こんにちは、おらプラです。
プラモデル製作のときに、補修や改修でパテを使う機会は多いと思います。
でもみなさん、何種類使っていますか?
私はパテと聞いて浮かんだのは5種類ですが、よく使っているのは3種類。人によってはもっと少なかったり、多かったりするかもしれません。
初心者の方にとっては、パテとひとことで言っても、使い勝手や用途がぜんぜん違うので区別が難しいと思います。
パテは使う目的によって、選ぶべきものが全然変わってきます。
パテは適材適所で力を発揮するタイプの、専門家のような存在なのです。
パテの特徴を知らなければ、目的にあったものを選ぶことも出来ません。
今回まとめたのは、その目安になると思いますので、参考にしてください。
プラモデルで使うパテの種類
私が思い浮かべたパテは5種類。
たいていの方は、この5種類のうち、いくつかを使い分けているはずです。
ラッカーパテ
まずはもっとも一般的で昔から使われているラッカーパテ。
ただ「パテ」と言えば、これが頭に浮かぶほどの定番です。
タミヤのラッカーパテ「タミヤパテ」にもラッカーなんて書いてないでしょ?(笑)
私が子供の頃から、形も色も中身も変わっていないんじゃないかな?
ポリパテ
ポリエステルパテ、通称ポリパテ。
2剤を混ぜると固まり始めます。
早く固まりヒケがないので、とても使いやすいパテです。
空間を埋めたり、山のように盛り上げたりして使える、ちょうどよい粘土のクリーム状です。
切削加工がしやすい適度な硬さになります。
⬇もっとポリパテを詳しく書いてます。
エポキシパテ
エポキシパテには、他にはない特徴があります。
それは、粘土のようにコネたりして造形できるということです。
2剤を混ぜてコネると硬化が始まるので、固まる前に形作らなければいけません。
ひねったり伸ばしたり切ったり、自由自在で面白い。
大まかな形を整えて、しかもその後切削加工もしやすいので、プラスチック版紙粘土という感じです。
⬇もっとエポキシパテを詳しく書いてます。
瞬着パテ
瞬着パテは、瞬間接着剤のようにすぐに固まる性質はそのままに、多少パテのように粘土をもたせたものです。
ご覧のような感じなので、盛り上げたりするのは苦手です。
スキマを埋めたり、小さな凹みを消したりするのに使われます。
とくに乾燥に時間をかけたくない人が、合わせ目消しをするときに便利です。
瞬間接着剤で代用できますが、瞬間接着剤よりも乾燥後でも軟らかめなので、切削加工がしやすくなっています。
硬化を早める粉や、硬化促進剤と一緒に使われます。
光硬化パテ
光硬化パテは、ラッカーパテのような粘土のクリーム状ですが、その名の通り、光が当たると固まっていくという特徴があります。
ラッカー溶剤の揮発で固まっていくのではないので、ヒケがないのが特徴です。
光硬化パテは大きく2種類あって、
- 太陽光や蛍光灯でも固まるもの
- UVライトなど専用ライトが必要なもの
に分けられます。
光に当って固まるということは、大きな塊にしたり、分厚く盛ってしまうと、中が固まりにくいという欠点があります。
ですから、薄く伸ばして使うような場所にしか使えません。(タミヤは2mmを推奨してます)
現実的には、瞬着パテと同じく、小さな傷や合わせ目を待ち時間なく消したい場合に使います。
パテの特徴一覧表
種類 | 粘度 | 使用 | 乾燥 | ヒケ | 厚み |
ラッカーパテ | クリーム | 1剤 | 数日 | あり | 苦手 |
ポリパテ | クリーム | 2剤 | 数時間 | なし | 得意 |
エポキシパテ | 粘土 | 2剤 | 数時間 | なし | 得意 |
瞬着パテ | トロリ液体 | 2剤 | 数十秒 | なし | 苦手 |
光硬化パテ | クリーム | 1剤 | 数分 | なし | 苦手 |
種類 | こう使おう |
ラッカーパテ | 小さなキズや合わせ目消し。微修正。 |
ポリパテ | 埋めたり盛り上げたり。形状変更のベース作り |
エポキシパテ | パーツの自作、付け足し。 |
瞬着パテ | キズ消し・合わせ目消しを時短でやりたいとき |
光硬化パテ | ラッカーパテでやることを時短でやりたいとき |
まとめて補足すると・・・
- 基本は3種。ラッカー、ポリ、エポキシで足ります。
- 瞬着・光硬化は、やれることが広がるわけではなく、時短が主な目的。
と言えます。
最初にも書きましたが、パテは適材適所で力を発揮するものです。
どこでも使えるザクのようなパテはなくて、ゴッグ・ドム・エルメスなわけです。(ツッコミはなしの方向で)
まずは3種類を使って、使い分けかたを体験するといいですよ!
無駄にはならないものばかりなので、結局近道だと思います。