こんにちは、おらプラです。
私は筆塗りでプラモデルを楽しんでいますが、筆がどんどん傷んでくるのがわかります。
筆全体を固めてしまうようなミスはほとんどないのですが、塗料をつけすぎて塗料が乾燥してしまい、根元のほうがガチガチに固まってしまうことはよくあります。
特に乾燥の早い塗料(私の愛用のファレホは、水性でありながら乾燥が早いので「筆殺し」とさえ呼ばれることも)だと、塗装している間にも、どんどん固まっていきますからね。
固まった筆は、もうダメなの?
固まった筆を、サラサラに直す方法はないの?
大丈夫です!
当たり前といえば当たり前、盲点というような、お手軽な方法があるんです。
ラッカー、エナメル、水性、どんな塗料で固まってしまった筆も、これで直せます。
特別なものもいらないよ。
筆が固まる原因
そもそも、筆を塗料で固めてしまうことは、できれば避けるべきことです。
でも、
- 塗料を付けすぎて筆の根本につく
- 筆先は動かすけど根本は動かさないので固まっていく
- 根本ガチガチ
という流れで、気づけば筆が傷んじゃってること、よくあります。(私だけ?)
「固まった筆を直す」実演してみます
実は以前、筆をきれいにする方法として、こんなものを紹介しました。
筆にこびりついた塗料を剥がしてくれるという、「ガイアノーツのブラシクリリン」という優れものです。
それは優秀なのですが、あまりにガチガチに固まってしまった筆をブラシクリリンでガシガシやると、筆の毛並み自体が傷んでしまうことがありました。
筆を大切に扱うことはもちろんですが、それでもダメになってしまったら、筆を処分するしかないのかなと思っていました。
でも、ある日プラモを塗装していて思ったんです。
「まてよ? 塗料の重ね塗りのとき、ラッカーはどんな下地でも溶かしてしまうんだから、ラッカー溶剤で筆洗えば、全部キレイに溶けるんじゃねえか?」
上級者の皆さん、これ読んで笑わないでくださいね(笑)
当たり前といえば当たり前なんですが、私的には大発見だったんです。
それでは、実際に実演してみますので、どうぞ見てください。
実演開始
まずはこのために、100均で安物の筆を買ってきました。
そして各塗料をたっぷりと筆に付けてみます。
全部の色を統一したかったのですが、エナメル塗料は黒が手持ちになかったので、銀色です。
本来ありえないくらい、根本までどっぷりとつけました。
塗料を付けた筆は、猫の爪とぎに立てて、乾燥させます。
一応3日ほど放置して、完全に乾燥するのを待ちました。
筆は根本までガッチガチに固まって、筆先を持って持ち上げられるくらいです。
普通は「アッチャー」な状態ですが、これは実験なので仕方なし。
ラッカー溶剤に漬けて溶かしてみます
私はシンナーの匂いが苦手ですし、家族からも禁止されてるのですが、昔買った溶剤はまだ残っています。
溶剤を使うので、家の外に自主的に移動しました。
まずは水性塗料で固まった筆を、ラッカー溶剤に漬けてみました。
もう、漬けた瞬間から黒く濁っていきます。
あっという間に溶剤は真っ黒になってしまいました。
わかってはいたことですが、水性塗料の上からラッカーを塗るとダメだという証拠でもあります。
オレンジ色の毛が、元通りになることはありませんでした(時間をかければもっと取れるはず)が、あんなにガチガチだった筆が、もう元通りです。
ファレホの筆も、すぐに溶け出していきました。
水性塗料よりも、多少溶けにくかった印象はありました。
エナメル塗料の筆は、エナメル溶剤でもいいのでしょうが、ここではあくまでもラッカーでいきます。
エナメルの場合、水性塗料とはちょっと違って、最初塗料が剥がれ落ちて、それが溶けていくという感じでした。
ラッカー塗料の筆をラッカー溶剤につけると、これはまあ溶けますよね。
一応、10分ほど漬け置きしてみました。
それにしてもラッカー溶剤は臭いです。
昔は平気だったのに、おっさんには致命傷だわ。水性塗料バンザイ。
それでは、ガチガチだった筆がどうなったか、結果を見てみましょう。
水性塗料もサラサラに
鮮やかだったオレンジ色の毛は多少黒く汚れてしまっていますが、塗料が残っているわけではなくて、染まってしまったような感じです。
毛はサラサラ・なめらかで、元通り使えるようになりました。
ファレホもサラサラに
同じく、ファレホの筆も同様に、黒く染まってはいますが、毛のサラサラ・なめらか具合は元通りです。
エナメル塗料もサラサラに
エナメル塗料の筆は、銀色ということもあって染まりも少なく、元通りと言えるでしょう。
根本に少しだけ塗料が残っている感じですが、これは私の洗いが不十分だからだと思います。
ラッカー塗料もサラサラに
ラッカー塗料の筆は、当然ですが元通りになっています。
やはり黒く染まっている部分は見受けられます。
さらに筆を仕上げたい場合は
もしかすると、筆の毛が強い溶剤で傷んでいる可能性もあるので、コンディショナーを使えば万全でしょう。
今回実験で使ったようなナイロンは気にしないでいいと思いますが、高級筆になると天然獣毛なので、これは大切だと思います。
塗料で固まった筆を直してあげましょう!
いかがだったでしょうか?
プラモ製作で使う一般的な塗料なら、筆がガチガチに固まってしまっても、すべてラッカー溶剤で溶かして、筆を直すことができます。
そもそも、筆を固めるようなミスは、しないようにしたほうが良いのですが、なってしまったら直すしかないですからね。
難しい筆洗い溶剤とか試したり、準備する必要はありません。
手軽で安いラッカー溶剤、水性塗装派でも1つ準備しておくといいかもしれませんね。
⬆ガイアノーツさんの溶剤は大容量でお得感があります。