こんにちは、おらプラです。
初めてのマシーネン製作で、フリードリッヒを作っています。
前回は、ファレホを使っての筆塗り全塗装、とくに、筆塗り迷彩塗装とフィギュアの顔の塗装を行いました。
今回は、水転写デカールを貼って、その後各種ウェザリングを行います。
マシーネンは、戦車とロボの中間のような存在ですので、ウェザリング(汚し加工)を存分に楽しめるプラモデルです。
楽しみ!
それではお付き合いください。
使った道具
ヘッドルーペ
水性塗料ファレホ(ファレホウォッシュ・ヨーロピアンダスト、ラスト、オレンジラスト)
タミヤ・デカールピンセット
タミヤ・ウェザリングマスター(A、B、C、D)
⬆チッピング専用のカラーで、知り合いに進められて使ってみました。調合せずに手軽にチッピングにピッタリな色が手に入ります。
100均・紙コップ
100均・綿棒
100均・スポンジ
デカール貼り
マシーネンは、作られた横山先生のセンスが存分に出ていますので、マークもユニークですし、数字のフォントも数種類準備されています。
「数は多くないけど、ぐっと個性が出る感じ」
です。
私は説明書通りに貼ることにします。
当然、水転写デカールです。
ガンプラHGシリーズばかり作ってきましたので、水転写デカールは子供の頃以来。
やり方を思い出しながら、小さくて目立たないところから順番に貼っていきます。
水に10秒ほどつけて、ピンセットで取り出してしばらく放置します。
この放置時間がミソで、メーカーによって多少違うので、注意しなければいけません。
早く動かそうとしてデカールが破れたりするんですよね。
かる~く指で触ってみて、ニュルッと動くようになったら、台紙ごと貼る場所に持っていきます。
そして、デカールを動かすというより、台紙を動かして抜き取ります。
余った水分は、濡らした綿棒で拭き取って完成です。
私は早くデカールを動かそうとして、破ってしまった経験が豊富(←)なので、放置する時間を長めにしています。
そうすると、デカールの糊が流れてしまう可能性がありますから、私はマークセッターを使うことにしました。貼る場所に少し塗っておくのですが、デカール糊と軟化剤が配合されていて、キレイに貼ることが出来るすぐれものです。
デカール貼りはここで終了です。
要所要所に配置されていて、枚数は少ないのに、とても格好良くなった気がします。
今回のウェザリングについて
次はウェザリングに入りますが、今回行ったウェザリングの工程の全体像を箇条書きで。
- ファレホでウォッシング(全体の色調を落ち着かせる)
- アモでスポンジチッピング(塗装ハゲの表現)
- ウェザリングマスター(スス、金属色を付ける)
- ファレホでサビを描く(ストレーキングも挑戦)
以上、4段階です。
適材適所で選んだと言うより、「やってみたいことをやってみた」感じですので、効果の大小はバラバラです。
全体の流れではなく、部分ごとに参考になれば幸いです。
ファレホでウォッシング
ウォッシングはプラモデル全体に薄く塗料をぶっかけることによって、塗装に統一感を生み出す手法です。
たとえば、体は汚れているのに腕や足がピカピカというのはおかしいので、全体に同じような使用感を生み出すわけですね。
ファレホにはファレホウォッシュという専用の塗料が準備されています。
シャバシャバの塗料で、しかも種類が多いです。
今回は「ヨーロピアンダスト」という色にしましたが、つまりは「ヨーロッパで使われた兵器がなる感じ」になるということでしょう。
ベチャベチャと全体的に適当に塗りつけて、少し待って(この時間で効果の濃さが変わります。今回は10分ほど)、綿棒で拭き取っていくだけです。
全体的に少し茶色っぽい色が付きました。
これがつまり、ヨーロッパの土埃ということでしょうか。
モールドや凹みには多めに塗料が残るので、ガンプラで言うところのスミ入れのような効果も生まれます。
アモでスポンジチッピング
次はチッピングという手法をやってみます。
チッピングとは、塗装が剥げて下地の色が見えてしまうことを表現することです。
一般的に茶色と黒などを混ぜたりして使うらしいのですが、私は知人に紹介されたチッピング専用色を買いました。
ファレホと同じくアクリル水性塗料ですが、色を混ぜたりするのが苦手な初心者にはちょうど良いと思ったのです。
100均で買ってきたスポンジを、手でちぎって凸凹にします。
それに塗料を付けて、キッチンタオルなどに押し付けます。
何度か繰り返して、
「ほとんど付かなくなったな」
と思ったら準備OKです。
塗装が剥げそうな場所(装甲の角や辺)に、ポンポンと押し付けていくのです。
ランダムな点々が付いていくことで、自然な感じになるんですね。
コツとしては、一気に付けようとするのではなくて、少しずつ重ねていくことでしょうか。
ウェザリングはやりすぎると失敗するので、私は控えめにしました。
一歩踏み込めないんですよね。
ウェザリグマスターでススなど
お次はガンダムでも使い慣れたウェザリングマスターを付けていきます。
背中に背負ったエンジンの排気口のような部分に、黒いすすを付けてみました。
動力パイプのような部分は茶系で塗装してありますが、シルバーをこすりつけて金属っぽくしてみました。
ファレホでサビの表現
次に、ファレホを使って、サビを表現してみます。
戦車モデラーの方々のブログを参考にして、サビを塗っていくのです。
「チッピングと目的は同じじゃないか? ダブってるんじゃない?」
と思いましたが、実際、そうかもしれません。
一通りやってみちゃっているので、そのへんは参考にしないでください。
まずは、装甲板の角など、錆びやすいと思うところに「ラスト」を塗っていきます。
細かい筆を使って、ちょっとずつ塗っていきました。
「うわー、ちゃんとサビだわ!」
という色をしてくれています。
このあたりがファレホのすごいところだと感じますね。
「サビは一色じゃないよ」
というアドバイスに従って、先程の「ラスト」で塗った内側に、ほんの少しだけ「オレンジラスト」を塗りました。
「あ!たしかにサビってこんな感じかもしれない!」
と、塗って初めて気づきますね。
この装甲の継ぎ目(乗り込む時に開くハッチ?)のサビ、いい感じだと思いません?
私は自己満足で、これを眺めるだけで酒が飲めそうです(笑)
最後に、ウェザリングマスター(アカサビ)を細いスポンジ筆にとって、雨で垂れたようなあとを付けていきます。
サビたところに雨が当たって、そこから茶色い液体が流れて跡になっているようなイメージですね。
こういう重力に沿った水の流れを表現する手法を、ストレーキングといいます。
上から下へ、シュッシュッと何度かこすりつけていく感じです。
ウェザリングを終えて
デカール貼りとウェザリングを終えました。
ガンプラとの違いですが、ガンダムはサビるとは思えない素材ですし、そもそも巨大すぎて、今回のようにやると、
「いったい、どんなデカいサビを放置してるんや!」
となってしまいます。
つまり、ウェザリングの方法も、スケールによって変わってきて当たり前ということでしょうか。
ガンプラとは違うものを作っていますが、勉強になります。
面白いですしね。
これで製作はすべて完了です。
次回は完成披露写真と、感想や反省をまとめてみます。
もう少しお付き合いください。