タッチゲートとは?
タッチゲートはプラモデルのゲートの1種です。
通常のゲートはニッパー等で切断することが前提ですが、タッチゲートは道具を使わず手で取れるくらいに、極限までゲートを小さくしたものです。
基本的にゲートは小さければ小さいほど切断しやすくて、切断跡も残りにくいと言えます。
ガンプラではエントリーグレードを中心に普及しています。
「じゃあ、全部タッチゲートにしてよ~」
と言う人もいるかもしれませんが、タッチゲートは長所だけじゃなく短所もあるので、タッチゲート一辺倒にはなかなかなりません。
タッチゲートの長所
作りやすい
タッチゲートは、道具を使わず手で触っただけでパーツが取れるほどです。
「よくこんなゲートで作れるなあ」
と感心しますが、きっとすごい技術なんだと思います。
プラモデル入門者にとっては、最高のゲートではないでしょうか。
ゲート跡が小さい
通常のゲートは大小の面(たいていは長方形)でパーツと繋がっています。
対してタッチゲートは、形がわからないほど小さな点でパーツと繋がっています。
ということは、手で取るにしろ、ニッパーで取るにしろ、ゲート跡はとても小さくなります。
ゲート跡が小さいと、目立たなくなりますし、ゲート処理をする場合には作業が楽になります。
タッチゲートの短所
実はタッチゲートには欠点があります。
意図せずパーツが取れる場合がある
タッチゲートは極小さな点で繋がっているので、意図せずパーツが取れてしまうことがあります。
プラモを開封したときに外れている場合もありますし、ランナーを触っているときにパーツが外れてしまうことがあるのです。
「このパーツ、どこから出てきたんだ?」
となることも。
ゲート跡が残ってしまう
タッチゲートも通常のゲートと同じように、ニッパーで丁寧に切るならば「より小さくて素晴らしいゲート」と言えます。
ただし、何かの拍子に取れてしまった場合は、ゲートを引きちぎったのと同じですので、ゲート跡が白化して残ってしまいます。
無塗装派にとっては困る問題です。
「これなら頑丈なゲートにしてもらって、自分で確実に切断したいよ」
と考える人も多いです。
ランナーをよく観察すると、1つのパーツでも通常ゲートとタッチゲートが併用されていることも多いのですが、その理由の1つです。
射出成形の都合もあります。