こんにちは、おらプラです。
タミヤの1/35仏軽戦車R35を製作しています。
前回は、開封から組み立てまで完了しましたので、今回は塗装を始めていきます。
特徴的な迷彩塗装を塗装するのに、どういう方法でやればいいのか?
一般的なやり方、上手な人のやり方はわかりませんが、自分なりに考えながら塗り進めていきます。
使った道具
ヘッドルーペ
筆各種
水性塗料ファレホ(使用色については後述します)
ファレホ・ホビーペイントスプレー
自作ウォーターパレット
紙コップ
迷彩塗装をどう塗るか?
私が考えたやり方は、次のようになりました。
- 色鉛筆で下書き
- 各色を塗り分けていく
- 境界の黒線をコピックで描く
迷彩塗装が複雑すぎて、直接塗り分けていくのは無理だと思いましたので、まずは色鉛筆で下書きをしていくことにします。
そして、各色を塗り分けたあと、最後に境界線をコピックモデラーのスミ入れペンで描き込んでいくわけです。境界線は筆で塗るほうが味があって良いかと思いましたが、均一な太さで描くのが難しそうなので、ペンに頼ることにしました。
コピックモデラーは下地の塗装を溶かさないので、こういうときに便利です。
R35の迷彩指示色と使用色一覧
次に、今回迷彩塗装に使ったファレホのカラーを紹介しておきます。
手持ちのなかから、似た色を探していきました。
だいたい似た色が見つかったのですが、コクピット色(日本海軍)というのが微妙な緑色で、合うものがありませんでした。
塗料を買うのが面倒になって、インターミディエイトグリーンというので間に合わせることにします。見ていただくとわかりますが、指示とは全然違う色で、浮いています。
正確に再現したい場合は、ちゃんと塗料を買うべきですね。手抜きはダメという良い(?)見本。
塗装指示色 | 使った色(ファレホ) |
ハルレッド | キャバルリーブラウン |
スカイ | ペールブルー |
オリーブグリーン | リフレクティブグリーン |
デザートイエロー | イラクサンド |
コクピット色(日本海軍) | インターミディエイトグリーン |
迷彩塗装の下書き(色鉛筆)
ファレホのホビーペイントスプラーのブラックをスプレーしてあります。
その黒の上でも見える色を適当に選んで、色鉛筆で下書きをしていきます。
鉛筆で描くと下地がハゲないか、弱めにやりましたが、大丈夫のようです。
いけるぞ~。
塗装指示図の図面とプラモを見比べながら、
「この線がこうなって、こっちに繋がって・・・」
と描き進めていきました。
描き終わってみると、指示図とはバランスの違うところが出てきてしまいましたが、あとは塗装していく段階で調整すればいいかな?
今回は省略しましたが、この時点で履帯と履帯の奥は塗装してあります。迷彩塗装に絞って説明していきますね。
色別に塗り分けていく
イラクサンド
この迷彩塗装は、クッキリ、ハッキリ塗り分けてこそ格好良くなると思いましたので、タミヤの極細の面相筆PROⅡを使って、丁寧に塗っていきました。
細い筆で塗ると、さすがのファレホもムラムラになりますが、重ね塗りしていくとムラが消えることはわかっていますので、焦らずに境界の細かいラインがダラっとしないように塗っていきました。
一度面倒になって、広いところは平筆で塗ってみようとやったのですが、下書きのラインをオーバーしてしまうので、すぐに面相筆に戻しました。
細い筆で広い面積を塗るのは大変。
みなさんどうしているんでしょうか。
写真のように、1回目塗った時点では、ムラも多くて下地も隠しきれず見えています。
とりあえず2回塗り(部分的に3回塗り)をして、次の色に移ることにします。
まだ塗り足りないところもありますが、そこは最終仕上げでやります。
ペールブルー
次の色はペールブルーです。
やっぱり面相筆(細)で塗っていきます。
集中力が途切れてくると、つい適当になるので、休憩しながらやりました。
肝心の色味ですが、まあまあ合っていると思えるので良かったです。
リフレクティブグリーン
次は濃い目の緑色の部分、リフレクティブグリーンを塗っていきます。
サーフェイサーの黒の上に、この色は区別がつきにくく、老眼には塗ったかどうか分かりづらい色でした。
色味的には、この色はオリーブグリーンの代わりとしてバッチリだったように思います。
よく見えないので次の色に移ります。黒い部分をなくせば見えやすくなるはず(笑)
インターミディエイトグリーン
さて問題の薄い緑色の部分、インターミディエイトグリーンの塗装です。
塗ってすぐに気づきました。
「あ、失敗だ! 思ってた色とぜんぜん違う!」
もっと薄くて淡い緑色の指示なのに、めちゃくちゃ浮いちゃってるよ~。
「塗り直そうか? でもこれから塗料を1つだけ買う(通販)のも送料などもったいない」
「白でも混ぜて色作れるか?」
迷いましたが、このまま塗ることにしました。
このあたり、戦車モデラーではないので気楽です。
史実なんてくそくらえってね(笑)
フィルタリングで馴染ませれば、少しはよくなるでしょ。
キャバルリーブラウン
最後にキャバルリーブラウンを塗りますが、これも微妙に思ってた色と違ったようです。
もう少し茶系の色のほうが良さそうですが、赤っぽすぎますよね?
でも、先程の色でもう1線越えてるので、あまり気にせず塗り進めます。
この色はとても隠蔽力が強くて、塗りやすかったですね。
これでとりあえず、迷彩塗装をする場所はすべて塗ったことになります。
第三者のみなさんからの目から見て、この色バランスはどうですか?
私は見慣れて麻痺しちゃってるので、
「案外これはこれでいいんじゃない?」
なんて思ってしまってます。
あとは、全体を眺めながら薄いところを重ね塗りしたり、境界のあやふやなところをクッキリとさせたりしていきました。
その他の塗装
ここで一度、迷彩塗装の仕上げの前に、排気管や工具など、その他の場所を塗装していきます。
迷彩塗装の仕上げの工程は、集中してやれるように、気分転換です。
個人的に安心と信頼のファレホ・メカカラーのダークスチール。
いいツヤしてるぜ!
兵士のおっさんは、茶系の革ジャンっぽいのを着ているようです。
ドイツ軍の黒い軍服とは雰囲気違いますね。
スカーフなんて巻いちゃって、さすがオサレなフランス人って感じがします。
コピックモデラーで迷彩の境界を
さて、私としてはこの迷彩塗装の最大のキモであります、迷彩境界の黒い線を描いていきます。
「迷彩塗装ってボヤケたものって思ってたけど、こんなにはっきりとした迷彩もあるんだ!」
と驚いたのも、そもそもこのキットを作ろうと思ったきっかけでしたから。
上でも書きましたが、極細面相筆で描いていくのは難しそうなので、私はペンで描くことにします。
コピックモデラーのスミ入れペンは、どんな塗装の上からでも下地を溶かさない性質があるので、使えると思ったのです。
プラ板で一応テストしてみたのですが、やはりファレホを溶かしません。
確認ができたところで、いよいよ描き込んでいきます。
ズルっと滑ったら一大事なので、集中力を切らさないように、慎重にやっていきますよ。
細ーい一本橋を渡るピエロのような気分。大げさ。
濃い色の境界よりも、薄めの色のところが目立っていい感じですね。
コピック作戦、大成功!
最後に、コピックで描く前後の写真で比較して見ます。
写真でよくわかりませんね(笑)
境界が強調された感じになって、いい感じだと思ってます。
次回は
いやー、このフランスの戦車、やっぱり格好いいです。
実戦での迷彩効果とかはよくわかりませんが、効率的で現実的なドイツ軍にはきっとこういうデザイン性あふれる迷彩塗装って無いんじゃないでしょうか?(予想)
さて、次回はデカールを貼って、フィルタリングで迷彩塗装を馴染ませ、簡単なウェザリングをして完成とします。
最後までお付き合いくださいませ。