~3.2 | Dにラバーグリップ |
タミヤの精密ピンバイスは3種類あります。
- 1.0mmまでの極細ドリル専用の「S」
- チャック2種類で幅広いドリルに対応した「D」
- 「D」にラバーグリップを付けた「D-R」
私は「D」を使っていますが、初級者には幅広いドリル径に対応したこれがオススメです。
ラバーグリップはお好みで選べば良いと思います。
タミヤ精密ピンバイスD詳細
チャックの種類は下の写真を見ていただければわかると思いますが、メインに使うのは細いほうかもしれません。
欠点としては、細いのと太いのと両方を、交互に使ったりする場合に面倒なことです。
「2本あれば使い分けられるのに!」
と思いますが、私の使用頻度では贅沢すぎますね。
アドバイス!重要なのはドリルセット
さて、ピンバイスはとても便利な道具で、あるとないとでは、出来ることの世界が全然違います。
しかーし、ピンバイスだけでは何も出来ないのを忘れてはいけません。
ピンバイスはドリルとセットで使うものですからね。
私は、ピンバイスの良し悪しはわかりません。
タミヤさんのピンバイスを使っていて、他のと比較したことはありませんし、不足を感じたことはまだありません。
ですが、ドリルを買うときだけは、ぜひアドバイスしたいことがあります。
質より量です!
ずばり、ドリルセットは質より量です。
ドリルの切削能力とか、精度とか、耐久性とか、あまりプラモデル相手には大差ありません。
「0.2mmって書いてあるのに、0.3mmの穴が開いちゃった」
では困りますが、さすがにそんなものは市場にないと思います。
重要なのは、ドリルの質じゃなくて、ドリルの本数(径の種類の豊富さ)です。
どうして量が必要なのか?
例えばガンプラに真鍮線のアンテナを追加したい時を例にします。
真鍮線の径を測ってみたら、0.4mmだったとしましょう。
そのとき、0.3mmと0.5mmのドリルしかなかったら、どうしますか?
プラスティックに0.5mmの穴を開けたらグラグラですし、0.3mmの穴で無理やり押し込む?
必要なのは0.4mmであって、大きくても小さくてもダメなんです。
ですから、ドリルはなるべく細かく径が準備されたものがよくて、しかも、
最初に0.3mmと0.5mmのドリルセットを買ってしまうと、あとで0.4mmだけ追加できない
のです。
結局、「0.3mm、0.4mm、0.5mm・・・以下0.1mm単位」で売られているセットを買うしかなくなって、無駄になるんです。
私の使っているドリルセットは、0.2mmから1.6mmまで20本セットですが、1,000円でした。
こんな安物でもなんの不満もなく、むしろ、
「どんな径でも開けちゃうぜ!」
ということのほうが心強いのです。
ピンバイスとドリルセットまとめ
プラモデル製作に、ピンバイスはとても便利です。
ピンバイスに出来ることを他の工具でやろうとしても出来ず、オンリーワンな工具だと思います。
1本あると世界が変わります。
あわせて、ドリルセットは高価なものじゃなくていいので、とにかく本数(径)のたくさん揃ったものを買うべきだとアドバイスさせてください。
ピンバイスで小さな穴をあけてモールドを追加するのは、
「スジボリよりも失敗のない簡単なディテールアップ」
と言われます。
まずはそれから始めてみるためにも、最初にそろえるべきものはそろえちゃえ。
ずっと使えるものですから、渋ってる時間がもったいないですよ。