こんにちは、おらプラです。
水性塗料ファレホを使って、筆塗りでのプラモデル作りを楽しんでいます。
以前、ファレホのセット(なんだったかな?)を買った時に付属してきた、チッピングメディウムという透明な謎の液体があります。
チッピングと言うと、塗装が剥げたような感じを表現する技法を言いますが、はたしてこれは何に使うもの?
ネットで調べてみようと思ったのですが、あまりハッキリとした使い方がわかりません。
「買うつもりはなかったものだけど、手元にあるのだから、役に立つものなら使いたい」
と思い、色々試してみることにしました。
ファレホユーザーの参考になれば幸いですし、できればこれを読んだベテラン勢に教えていただきたいという下心もあります(笑)
最初におことわり
私は初級者ですし、知識も乏しいです。
これから書くことは、私が無い頭を絞って実験してみたことを、そのまま伝えるものです。
やり方が正しいか、間違っているか、まったくわからないまま進めています。
上級者の方から見れば笑い話のようなことかもしれませんが、そのときは生あたたかくスルーしてください(笑)
チッピングメディウムに対する予測と疑問
まず最初に、私がチッピングメディウムに予測したことと、疑問に思ったことを書いておきます。
(予測)下地塗装と本塗装の間に塗る
チッピングは塗装が剥げて下地が見えるのを再現するものだから、下地塗装の上にチッピングメディウムを塗って、その上に本塗装をすると予想しました。
(予測)こすって剥がすか、水で剥がすか
そこで何らかの方法で本塗装を剥がすわけですが、こすったり削ったりして剥がす方法がひとつ。
他には「ケープ剥がし」のように水で濡らして剥がすというのも考えられます。
どちらかだとは思うのですが・・・。
(疑問)乾燥時間は?
チッピングメディウム自体の乾燥時間も疑問でしたし、その上から本塗装をして、完全乾燥させていいものかどうかがわかりませんでした。
今回は、下地は1日乾燥させ、チッピングメディウムを塗ってさらに1日乾燥させ、本塗装も1日乾燥させました。
(疑問)筆塗りでもOK?
上で書いた「ケープ剥がし」は、筆塗りでは不可能な手法のようです。
ケープの上から本塗装を均一にキレイにする必要があるからだそうです。
このチッピングメディウムはどうなのでしょうか?
チッピングメディウムの使い方を実験する
それでは、実験していきたいと思います。
プラ板を使用
わざわざプラモデルを使うのはもったいなかったので、小さなプラ板を準備して、実験に使います。
下地がシルバー、上がグリーン
上の写真を見ていただきたいのですが、右半分にシルバー(ファレホ)を筆塗りしました。
このシルバーが下地ということになります。
その上に、チッピングメディウムを塗っていきました。
辺全体と、なんとなく中央に丸を2つ描くように塗りました。
ここで1日乾燥させました。
その上から、次は本塗装として緑色(フィールドグリーンだったかな?)を塗りました。
かなり適当で汚い塗り方ですが、ご容赦ください。
塗った感じは、チッピングメディウムを塗ってあるところは少し筆が重いような感じがしました。
乾燥させます
ここでさらに1日、本塗装を乾燥させました。
あとで思ったのですが、チッピングメディウムも、本塗装も、おそらく通常の乾燥時間で大丈夫な感じでした。
ファレホの通常の乾燥時間、つまり30分もあれば十分ということです。
水でこすると?
写真はないのですが、まずは筆に水を含ませて、こするようにしてみました。
「ケープ剥がし」の場合は、少し水を含ませるだけで、ヘアスプレーが溶け出すようです。
そして、その上に乗っている本塗装もなくなるという原理らしいです。
ところが、ファレホのチッピングメディウムの場合は、
まったく水には溶け出しません!
でした。
しつこいくらいにこすりましたし、水もたっぷりと含ませましたが、塗装は変わらずでした。
デザインナイフで削ると?
次に、デザインナイフでこすってみました。
先の方で軽く削るように動かすと、なんと、本塗装だけがペラペラと剥がれてくるではありませんか!
本塗装(緑)の塗膜が、薄い膜のように被さっている感じというのでしょうか?
削るというより、薄い膜をめくりとるという感じです。
上の写真、塗膜がペロッとめくれているのがわかるでしょう?
ヤスリで削ると?
ちなみにヤスリで擦ってみたのですが、下地のシルバーまで削れて、プラ板が露出してしまいました。
神ヤスの400番でやったのですが、正直、私には削り方をコントロールするのは不可能でした。
「本塗装だけを削るなんて無理!」
と思いました。
また、あまり塗装が剥げた感じにならなかったので、チッピングという効果を生み出さないと思いました。
チッピングメディウムの効果
これが正解かどうかはともかく、ひとつの使い方であることは間違いがないようです。
うまくやれば、
「塗装の緑が剥げて、下地のシルバーが見えている金属板」
っぽくなると思います。
剥がし方とか練習は必要ですが、初めてやったわりには、いい雰囲気になっていると思いませんか?
デザインナイフの他に、爪楊枝でもやってみましたが、あまり簡単には剥がれませんでした。
デザインナイフのような金属の鋭いもののほうが良さそうですよ。
今回の実験でわかったこと・考えたこと
ファレホのチッピングメディウムは、
- 下地塗装と本塗装の間に塗る
- 水で剥がすのではなく、固いもので剥がす
- 乾燥時間は通常のファレホと同じ程度でOK
- 剥がす部分を決めておけば筆塗りでも可能
- 塗装剥がれをあとで書き込むよりリアルに仕上がりそう
ということがわかりました。(たぶん)
私は筆塗りしか出来ませんし、使う場所も限られそうですが、使えば良い効果が期待できそうです。
使ってみようと考えている人の参考になれば、幸いです。
そして、使い込んだ結果やノウハウを教えていただければ、もっと幸いです。
以下追記です(再実験)
その後、ネットで調べてみたのですが、チッピングメディウムはやはり水に反応することがわかりました。
ただ、ほとんどの使用例がエアブラシを使ったもので、筆塗りでの例はほとんど発見できなかったのです。
再挑戦してみた結果が以下の記事になります。
筆塗りの場合は、水でチッピングする前に上塗り塗装で反応してしまうので、うまくできないようです。(私の腕では)
どなたか筆塗りで上手に使う方法を御存知でしたら教えてくださいませ。