箱絵(ボックスアート)とは?
プラモデルキットのほとんどは、箱に入っています。
「箱絵」とは文字通り、プラモデルキットの箱に描いてあるイラストや写真のことです。
「ボックスアート」ともいいます。
絵や写真以外でも、箱全体のデザインも含めて箱絵と呼ぶ場合もあります。(私はそうです)
箱絵のいろいろ
箱絵は専門に描いている画家さんもいるくらい、プラモデルキットの魅力を左右するものだと思います。
同じガンダムでも宇宙を飛ぶ姿、地上に立つ姿、銃を撃つ構えもあれば剣を振る姿もあるかな?
完成見本の写真を使った、こんな質素で高級感ある箱絵もあります。
ちなみに箱自体も老舗和菓子店のような素材で、高級感ありますよ(笑)
被写体だけじゃなく、背景も一緒に描いてあるものもあれば・・・
背景がない場合もあります。
どちらも、サビや汚れを描いた臨場感あるものでワクワクしますね。
箱絵は見本にも
戦車や飛行機などのミリタリー系のプラモデルには、たいてい何パターンかの塗装とデカールが同梱されています。
そのうちの1つ、もしくはそれ以外の1つが、箱絵として描かれている場合が多いです。
「このカラーリングで○○飛行隊を再現してみたい」
とかね。
また、プラモデルを改修する時の参考図にもなります。
この38tという戦車のキットには、箱絵で描かれているアンテナは付属していません。
私のように、戦車のことを知らない人でも、
「あ、ここにアンテナ立ってるのか~。真鍮線で作ってみようかな?」
なんて考えることが出来るんですよね。
箱絵ってけっこう大事なんです。
昔は箱絵で買ってました
レコードやCDなどでジャケットを見て買うことを「ジャケ買い」って言うじゃないですか。
プラモデルでも昔はそういう買い方がありました。
というか、むしろ主流だったかもしれません。
「箱絵買い」「ボックスアート買い」っていうのでしょうか?
昔はプラモ雑誌も少なく、ネットなんてないですから、
「このプラモはどのような形に出来上がるの?」
というのがわかりませんでした。
そういう時は、箱絵とか説明書の写真とか見て、気に入ったものを買うしかなかったわけです。
時々、
「なんだこれ、箱絵はカッコいいのに、全然違う形じゃねえか!」
とか、
「えー、パイロット描いてあるのに、付いてないじゃん!」
とか、子供心を裏切られた記憶がありました(笑)
箱絵を見て、よーく説明書きを読んで、あとは直感とメーカーへの信頼度でプラモを買っていましたよ。
小さく「このキットに〇〇は付属しておりません」とか書いてあった。
『タミヤ模型の仕事』という本にも、「箱絵がダメだと模型がまったく売れない」と書いてありました。モデラーにもメーカにも、箱絵は大切なものなのです。
箱絵の保管方法について
プラモの箱自体を保管している人もいるでしょうが、私はそれほどスペースがありません。
そこで、箱絵の一番大きな面だけを切り取って、書類箱のようなものに入れて保管しています。
なかには額に入れて飾る人もいるらしいですが、たしかに、箱絵には素晴らしい芸術作品と言えるものもありますからね。