こんにちは、おらプラです。
HGザクF2を、素組みからリアルタッチマーカーだけで仕上げる製作をしています。
難しいテクニックも塗料もいらない、リアルタッチマーカーの手軽さが伝わればと思ってます。
前回は素組みしたあとにグリーンのリアルタッチマーカーを使って、全体的なウェザリングをやりました。
塗装の作業でいえば、「ウォッシング」と「スミ入れ」にあたる効果が出てきました。
量産型ザクの緑色の機体が、薄汚れた使用感のある緑色に変わってきたと思います。
このままでは寂しいし「薄っぺらい」感じがするので、茶色とオレンジを使って部分的に汚していきます。
さらにリアルタッチマーカーによるチッピングの方法も紹介します。
使った道具
ヘッドルーペ
リアルタッチマーカー
綿棒
ウェザリングは複数の色がコツ
ブラウンでウォッシング
ウェザリングという作業に共通するコツですが、
「複数の色を使う」
ということがあげられます。
ザク成型色の薄い緑色に、リアルタッチマーカーの濃いめの緑色をつけて、プラモが一気にリアルな感じに変わりました。
ただ、だからといって緑だけでは、深みがなくてイマイチに感じます。
そこで次にブラウンを使って、色を複雑にしていきます。
インクを混ぜるわけではなくて、上から別の色で重ねていくだけです。
リアルタッチマーカーのブラウンで、前回と同じように色を乗せていきます。
ぼかしペンで薄めて・・・
綿棒で拭き取っていきます。
前回緑でやったウォッシングと同じことをしているだけです。
少し茶色のフィルターがかかったようになったのがわかりますか?
前回の緑もちゃんと残っているので、色が複雑に残ることになって、リアルな感じになります。
強調したいモールド等にも
緑のときにもやったように、モールド等を強調したいのでその場所を決めて細ペンでなぞりました。
そして、必殺のぼかしペンでインクを薄めてボカしていきます。
くどいようですが、ペンで書いた痕跡を残さないように気をつけます。
ぼかしペンでぼかす時、また、綿棒で拭き取る時は、重力方向を意識しましょう。
肩のツノから下方に向かってインクを伸ばすと、まるで汚れが流れたように見えますよね。
キレイに拭き取るだけでもいいのですが、このように残していくのも1つの方法です。
塗装工程的には「ストレーキング」といいますよ
リアルタッチマーカーはチッピングが超簡単
リアルタッチマーカーはチッピングというウェザリングがとても簡単です。
「チッピング」とは、なにかにぶつかったあとに塗装が剥げている様子を表現します。
不要なランナーなどで少し練習します。
リアルタッチマーカーの細いペン先で、チョンと点をつけました。
なるべくペンを立てて、小さな点になるようにしますが、力の入れ具合だけで、上の写真のように大きさも変わります。
なるべく小さな点でやったほうがリアルに見えます。一気に仕上げようとするとどんどん集中力がなくなってきますから、焦らず気長にやることにします。
チッピングの基本
少しだけチッピングの基本をお話します。
センスのある人は、なにをやってもかっこよくなるものですが、私は無意識に規則的でウソっぽい形しか描けません。わざとらしいって言うんですかね?
センスのない人は、ペンで描いていくのではなくて、点をたくさん打って集合させると上手に出来やすいです。
図で説明すると↑のようなイメージです。
チッピングやっていくよ
擦れたりぶつかったりしやすいところに、チョンチョンと点を付けていきます。
角・端が中心になります。
「ここはぶつかりやすいだろう」
と思えばそこを重点的にやり、そうじゃない部分は控えめにしておきます。
点を打ちすぎて全部繋がるのはやり過ぎ感がありますし、疎と密の差をつけたほうがメリハリが効いて格好良くなることが多いです。
小さな点だけのチッピングだと、不自然ですし単調に見えてしまいます。
ところどころに、やや大きめのハゲもチッピングしましょう。
難しいと感じますか?
人間なんとなく規則的に並べてしまうようですが、それ以外は簡単な継続作業です。
「知らないうちに格好良くなってた!」
と思うでしょう。
オレンジでサビを描く
ザクは酷使されていそうな機体で、サビが似合うはずです。
オレンジ色のワンポイントという効果もありますし、リアルッチマーカーのオレンジでサビを描いていくことにします。
リアルタッチマーカーのオレンジは、サビを描くのに本当に便利です。
細いペン先でサビ付けたいところを少しだけ描いて・・・
ぼかしペンでぼかしていきます。
サビ塗装の簡単な方法については記事にしていまして、それを読むと参考になるかもしれません。
基本的な注意点は同じですので。
少しのサビを描くだけでもアクセントになってカッコイイですね。
とくにオレンジや茶色っていうのは万能!
ぐっといい感じに仕上がりますので、まずはそのあたりから色を買うのがオススメかも。
サビさせるのはとても楽しいです。
ガッチリとサビサビにするのもよし、ワンポイントにするもよし。
今回は控えめにいきました。
次回は
以上で、リアルタッチマーカーだけを使った製作は終わりになります。
次回は完成写真で振り返りながら、感想や反省、リアルタッチマーカーのコツなどを話していけたらと思います。
私はそれほどリアルタッチマーカーを使いこなしているわけではありません。
もっと上手な人ももちろんいますし、やり方が違う人もいるでしょう。
今回の製作を通じて知ってもらいたいのは、
「テクニックのない人でも、簡単にカッコよく仕上げられるリアルタッチマーカーの良さ」
です。
これから使おうと思っている人でも、すぐにこれくらいの製作は出来ます。
そういう例だと思って見てくださいね。
次回最終回、もう少しだけお付き合いください。